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新居へ引っ越した際、電気ブレーカーの正しい上げ方は?入居時に役立つ手順を解説

新居へ引っ越した際、電気ブレーカーの正しい上げ方は?入居時に役立つ手順を解説

新居に引っ越しを終えたら、まず行いたいのが電気の開栓です。電気がつかないと、荷物で足場が悪い中、真っ暗な部屋で過ごさなければならなくなります。そのような事態にならないように、引っ越したらすぐに電気を使えるようにしておきましょう。
基本的に新居で電気を使うには、最初にブレーカーを上げる作業が必要です。新生活がスムーズに始まるように、入居時のブレーカーの上げ方について説明します。

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入居時のブレーカーの上げ方

ブレーカーとは、分電盤のことです。分電盤は各部屋に電気を分配する装置で、アンペアブレーカー、漏電遮断器、配線用遮断器がまとめてあります。入居時には、このブレーカーを自分で操作して電気の開栓を行います。
入居前に利用開始の手続きを済ませておきましょう。万が一入居時に手続きが済んでいない場合は、電気会社のホームページやFAX、申し込み用紙などから申し込むことができます。

引っ越し当日、ブレーカーの操作方法がわからず焦ることのないように、ブレーカーの上げ方についてご紹介します。

ブレーカーのフタを開ける

まず、ブレーカーのフタを開けましょう。フタは、上に向かって開けるタイプが一般的です。中には、フタがないタイプもあります。ブレーカーは洗面所や玄関などに設置されています。

アンペアブレーカー(1)を「入」にする

アンペアブレーカーは、電力会社と契約しているアンペア数の電流を流すためのスイッチです。このスイッチが「入」になっていない限り、電気はつきません。まず、アンペアブレーカーを「入」にしましょう。
アンペアブレーカーには、家庭の消費電力が契約しているアンペア数を超えた場合、自動的にスイッチが切れて電気の供給を停止する機能があります。この機能から、「電流制限器」とも呼ばれます。

◆電気の契約アンペア数とは?確認する方法と選ぶときのポイント

漏電遮断器(2)を「入」にする

漏電遮断器は、漏電が生じた際に自動的に電気を停止するスイッチです。漏電遮断器の働きによって、漏電による火災などの事故を防ぐことができます。「漏電ブレーカー」とも呼ばれます。

配線用遮断器(3)を「入」にする

配線遮断器とは、許容電流をオーバーした電流が回路に流れたとき、あるいはショート(短絡)したときに電流を遮断するスイッチです。過負荷電流による配線や機器の損傷を防ぐ働きをします。
この遮断器は、「安全ブレーカー」とも呼ばれます。

以上3種類のブレーカーを「入」にして、電気がつくかどうかを確認しましょう。無事電気がついたら、ブレーカーのフタを閉じて完了です。

ちなみに、引っ越し当月の電気料金は、日割り計算で請求されます。電気の利用開始日から検針日の電気使用量から計算されますので、覚えておくと安心です。

入居時にブレーカーを上げても電気がつかないときは?

すべてのブレーカーを「入」にしたのに、電気がつかない場合は、いくつかの原因が考えられます。以下の方法で原因を確認して、適切な対処をしていきましょう。

新居の電気設備を確認する

従来の電力メーターは、基本的にブレーカーを上げれば電気がつきます。しかし、新しい電気設備や特殊な電気設備が備わっていると、事前手続きや立ち合いが必要な場合があります。
たとえば、電力の使用量をデジタルで計測する「スマートメーター」が設置されている場合は、事前に手続きが済んでいないと電気を使用できないケースが多いです。

また、電気温水器(ヒーターが内臓された給湯器)が備わっている場合は、通電作業に立ち合いが必要なことがあります。できれば引っ越し前に、管理会社に手続きや立ち合いが必要かどうか、聞いておくようにしましょう。

電力会社に問い合わせる

原因がわからない場合は、コールセンターやインターネットを介して、電力会社に問い合わせましょう。担当者の手順に従って対応してください。このとき、契約者の氏名、住所、引っ越し日時、お客様番号などを準備しておくと、スムーズに手続きが進められますよ。
ただし、日曜・休日・年末年始などは窓口が休みになるため、注意しましょう。

公共料金の住所変更を一括でまとめられる「引越れんらく帳」とは?

引っ越しが決まったら、今回ご紹介した電気の開栓のほかにも、ガス、水道、電話、インターネットなど、多数の住所変更手続きが必要になります。どうせなら電気だけでなく、ほかのライフラインの手続きも同時に行ってしまいたいですよね。それを可能にしてくれるのが、「引越れんらく帳」です。
「引越れんらく帳」は、電気、ガス、水道などの公共料金、クレジットカード、新聞などの住所変更手続きを一括で完了できるサービスです。
「うっかり手続きを忘れて、当日電気やガスがつかない…」というミスを防ぐためにも、「引越れんらく帳」の活用をおすすめします。

安心して新生活をスタートさせるためにも、ライフラインの手続きを忘れずに!

新居でスタートする新しい生活。できるだけ安心して、快適な新生活を始めるためには、引っ越しに伴う事務手続きを忘れずに行うことが大切です。
特に電気やガス、水道などのライフラインは、引っ越し当日から使えないと大変不便な状態になります。さらに、旧居のライフラインの使用停止も行わなくてはなりません。必要な手続きはなるべく早めに完了させて、新居で慌てることのないようにしましょう。

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