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失敗なし!取り外しから設置まで、ガスコンロの引っ越し準備を徹底解説

失敗なし!取り外しから設置まで、ガスコンロの引っ越し準備を徹底解説

ガスコンロはどのように取り外すのでしょうか。また、転居先でも使えるのでしょうか。引っ越しの際、ガスコンロの取り扱いで悩む方は少なくありません。取り外し方や処分の方法、安全に使用するための方法などを知っておくと、新しい生活を安心してスタートできるでしょう。

こちらでは、ガスコンロの取り外し方や設置方法、安全に持ち運ぶ方法、設置上の注意点などをお伝えします。引っ越し予定の方はぜひお役立てください。

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ガスコンロの取り外し方

まずはガスコンロの取り外し方をご説明します。ガスコンロの種類によっては取り外せないものもあるため、引っ越しで作業をする際はお気をつけください。

取り外せるガスコンロの種類

ガスコンロには、「ビルトインタイプ」と「据え置きタイプ(テーブルコンロ)」の2種類があります。

ビルトインタイプとは、キッチン一体型のコンロのことです。新築住宅に多いシステムキッチンには、シンクに内蔵される形ですっぽり収まったコンロがよく見られます。システムキッチンといえばIHクッキングヒーターなどを思い浮かべるかもしれませんが、ビルトインコンロもスタンダードな調理設備の一種です。

このタイプのコンロは構造が複雑なため、取り外しできるのは資格を持ったプロの業者のみとなります。賃貸マンションやアパートのキッチンに備え付けられたビルトインコンロであれば、取り外して新居に持ち運ぶことはできません。

一般的なガスコンロで取り外し可能なのは、据え置きタイプのほうです。家電量販店やネットショッピングで購入でき、持ち運びや移設も難しくありません。取り付けや取り外しが簡単で、基本的に業者を利用する必要はないでしょう。

なお、据え置きタイプで取り外しできるのは、自分で購入した製品のみです。賃貸物件によっては備え付けのガステーブルもありますが、引っ越し時はきれいにお掃除して明け渡すことになります。

ガスコンロの取り外し方

据え置きタイプのガスコンロはご自身で取り外すことができます。取り外す際は、以下の手順で行います。

1. ガスコンロのスイッチが入っていないことを確認
2. ガス栓を閉める
3. 元栓からゴム管(ガスホース)を抜く

作業は簡単で、元栓を閉めてからゴム管を抜けば完了です。その際、元栓の種類に注意しましょう。元栓には、ソケットで取り付けるコンセント型と、ホースと接続口をバンドで直接繋ぐホースエンド型があります。コンセント型の場合、ソケットの先端をしっかり押さえながらゆっくりと引き抜きます。ホースエンド型の場合、ホースを固定したバンドをつまんで引っ張ると外れる仕組みです。

取り外しの作業に自信が持てない方は、引っ越し業者もしくはガス工事の専門業者などに依頼するのが良いでしょう。ただし有料のケースもあるため、見積もりをとって事前に料金を確認することが大切です。

引っ越しでガスコンロを新居に持ち運ぶ場合は、梱包する前にきれいに掃除することをおすすめします。新居のきれいなキッチンシンクを汚さずに済むよう、お掃除は引っ越し前に行いましょう。

◆ガスコンロの取り外し方と設置の流れ│安全に使用するための注意点

ガスコンロの梱包方法

ガスコンロの梱包は、まず本体・グリル・五徳・バーナーキャップ・排気口カバーをパーツに分けます。そのうえで、一つひとつを緩衝材などで包み、ダンボールに収納してください。本体とパーツは別の箱に入れたほうが部品損傷のリスクを減らせます。購入時の箱が残っている場合は、未開封の状態に復元する形で梱包する方法もおすすめです。

ガスコンロの掃除方法

ガスコンロの掃除では、ゴム手袋・中性洗剤・歯ブラシ・スポンジなどを用意します。汚れがひどいときはキッチン用洗剤だけでは落ちにくいため、油汚れに強い重曹を使うと良いでしょう。重曹を水で薄めて天板に塗り込み、歯ブラシなどでこすります。天板の素材によっては傷が残るおそれもあるため、ご注意ください。

五徳や排気カバーも、お湯と中性洗剤を使って洗います。スポンジで汚れを落とした後、水気が残らないよう拭き取りましょう。汚れが落ちない場合は、重曹を入れたお湯につけ置きすると油が落ちやすくなります。

新居でガスコンロを設置する方法

新居でガスコンロを設置する際、まずガスの種類を確認しましょう。ここでは、引っ越し先でガスコンロを設置する方法や、使用前に火が付くかチェックする方法をお伝えします。

ガスの種類を確認する

家庭用ガスは、大きく「プロパンガス」と「都市ガス」の2種類に分かれます。

ガスコンロは対応するガスの種類が決まっており、新設の際はそれに合わせる必要があります。なお、プロパンガス対応のガスコンロは、引っ越し先がプロパンガス地域であればそのままご使用できます。都市ガス地域に引っ越す場合は、ガスコンロの買い替えが必要です。

対応しているガスの種類を確認したいときは、ガステーブルの側面に記載された情報を確認しましょう。引っ越し先の地域が使用するガスの種類については、ガス会社に問い合わせます。

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ガスコンロと元栓をゴム管で接続する

まず、キッチンシンクの一段下がった設置場所に、ガスコンロを置きます。通常は壁に元栓がありますので、取り付けに問題がないスペースをつくってください。そのうえで、ゴム管でガスコンロと元栓を繋ぎます。

先ほどもお伝えした通り、元栓にはホースエンド型とコンセント型の2種類があります。元栓の形状をみてどのタイプか見分けがつくようにしておくと安心です。

両者では、ガスホースのタイプと接続方法が異なります。ホースエンド型はガス管を直接接続口に差し込み、バンドで固定するタイプです。コンセント型は、ソケットを差し込んだゴム管をバンドで固定し、ガス元栓の接続口に被せます。ガステーブル本体に差し込む際は、差込口の赤い線が隠れるまで入れてバンドで固定します。接続を間違えると重大事故につながるおそれがあるため、ガスコンロの説明書をよく読みながら接続しましょう。

また、正しく接続されているかどうかの確認も必要です。接続が弱いとホースの抜け落ちや事故の原因となります。ホースエンド型の元栓には、ホースを差し込む目安となる赤い線が記されているため、この線が隠れるまでしっかり接続してください。コンセント型の場合、「カチッ」と音がしたらきちんと接続されたサインです。それぞれのタイプの確認方法も覚えておきましょう。

ゴム管が無理なく伸びた状態で接続することも大切です。曲がった状態のまま使うとゴム管に負荷がかかり、劣化を早めてしまいます。可能な限り、折れ曲がった状態にならないよう接続してください。

元栓を開放する

ガスコンロと元栓を接続したら、元栓を開けて火がつくか確認します。この作業はガス漏れがないかチェックする意味もあるため、非常に大切です。異臭がするなど異常が認められる場合は、火を止めて元栓を閉め、接続方法に誤りがないか再度チェックしましょう。

ガスコンロを撤去・設置するときの注意点

扱いやすく、取り外しも設置も簡単なガステーブルですが、扱い方を間違えると事故につながるおそれもあります。撤去や設置の際は、以下の注意点を守りながら安全に扱いましょう。

ガスコンロを処分するときはルールを守る

引っ越しにあたってガスコンロを交換する場合、決められた方法で処分してください。粗大ごみの出し方は、各自治体でルールが設けられています。処分方法が不明なときは、役所の担当窓口に相談しましょう。自治体によっては、電話一本で回収業者を手配してくれるケースもあります。処分場への持ち込みが必要なときは、引っ越し前の忙しい最中に行うため、前もって計画を立てておくことをおすすめします。

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ガスコンロが壁に近づきすぎないようにする

ガスコンロの設置では、住居のキッチンスペースに合わせて製品を選ぶことになります。ギリギリのサイズのものを選ぶと、壁との間にすき間がなく、窮屈な状態でガスコンロを使用することになるかもしれません。そのため、少しゆとりをもって設置できるサイズの製品が良いでしょう。一定距離を開けられるガスコンロであれば、近すぎて火を使うときに壁が焦げたり、発火したりするリスクを大幅に軽減できます。

設置の際は、壁との距離を少し開けるのがポイントです。壁の中には、木材などの建材が入っており、ガスコンロの熱が原因で炭化するおそれがあります。建物の劣化を防ぐためにも、壁の周囲と15cmメートル程度すき間が開くように設置しましょう。どうしてもスペースをつくれないときは、防熱板など壁を保護するアイテムを上手に活用してください。

ゴム管とガスコンロ、元栓の口径を合わせる

ゴム管とガスコンロおよび元栓の口径が合わないと、正しく装着できません。口径が合わないとすき間を生じてガス漏れの危険性を高めます。火事を引き起こす要因ともなるため、口径とガスコンロに合うゴムホースを用意しましょう。

引っ越し前は、元栓の種類や口径、引っ越し先のガスの種類をチェック!

何かと忙しくなる引っ越し前後。ガスの取り外し方や設置方法に加えて、元栓の種類や口径、引っ越し先のガスの情報も押さえておきたいポイントです。安全かつきれいに梱包する方法や、お手入れ方法も知っておくと、新居で引き続き気持ちよくガスコンロを使用できます。

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