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転居の挨拶状の書き方&そのまま使える文例24選!引っ越しのマナーを確認

転居の挨拶状の書き方&そのまま使える文例24選!引っ越しのマナーを確認

引っ越しで住所が変わったら、お世話になった方へ転居の連絡を入れましょう。転居の旨は電話やメールなどでも伝えられますが、はがきや手紙で手書きの挨拶状を出すことも可能です。挨拶状の書き方とマナーを守り、相手の方へ失礼のないようご挨拶できるといいですね。

ここでは、そんな転居の挨拶状で使える文例集を掲載しています。相手の方の立場やシチュエーションごとに全部で24の例文をご紹介するため、今後のご挨拶にお役立てください。

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転居の際の挨拶状の書き方とマナー

まずは、引っ越しの連絡をはがきや手紙でお伝えするときの、挨拶状の書き方とマナーをご紹介します。転居報告をするときは、相手の方へ失礼のないようにご挨拶の基本を理解しておきましょう。

転居の挨拶状の書き方

目上の人や取引先に送る場

1.頭語を記載する
頭語とは、手紙の冒頭に記載する挨拶の言葉のことです。「拝啓」「拝呈」「啓上」などと書きます。

2.時候の挨拶を書く
頭語の後に続いて、季節感のある挨拶を書きます。たとえば、4月の上旬~中旬であれば「陽春の候」のように、手紙を送る季節に合わせて適切な挨拶文を選びましょう。

3.相手を気遣う挨拶文を書く
自分の近況を伝える前に、まずは相手の方の近況を尋ねたり、相手の方を気遣ったりすることが大切です。「お変わりなくお過ごしでしょうか」のように伝えてください。

4.引っ越したことを明記する
次に、自分の近況を伝えます。引っ越しの挨拶状では「このたび、下記住所に転居いたしました」と、端的に伝えたい内容を記載しましょう。

5.任意で本文を加筆する
相手の方へ伝えたいことがあれば、「お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください」といったように、任意で本文を加筆しても構いません。

6.結語を記載する
結語とは、頭語に合わせて記載する結びの言葉です。必ず頭語に対応した結語を選びましょう。「拝啓」には「敬具」、「拝呈」には「敬白」、「啓上」には「拝具」を使います。

7.投函月を明記する
最後に、手紙を投函した時期を記載します。「2020年4月」と具体的に明記しましょう。

8.新住所を記載する
差出人の住所には、新住所を記載してください。

プライベートで親しい人に送る場合

1.引っ越したことを題字で伝える
手紙の内容が速やかに伝わるように、題字に引っ越した旨を記載しましょう。「引っ越しました!」「Just Moved.」のように、少しくだけた表現でも構いません。

2.本文に引っ越した趣旨と挨拶文を記載する
手紙の本文にも引っ越した旨を盛り込み、挨拶文を記載してください。

3.引っ越し月を明記する
手紙の最後には、「2020年4月」のような形で、投函した時期を書き込みましょう。

4.新住所を記載する
差出人欄には新住所を記載します。

転居の挨拶状を送るときのマナー

転居の挨拶状は、引っ越しが決まった後~引っ越し後1カ月を目処に送りましょう。遅くても引っ越し後2カ月以内には投函してください。また、一般的に挨拶状の本文には句読点を入れません。文章を区切る句読点は、もともと子どもが文章を読みやすいように加えられたといわれます。「相手を子ども扱いする」という説や、「縁が切れる印象を与える」という説があるため、念のため避けたほうが安心です。転居の挨拶状を送る相手は、いつも年賀状を送る相手を対象にすると良いでしょう。

転居の挨拶状で使える例文【目上の人や取引先へ送る場合】

目上の人や取引先へ送る転居の挨拶状で使える例文をご紹介します。会社や学校でお世話になった相手を敬う気持ちを込めて、礼儀正しい挨拶状となるよう心がけましょう。

上司へ

例文1<春>

拝啓
春風の候 ますますご健勝のこと心よりお慶び申し上げます
このたび 〇〇に転居いたしました
都会から離れ多少の不便もありますが 閑静で住み良い土地です
お近くにお越しの節はどうぞお気軽にお立ち寄りください
末筆ながら 今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文2<夏>

拝啓
盛夏の候 皆様におかれましては ますますご清祥のこととお慶び申し上げます
私たちはこのたび結婚いたしまして
〇〇の新居にて新生活を始めました
これも日頃の皆様のご支援の賜物として厚く御礼申し上げます
ささやかな家ではございますが お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文3<秋>

拝啓
秋風が心地良く吹き抜ける秋色の候 ますますご健勝のことと存じます
このたび〇〇に転居いたしましたことをお知らせいたします
在任中は大変お世話になりありがとうございました
まずは書中をもって転居のご挨拶とさせていただきます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文4<冬>

拝啓
師走の候、ますますご壮健のこととお慶び申し上げます
さて このたび〇〇支店への転勤にともない〇〇へ転居いたしました
新天地は近隣に観光名所の〇〇もございます
お近くにお越しの際は現地をご案内させていただければ幸いです
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

取引先へ

例文5<春>

拝啓
春分の候 貴社におかれましては ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
さて このたび〇〇支店へ勤務することとなり
〇〇に転居いたしました
新天地は海と山に囲まれ 豊かな自然に恵まれた土地です
お近くにお越しの際はお気軽にお立ち寄りください
末筆ながら皆様のご多幸をお祈り申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文6<夏>

拝啓
残暑の候 連日の猛暑が続いておりますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか
このたび 夫の転勤にともない家族で転居いたしました
お近くにおいでの際はぜひご一報ください
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文7<秋>

拝啓
紅葉の候 貴社におかれましては ますますご健勝のこととお慶び申し上げます
このたび 〇〇支店への転勤にともない単身赴任をすることになりました
急なことで不安もありましたが
新天地の〇〇は自然が豊かで心安らげる小さな町です
お近くにお越しの節はぜひお立ち寄りください
皆様のご多幸をお祈りし 転居のご挨拶を申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文8<冬>

拝啓
寒冷の候 皆様におかれましては ますますご清祥のことと心よりお慶び申し上げます
さて このたび〇〇に転居いたしました
心機一転 新たな気持ちで日々を過ごしております
近隣へお越しの際はどうぞお気軽にご一報ください
まずは書中をもって転居のご挨拶とさせていただきます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

先生へ

例文9<春>

拝啓
花々のつぼみがほころび日ごとに春めいてまいりましたが お変わりなくお過ごしでしょうか
このたび〇〇大学進学にともない 下記に転居しました
慣れない一人暮らしには何かと不安がありますが
有意義な学生生活を送れるよう努力してまいります
今後も変わらぬご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文10<夏>

拝啓
梅雨入り後も初夏の陽気が続いていますが ご壮健にお過ごしのこととお慶び申し上げます
さて このたび転勤にともない〇〇へ転居いたしました
まだ学生気分が抜けずに仕事で戸惑うこともありますが
これまで以上に精進していく所存でございます
今後も変わらぬご指導のほど よろしくお願い申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文11<秋>

拝啓
爽秋の候 〇〇先生にはご清福のこととお慶び申し上げます
このたび 私たちは結婚いたしまして 〇〇へ新居を構えました
ささやかな住まいではございますが お近くへお越しの節はぜひお立ち寄りください
お待ち申し上げております
まずは書中をもって転居のご挨拶を申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文12<冬>

拝啓
まだ寒さが残りますが 梅のつぼみも膨らみ春の訪れを感じます
〇〇先生にはご健勝のことと拝察いたします
さて このたび就職が決まりまして 心機一転〇〇で新生活を始めました
これもひとえに日頃のご支援の賜物とお礼申し上げます
今後とも変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

親族へ

例文13<春>

拝啓
あたたかい春の日差しが心地良いこのごろ ご壮健にお過ごしのことと存じます
このたび住み慣れた実家を離れ 〇〇へ転居いたしました
初めての一人暮らしで不安もありますが いち早く自立できるよう努力してまいります
お近くにお出かけの際はどうぞお気軽にお立ち寄りください
今後ともよろしくお願い申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文14<夏>

拝啓
いよいよ夏本番を迎えましたが 変わらずにお元気でお過ごしでしょうか
このたび子どもの誕生を機に 〇〇へ引っ越すことになりました
新天地の〇〇は 子どもと一緒にのびのびと暮らせる緑の多い町です
ささやかな住まいですが ぜひ一度遊びにいらしてください
まずは書中をもって転居のご挨拶を申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文15<秋>

拝啓
いよいよ秋も深まり肌寒さをおぼえますが お元気でご活躍のことと存じます
さて このたび念願がかない小さな家を構え 〇〇に住所を移転いたしました
にぎやかな街の一角で 〇〇駅から〇〇分です
お近くにお越しの節はぜひご一報ください
今後とも変わらぬお付き合いのほどお願い申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文16<冬>

拝啓
大寒の寒さが身に染みるこの頃ですが ご健勝のことお慶び申し上げます
このたび 両親と同居のため夫婦で郷里の〇〇へ転居いたしました
これからは家族で力を合わせて 第二の人生を歩んでまいります
お近くにおいでの節はどうぞお気軽にお立ち寄りください
まずは書中をもって転居のご挨拶を申し上げます
敬具

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

転居の挨拶状で使える例文【親しい人へ送る場合】

ご友人や後輩など、親しい人へ送る転居の挨拶状の例文をご紹介します。今後もプライベートで末永くお付き合いを続けていくために、親しみの気持ちを込めた挨拶状を作成しましょう。

友人へ

例文17<春>

桜の季節もあっという間に過ぎましたが お変わりなくお過ごしでしょうか
このたび新居を構え 新しい街で暮らすことになりました
近くにお出かけの際はぜひ遊びにいらしてくださいね

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文18<夏>

今年も猛暑日が続いています 夏バテしないようご自愛ください
このたび引っ越すことになりました
郊外で少し不便ですが 近所には広い公園があり子どもたちは喜んでいます
お近くにお越しの折はぜひお立ち寄りください

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文19<秋>

金木犀の香りが漂い秋を感じるようになりました
さて このたび引っ越しましたのでお知らせいたします
新しい住まいは〇〇駅から近く にぎやかで買い物にも便利な場所です
これからも変わらぬお付き合いのほどお願いします

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文20<冬>

新年あけましておめでとうございます
もうすぐ子どもが小学校に上がるので 下記に引っ越すことになりました
〇〇へお出かけするときはぜひ遊びにきてくださいね

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

先輩・後輩へ

例文21<春>

ご無沙汰しております もうすぐ桜も開花ですね
このたび 〇〇へ引っ越すことになりました
〇〇さんのご自宅からも近いのでぜひ遊びにいらしてください

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文22<夏>

厳しい暑さが続いていますがお元気ですか
私たちはこのたび結婚し 下記に転居しましたのでお知らせします
住まいが遠く離れても 今後とも変わらずにお付き合いください

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文23<秋>

ようやく涼しく過ごしやすい季節になりましたがお変わりないでしょうか
このたび〇〇支店への転勤で引っ越すことになりました
在任中 〇〇さんには大変お世話になりありがとうございました
お近くへお越しの際はぜひご一報ください

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

例文24<冬>

街はクリスマス一色になりました 寒い日が続きますね
さて 忙しい時期ですが下記へ引っ越すことになりました
まだ新居で荷物の片付けに追われる日々を過ごしております
ぜひ折をみて遊びにきてください

令和○○年○○月
新住所 ○○県○○市○○

はがきや手紙で転居の挨拶状を出してみよう!

今回は、はがきや手紙で転居の挨拶状を出すときの書き方とマナー、シチュエーションごとの例文をご紹介しました。受け取った方との関係性や、ご自身の状況に合わせて、自分なりにアレンジを加えてもOKです。お伝えした書き方を参考に、オリジナルの挨拶状を作成してみましょう。

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