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引っ越し繁忙期はいつ?料金相場や閑散期との違い、安くするコツを解説

引っ越し繁忙期はいつ?料金相場や閑散期との違い、安くするコツを解説

引っ越しの繁忙期には、引っ越しの依頼が集中するため、予約が取りにくくなります。さらに、この時期は割増料金が適用されるため、引っ越し料金が高くなるのが特徴です。

この記事では、引っ越し業界の繁忙期・閑散期と、できるだけ安く引っ越しするためのポイントについて詳しく解説します。

また、引っ越しの日程が決まったら合わせて登録しておくと便利な、電気ガス水道一括手続きサービス「引越れんらく帳」についても紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

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引っ越しの繁忙期はいつ?閑散期は?

引っ越し業界には「繁忙期」と「閑散期」があります。繫忙期には依頼が集中するため、予約が取りにくくなったり、割増料金により引っ越しが割高になったりします。

ここからは、引っ越し業界の繫忙期と閑散期がそれぞれ何月なのか、解説します。

引っ越し繁忙期は3月~4月、9月~10月

引っ越し業界には「繁忙期」と「閑散期」があります。繫忙期には依頼が集中するため、予約が取りにくくなったり、割増料金により引っ越しが割高になったりします。

ここからは、引っ越し業界の繫忙期と閑散期がそれぞれ何月なのか、解説します。

令和2年度における大手引越事業者6社の引越件数

国土交通省の「令和2年度における大手引越業者6社の引越件数」においても、3月~4月(春)の引っ越し件数が多くなっています。これは、進学や就職に伴い、引っ越しをする人が増えることが要因です。その後、4月下旬以降は徐々に少なくなる傾向にあります。

また、3月~4月ほどではありませんが、9~10月は、仕事の人事異動による転勤などで引っ越しが増える時期です。

毎年国土交通省、全日本トラック協会は、繁忙期から引っ越しをずらす「分散引っ越し」を呼び掛けており、引っ越し繁忙期カレンダー(混雑予想)を発表しています。以下は、2024年の引っ越し繁忙期カレンダーです。

2024年の引越混雑カレンダー

引っ越し閑散期は5月~8月、11月~2月

引っ越しの閑散期とは、「繁忙期に比べて引っ越し業者が忙しくない、予約の取りやすい時期」のことです。5月〜8月、11月〜2月が閑散期にあたり、「通常期」とも呼ばれます。
ただし、祝日や連休には引っ越し需要が一時的に増えることもあるので注意しましょう。

利用者側からすると、閑散期には値引き交渉に応じてもらえる場合があり、お得に引っ越しができる可能性があります。また、人が動かない時期は空き物件の数こそ少ないものの、じっくり比較・検討しながら新居探しが行える点はメリットといえるでしょう。

先述のとおり、繁忙期でない時期であっても、土日祝日や月末、5月の大型連休などは、ほかの日程よりも需要が一時的に増えることもあり、割高になる可能性があります。ただ、どうしても土日に引っ越しをしなければならない場合は、業者によっては日曜日の夕方や夜に安くなることがありますので、引っ越し業者に確認をしてみましょう。

月末に割高になるのは、賃貸契約の終了時期に合わせて引っ越しをする人が多いためです。そのため、月末よりも上旬から中旬に引っ越しをしたほうが、割安になる傾向があります。

以下の業者のように、お得な引っ越し日のカレンダーを公開している業者もありますので、ご自身の引っ越し可能日と照らし合わせてみてください。その上で、引っ越し繁忙期を避けて検討するのも良いでしょう。

また、引っ越し日程が決まったら電気・水道の閉開栓などの手続きを進めましょう。引っ越し手続きを進める際はWebサービス「引越れんらく帳」の利用がおすすめです。「引越れんらく帳」に登録すると、電気・水道・ガスなどの手続きを1回の情報入力だけでスマホからまとめて行えます。

ライフラインの手続きを簡略化できるため、引っ越し作業負荷の軽減につながります。仕事が忙しく、引っ越し作業に時間を取れない方はぜひ「引越れんらく帳」を利用してみてください。

繁忙期・閑散期(通常期)の引っ越し料金の相場は?

繁忙期・閑散期で引っ越し料金は大きく変わるため、相場を理解しておく必要があります。以下の見出しで、繁忙期・閑散期の引っ越し料金相場について詳しく見ていきましょう。

なお、引っ越し日程が決まったら電気・水道の閉開栓などの手続きを早めに進めてください。引っ越し日ギリギリになって進めると、手続きが間に合わず当日に電気が開通しないなどのトラブルが発生する可能性があります。

「引越れんらく帳」を使えば、24時間いつでもスマホから電気・水道・ガスの手続きができます。手続きをなるべく楽に、早く済ませるためにも、事前に登録をしておきましょう。

繁忙期の相場

引っ越し料金は基本的に、運搬距離と荷物の量で決まります。

遠距離の引っ越しや、大人数の引っ越しになるほど、引っ越し料金が高くなる傾向があります。

繁忙期の引っ越し料金は、閑散期のおよそ1.2倍~1.7倍程度となります。以下は引っ越し人数ごとの繁忙期の引っ越し料金の相場です。

単身
(荷物少)
単身
(荷物多)
2人家族 3人家族 4人家族 5人家族以上
15km未満/市区町村内程度 44,425円 61,680円 81,648円 104,132円 126,978円 152,632円
50km未満/都道府県内程度 48,673円 66,636円 93,525円 118,937円 150,419円 191,741円
200km未満/同一地方程度 57,725円 87,398円 124,365円 146,818円 190,185円 255,323円
500km未満/東京~仙台・大阪程度 67,726円 107,143円 161,844円 205,117円 256,393円 332,874円
500km以上
79,501円 123,765円 223,579円 280,824円 321,672円 395,325円

※参考:SUUMO引越し見積もり「引越し料金計算シミュレーション
※2023年12月時点

閑散期(通常期)の相場

引っ越し距離と荷物の量によって料金が変わるのは、繁忙期と同様ですが、閑散期の引っ越し料金は繁忙期よりも安くなります。

閑散期の引っ越し料金相場は以下の通りです。

単身
(荷物少)
単身
(荷物多)
2人家族 3人家族 4人家族 5人家族以上
15km未満/市区町村内程度 40,511円 50,598円 67,934円 84,009円 102,771円 143,823円
50km未満/都道府県内程度 30,000円 52,243円 74,585円 94,189円 123,178円 159,426円
200km未満/同一地方程度 48,789円 67,238円 90,254円 110,598円 142,414円 195,680円
500km未満/東京~仙台・大阪程度 58,267円 85,566円 116,560円 150,721円 182,903円 233,264円
500km以上 70.504円 103,573円 162,589円 201,814円 242,184円 345,822円

※参考:SUUMO引越し見積もり「引越し料金計算シミュレーション
※2023年12月時点

繁忙期に引っ越し料金が高くなるのはなぜ?

引っ越しの見積もり額は、以下の要素で決まります。

基本運賃 ・国土交通省の「標準引越運送約款」に基づいて定められており、業界や時期による変動はほとんどない
・「時間制運賃」と「距離制運賃」がある
実費 梱包資材費や人件費、交通費、クレーン車などの利用料など
付帯サービス ・引っ越しに伴う不用品処分
・ピアノなど楽器の運送
・エアコンの移設、工事
・乗用車の運送 等
割引 時期や交渉による割引

基本運賃は国土交通省の「標準引越運送約款」により定められており、各社で違いはほとんどありません。

そのため、実費、付帯サービスの料金、割引額により、見積もり額に差が出ます。繁忙期に料金が高くなるのは、繁忙期には割引を受けられない場合が多いからです。引っ越しは繁忙期に集中しやすく、繁忙期以外の時期には割引が適用されているケースが多くあります。ですので、引っ越し費用を安く抑えたい場合は、可能な限り繁忙期を避けるのがおすすめです。

祝日や大安はより高額になる傾向あり

繁忙期・閑散期に関係なく、予約が集中しやすい日取りがあり、その日程の引っ越しでは費用が高額になる可能性があります。

例えば、祝日や連休といった休日や、大安などの縁起がよい日取りは、引っ越し件数が増えるため、料金が割高になりやすくなります。

日取りについては、「2024年-2025年版|引っ越しに縁起の良い日取り・ダメな日取りカレンダー」の記事もご覧ください。

【繁忙期・閑散期共通】引っ越し料金を安くするコツ11選

ここからは、引っ越し料金を安く抑えるためのポイントについて、以下の11選を詳しく解説します。

●早めに見積もりを依頼し、予約する

●見積もりは複数の引っ越し業者に依頼する

●引っ越し業者に予算を伝えない

●引っ越しの希望日時は複数の候補を挙げる

●月末や月初・休日など混雑日を避ける

●午後便や時間指定のないフリープランを利用する

●自分でできる仕事は自分で済ませる

●できるだけ荷物を減らす

●地域限定で請け負っている引っ越し業者を選ぶ

●赤帽(軽貨物運送業)を利用する

●引っ越し料金以外の費用を安くする

早めに見積もりを依頼し、予約する

繁忙期は、引っ越し業者の予約が埋まりやすい時期です。早めに見積もりを依頼し、余裕をもって予約しましょう。3~4月に引っ越しを予定している場合、1〜2月の時点で動きはじめると安心です。「入居・退去日は決まっているのに、引っ越しの予約が取れない」といったトラブルには注意してください。

見積もりは複数の引っ越し業者に依頼する

相見積もりは、各引っ越し業者の料金やサービス内容を効率的に比較検討できる方法です。なかには、他社の見積もり書を提示することで、値下げ交渉に応じてくれる業者もあります。その際は、一括で引っ越しの見積もりを依頼できるWebサイトの活用が便利です。

また、複数の業者に訪問見積もりを依頼した場合、「今、契約すれば安くなる」と言われることがありますが、即決する必要はありません。気になる業者の見積もりは全て見ておくほうが、安くなる可能性が高いです。

見積もりの取得に関しては「引っ越し業者の訪問見積もりは必要?流れ・料金を安くするコツを解説」に詳しくまとめましたので、併せてご覧ください。

また、お得な業者選びについては「安い引っ越し業者8選【単身・家族向け】選び方のコツ、お得な時期も解説!」をご覧ください。

引っ越し業者に予算を伝えない

引っ越し業者に見積もりをとる際、最初に予算を伝えないようにしましょう。事前に予算を伝えてしまうと引っ越し業者は上限に近い金額を提示してくるため、費用を安くするのが難しくなります。予算を聞かれた場合は、「ほかの会社と比較して安いところに決めたいので、特に決めていない」と伝えるのがおすすめです。

引っ越しの希望日時は複数の候補を挙げる

引っ越しの希望日は、複数のほうが予約を取りやすくなります。空いている引っ越し業者を見つけやすく、料金が安い日程を選択できるためです。引っ越し前後はできるだけ余裕をもってスケジュールを組み、引っ越し業者を選定する際に選択肢を増やせるようにしましょう。

月末や月初・休日など混雑日を避ける

引っ越し費用を安くしたい場合は、月末や月初・休日など混雑日を避けましょう。繁忙期である3月~4月、特に3月下旬と4月の第一週は、引っ越しのピークです。そのため、この時期を避けて、平日に引っ越し日程を設定したほうが、費用を抑えられる可能性があります。

ちなみに、繁忙期・閑散期にかかわらず月初や月末・土日祝・大安の日などは引っ越し件数が多く、料金も高くなる傾向があり注意が必要です。大安は縁起がいいことから引っ越しの依頼が多くなるため、仏滅・赤口に引っ越し業者が料金を安く設定する場合があります。

午後便や時間指定のないフリープランを利用する

引っ越し業者の料金プランには、「午前便」「午後便」「フリープラン(時間指定なし)」があります。このうち、午後便やフリープランは、午前便を指定するよりも料金が安くなる傾向にあります。理由は「午前中に引っ越しを済ませて午後に荷解きをしたい」と考える人が多く、午前便が人気だからです。時間に余裕があり、料金を抑えたいときは、午後便や時間指定なしのプランを利用するとよいでしょう。

自分でできる仕事は自分で済ませる

引っ越し費用を安くしたい場合は、自分でできる仕事は自分で済ませましょう。可能な限り自力で行い、引っ越し業者のオプションに頼らなければ、費用を抑えられます。例えば、オプションとして用意されている荷造りや荷解きなどは、スケジュールに余裕を持たせておけば、問題なく自分で行えるでしょう。ただし、エアコンやシーリングライトの取り付け・取り外しなど、ご自身での対応が難しいものについては故障やケガなどにつながるので、オプション料金がかかったとしても業者に任せるのが賢明です。

また、単身者など荷物の少ない人であればレンタカーを使い、自力で引っ越しを行う方法もあります。これなら繁忙期であっても自分に合わせたスケジュールで引っ越しが行えます。引っ越し業者との面倒なやり取りも不要です。もちろん、業者に頼むよりリーズナブルに済みます。

ただし、引っ越し作業に不慣れな人や、レンタカーや資材の調達が苦手な人の場合は、余計なストレスに晒される可能性もあります。この場合は、引っ越し業者への依頼がおすすめです。

自力での引っ越しについては「引っ越しを自力でするコツ!洗濯機や冷蔵庫は?車・台車はレンタルする?」の記事もご覧ください。

できるだけ荷物を減らす

荷造りの時点で荷物を減らしておくと、引っ越し業者に運んでもらう     ダンボールの個数やトラックのスペースを節約できるため料金を抑えやすくなります。家電や大きな家具を買い換える場合は、新居へ直接配送されるように指定すれば、移動させる手間や料金の無駄を省けるでしょう。

訪問見積もりを依頼する場合は、事前に運ばないものを捨てておくか、まとめておいて運ばない旨をスタッフに伝えましょう。

また、あらかじめ不要なものを処分しておくことも大切です。ごみとして処分したり不用品回収へ出したりするほか、フリーマーケットアプリやインターネットオークションなどを活用して売却する方法もあります。

引っ越しの際の不用品処分については「引っ越し時の不用品処分の方法とは?トラブルを避けるための注意点」の記事もあわせてご覧ください。

地域限定で請け負っている引っ越し業者を選ぶ

移動距離の短い引っ越しの場合は、地域限定で請け負っている引っ越し業者を選ぶと、料金を抑えられる可能性があります。特定の地域のみで引っ越しを請け負っている業者は、効率よく稼働しやすい業務形態であることから、料金が安く設定されている場合があるのです。たとえば、旧居と新居が同市区町村にあるケースなど、近距離の引っ越しでの利用をおすすめします。

近距離で引っ越しする場合は「近距離引っ越しの費用相場は?単身は安い?おすすめプランを紹介」の記事もご覧ください。

赤帽(軽貨物運送業)を利用する

赤帽とは、軽トラックで荷物の運送を請け負う個人事業主の協同組合です。

引っ越し業者は2人の作業員で仕事をするのが一般的ですが、赤帽の作業員は1人であることが多いです。そのため、人件費が少なくなる分、引っ越し料金が安くなる可能性があります。軽トラックのため、単身など荷物が少ない引っ越しに限られますが、料金を抑えたい方は検討するとよいでしょう。

赤帽の引っ越しについてより詳しく知りたい方は「赤帽の引っ越しは安いって本当?料金相場と他社比較を解説」を合わせてご覧ください。

引っ越し料金以外の費用を安くする

引っ越し料金以外の費用も安くなるよう工夫しましょう。もしも繁忙期を避けられず、引っ越し業者への支払いが予算超過となってしまった場合には、ほかの部分で節約してトータルで費用を削減できないか検討しましょう。

例えば、新居を探す際に敷金・礼金ゼロ物件やフリーレント物件を優先するという方法があります。1〜2か月分の家賃が浮くので、引っ越し代が高くついても総額では費用が抑えられます。そのほか、家具や家電にかかる初期費用を抑えるために、リサイクルショップやフリマアプリ、家具・家電のレンタルサービスの利用なども検討してもよいでしょう。

また、引っ越し業者に支払う費用と同様に、家賃にも安くなる時期があります。家賃が安くなるのは、引っ越しの繁忙期(3月~4月)後の5~6月です。

繁忙期に入居者が決まらなかった物件には、新しく入居者が入る見込みが低くなります。そのため、5月~6月以降は家賃を下げてもらえたり、家賃の値下げ交渉に応じてもらえたりすることがあります。家賃を抑えたい方は、ぜひこの時期の引っ越しを考えてみてください。

引っ越しを安く済ませる方法については「安く引越しするには?引越しするタイミングはどう決める?計画の立て方を解説!二重家賃対策も!」の記事でも解説しているため、気になる方はチェックしてみてください。

慌ただしい繁忙期の引っ越し手続きには、「引越れんらく帳」が便利!

入学や入社・転勤に伴って引っ越しをする人が多いため、繁忙期の引っ越しは、業者の手配や荷造りだけでなく、新生活の準備や役所・ライフラインの手続きなどが重なり、非常に忙しくなります。

「引越れんらく帳」は、住所変更や電気・水道・ガス・インターネットなどのライフライン手続きを、一度の入力で行える無料のサービスです。引越れんらく帳には、以下のようなメリットがあります。

  • ライフラインの住所変更を一括で行える
  • 24時間いつでも手続き可能
  • 手続きがWeb上で完結
  • アラーム機能により手続き漏れを防止できる

引っ越しの際はぜひ「引越れんらく帳」をご利用ください。

繁忙期の引っ越しも工夫次第で料金を抑えられる!

引っ越し業者の繁忙期は3月~4月、9月~10月です。特に3月~4月は引っ越しの依頼が集中しやすく、引っ越し料金も高くなる傾向があります。引っ越しにかかる費用を抑えるためには、業者が忙しくなる時期や時間を避ける、荷物を少なくするといった工夫が有効です。

引っ越しの際には、荷造りや電気・ガス・水道といった手続きが重なり、非常に忙しくなります。ライフラインの手続きや、引っ越しにまつわる作業の管理には「引越れんらく帳」が非常に便利です。引っ越しの負担を減らすためにも「引越れんらく帳」を利用してみてはいかがでしょうか。

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