「eSIMが使える格安SIMはどれ?」
「データ通信のみのeSIMが使える格安SIMはあるの?」
「そもそもeSIMってどんなメリットがあるの?」
このように考えている方も多いのではないでしょうか。
eSIMは普及が進んでいますが、まだ利用できない端末もあれば、対応していない格安SIMもあります。
この記事では、eSIMに対応している格安SIMを紹介するとともに、それぞれの料金プランや特徴を紹介します。
eSIMを格安SIMで利用するメリットやデメリット、よくある質問についてもご紹介しますので、最後まで確認してみてください。
eSIMとは
eSIM(Embedded SIM)とは、SIMカードとは異なり、デバイスに埋め込まれているSIMのことです。
SIMカードの場合は各回線提供会社が提供するSIMカードをスマホなどのデバイスに挿入することで通信が可能になりますが、eSIMの場合はSIMを交換することなく、異なる回線提供会社のサービスを利用できます。
物理的にSIMカードを交換する必要がないため、ユーザーが望むタイミングと場所で契約と設定を行えることがeSIMのメリットです。
eSIMはデュアルSIMにも便利
デュアルSIMとは1台のスマホで2つのSIMを同時に使うことができる機能のことです。
複数の電話番号を切り替えて利用したり、データ通信についてはどちらか片方のSIMを使ったりといった使い方ができます。
デュアルSIMを行う際にeSIMであればSIMカードの抜き差しが不要で、モバイル通信の設定画面からON・OFFを選択するだけで設定できます。
簡単に設定できるだけではなく、SIMカードを紛失することも防げるのも1つのメリットです。
iPhoneの場合、eSIMは最低でも8つ以上のデータ通信を登録できるため、場所や時間帯によって最適なデータ通信や通話を切り替えることができ便利です。
eSIM対応キャリア一覧
大手キャリアは2021年からeSIMの導入が進み、ドコモ、au、ソフトバンクと3社全てがeSIMに対応しています。
それぞれの料金体系やデータ通信速度は次の表にまとめました。
キャリア | 料金プラン(税込み) | データ通信速度 |
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ドコモ |
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au |
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ソフトバンク |
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データ通信速度の出典:みんなのネット回線速度(2023年3月24日時点の情報)
いずれのキャリアに関してもeSIMで特別なプランを提供しているわけではなく、通常のプランと同じ内容をeSIMでも使えるようになっています。
申し込みに関しては、3社全てでeKYC(オンラインでの本人確認)に対応していますので、オンラインですべての手続きが可能です。
混雑していない場合は最短1時間で通信サービスが利用開始できるので、従来のSIMカード契約よりもスムーズかつ楽になっています。
eSIM対応のおすすめ格安SIMを比較
eSIMは大手キャリアから提供が進んでいましたが、現在は多くの格安SIMがeSIMに対応しています。
その中からおすすめの5社を次の表にまとめました。
格安SIM | 音声通話SIM 最安月額料金(税込) |
基本通話料(税込) | eSIM対応 | 利用回線 | 公式サイト |
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楽天モバイル | 1,078円 |
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対応 |
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https://network.mobile.rakuten.co.jp/ |
ahamo | 2,970円 |
|
対応 | ドコモ回線 | https://ahamo.com/ |
LINEMO | 990円 | 22円/30秒 | 対応 | ソフトバンク回線 | https://www.linemo.jp/ |
IIJmio | 850円 |
|
対応 |
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https://www.iijmio.jp/ |
mineo | 1,298円 |
|
対応 |
|
https://mineo.jp/ |
それぞれのサービスについて詳しく紹介します。
楽天モバイルのeSIM|通話し放題でコスパ良
出典:楽天モバイル
月額料金(税込) |
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国内通話料(税込) |
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利用回線 |
|
eSIM対応 | 対応 |
通信速度 |
引用:みんなのネット回線速度 ※2023年3月24日時点 最新情報は引用元から確認できるが、当サイト記載の数値と違う場合あり |
特徴 |
|
公式サイト | https://network.mobile.rakuten.co.jp/ |
楽天モバイルは使用したデータ容量に応じて月額料金が変動する料金プランとなっており、20GBの通信を超えた場合は3,278円(税込み)で無制限でデータ通信ができます。
また楽天モバイル専用アプリ「Rakuten Link」を利用すれば、国内通話も無料でかけ放題で利用でき、Rakuten Link同士であればメッセージの送受信も無料です。
データ通信容量が無制限かつ、国内通話も無料のかけ放題で3,278円で利用できるのは、他のサービスと比較して非常にコスパがよいサービスといえます。
ahamoのeSIM|通信速度が安定して速い
出典:ahamo
月額料金(税込) |
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国内通話料(税込) |
|
利用回線 | ドコモ回線 |
eSIM対応 | 対応 |
通信速度 |
参考:みんなのネット回線速度 ※2023年3月24日時点 最新情報は引用元から確認できるが、当サイト記載の数値と違う場合あり |
特徴 |
|
公式サイト | https://ahamo.com/ |
ahamo(アハモ)はドコモが提供する格安SIMで、通信速度が速いことが特徴です。
格安SIMサービス24社で速度を比較した結果では、2位に50Mbps以上のダウンロード速度の差をつけ1位、アップロード速度でも2位という良い成績でした。
また通信速度が優れていること以外にも、次の特徴があります。
- 海外でのデータ通信が20GBまで無料
- データ容量を使い終わったあと(通信制限下)でも1Mbpsで通信可能
- 1回5分までの国内通話が無料
- dカードゴールドでのお支払いでデータ量5GB付与
5分以内の通話をよくする方や、安定したデータ通信環境が必要な方には最適な格安SIMといえるでしょう。
LINEMOのeSIM|ミニプランとカウントフリーがお得
出典:LINEMO
月額料金(税込) |
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---|---|
国内通話料(税込) | 国内通話:22円/30秒 |
利用回線 | ソフトバンク回線 |
eSIM対応 | 対応 |
通信速度 |
引用:みんなのネット回線速度 ※2023年3月24日時点 最新情報は引用元から確認できるが、当サイト記載の数値と違う場合あり |
特徴 | LINEギガフリーでLINE使用時データ消費しない(一部機能を除く) |
公式サイト | https://www.linemo.jp/ |
LINEMOはソフトバンクが提供する格安SIMで、LINEのデータ通信量カウントがフリーになる「LINEギガフリー」がお得です。
LINEギガフリーではトークの利用はもちろん、LINEでの音声通話、ビデオ電話をどれだけ使ってもデータ消費がゼロになります。
スマホの利用はLINEがメインという方であれば、最低限のミニプランで利用できるので、月額990円でスマホが使えるようになります。
また必要に応じて5分以内の国内通話が無料になる「通話準定額:550円/月」、国内通話が無料になる「通話定額:1,650円/月」のオプションもあるので、自分のスタイルにあわせて最適なプランを組みやすいeSIMです。
IIJmioのeSIM|データプラン ゼロがお得
出典:IIJmio
月額料金(税込) |
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国内通話料(税込) | 国内通話:22円/30秒(データプラン ゼロは通話不可) |
利用回線 |
|
eSIM対応 | 対応 |
通信速度 |
出典:みんなのネット回線速度 ※2023年3月24日時点 最新情報は引用元から確認できるが、当サイト記載の数値と違う場合あり |
特徴 | みおふぉんダイアルアプリ利用で通話料半額 |
公式サイト | https://www.iijmio.jp/esim/ |
IIJmio(アイアイジェイミオ)は月額料金165円(税込)、必要に応じて追加データ量を購入して利用するeSIM専用プラン「データプラン ゼロ」を提供しています。
大手キャリアの場合データ追加料が1GBあたり1,000円以上しますが、データプラン ゼロなら1GBあたり495円(税込)で利用可能です。
1GB単位でいつでも追加購入ができますので、使うときには課金する、使わない月は月額165円(税込)で維持のみするという無駄な出費のない利用ができます。
月々のデータ通信量に大きな差があり、使わない月のために1,000円近く払うのがもったいないと考える方には最適なプランです。
mineoのeSIM|デュアルSIMにもおすすめ
出典:mineo
月額料金(税込) |
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国内通話料(税込) | 国内通話:22円/30秒 |
利用回線 |
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eSIM対応 | 対応 |
通信速度 |
参考:みんなのネット回線速度 ※2023年3月24日時点 最新情報は引用元から確認できるが、当サイト記載の数値と違う場合あり |
特徴 |
|
公式サイト | https://mineo.jp/ |
mineoはドコモ、au、ソフトバンクから好きな回線を選べる格安SIMです。
mineoでは通常プランで契約の場合は1.5Mbpsでデータ通信が使い放題になる「パケット放題 Plus」が月額385円(税込)で利用できます。
また「マイそく」プランでは、最大通信速度でプランを選びデータ無制限で利用できますので、データ専用SIMとして利用するのがおすすめです。
一方ほとんどデータ通信をしないで、電話やメッセージでのやりとりが中心の場合は月額660円(税込)で利用できますので、あまりスマホを利用しない方にもおすすめのeSIMです。
音声通話対応のeSIMがあるおすすめ格安SIM
ここからは音声通話に対応し、通話もお得に利用できるeSIM対応の格安SIMを紹介します。
まずは一覧で音声通話可能なプランと通話に関連する特典をまとめました。
格安SIM | 音声通話SIM 最安月額料金(税込) |
基本通話料(税込) | かけ放題プラン (時間制限あり) |
完全かけ放題 | eSIM対応 | 利用回線 | 公式サイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天モバイル | 1,078円 |
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15分かけ放題:1,100円/月 | 0円(専用アプリ利用) | 対応 |
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https://network.mobile.rakuten.co.jp/ |
LINEMO | 990円 | 22円/30秒 | 5分かけ放題:550円/月 | 1,650円/月 | 対応 | ソフトバンク回線 | https://www.linemo.jp/ |
ahamo | 2,970円 |
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5分かけ放題:無料 | 1,100円/月 | 対応 | ドコモ回線 | https://ahamo.com/ |
UQモバイル | 1,628円 | 22円/30秒 |
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1,870円/月 | 対応 | au回線 | https://www.uqwimax.jp/ |
ワイモバイル | 2,178円 | 22円/30秒 | 10分かけ放題:770円/月 | 1,870円/月 | 対応 | ソフトバンク回線 | https://www.ymobile.jp/ |
mineo | 1,298円 |
|
10分かけ放題:440円/月 | 1,210円/月 | 対応 |
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https://mineo.jp/ |
それぞれのサービスについて詳しく紹介します。
楽天モバイルはアプリで通話し放題
出典:楽天モバイル
月額料金(税込) |
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国内通話料(税込) |
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通話オプション | 15分(標準)通話かけ放題:月額1,100円(税込) ※初回申し込み時のみ3ヶ月無料 |
通信回線 |
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eSIM対応 | 対応 |
特徴 |
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公式サイト | https://network.mobile.rakuten.co.jp/ |
楽天モバイルは楽天モバイル専用アプリ「Rakuten Link」を利用することで、国内通話が時間制限なく無料になることが特徴です。
「Rakuten Link」から通話をする場合は、相手が「Rakuten Link」を利用していなくても通話料は無料となりますが、以下の番号に発信する場合は標準電話アプリでの通話に切り替わり有料になるので注意してください。
主な特番通話 | 番号 |
---|---|
災害伝言ダイアル | 171 |
消費者ホットライン | 188 |
特定者向け情報の蓄積・再生【留守番電話】 | 1417 |
発信者番号非通知設定 | 147 |
発信者番号非通知設定解除 | 148 |
テレドーム(呼数集計用電話番号) | 180 |
ナビダイヤル(統一番号用電話番号) | 570 |
5700 | |
570200 | |
570550 | |
570666 | |
570783 | |
570943 | |
総務省消防庁(救急安心センター事業) | #7119 |
厚生労働省 子ども医療電話相談事業 | #8000 |
DV相談ナビ | #8008 |
公益財団法人 日本道路交通情報センター | #8011 |
安全運転相談電話 | #8080 |
JAF ロードサービス救援コール | #8139 |
性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センター全国共通短縮番号 | #8891 |
警察相談専用電話 | #9110 |
通常の電話回線も利用でき「15分(標準)通話かけ放題」が月額1,100円(税込)で利用できますので、通常の通話を多く利用する予定の方はチェックしてみてください。
LINEMOはカウントフリーで通話し放題
出典:LINEMO
月額料金(税込) |
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---|---|
国内通話料(税込) | 22円/30秒 |
通話オプション |
|
通信回線 | ソフトバンク回線 |
eSIM対応 | 対応 |
特徴 | LINEのデータ通信がフリーになるLINEギガフリー |
公式サイト | https://www.linemo.jp/ |
LINEMOはLINEでのチャット、音声通話やビデオ通話がすべてギガフリーになる「LINEギガフリー」が魅力の格安SIMです。
LINEアプリについてはどれだけ通信しても料金が発生しないため、LINEを中心にスマホを利用する方であれば、月額990円(税込)で利用できます。
また音声通話を利用する場合も、5分以内の国内通話が無料になる「通話準定額」が月額550円(税込)、国内通話がすべて無料になる「通話定額」が月額1,650円で利用できるため、通常通話をメインに利用する方は契約することでお得になります。
LINEの利用が多い方や通常通話が多い方はお得に利用できる格安SIMですので、興味があれば検討してみてください。
ahamoは5分の通話し放題付き
出典:ahamo
月額料金(税込) |
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---|---|
国内通話料(税込) | 22円/30秒 (5分以内の通話は無料) |
通話オプション | かけ放題オプション:1,100円/月 |
通信回線 | ドコモ回線 |
eSIM対応 | 対応 |
特徴 |
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公式サイト | https://ahamo.com/ |
ドコモが提供する格安SIM「ahamo」は、月額料金2,970円(税込)のプランに5分以内の国内通話の特典がついてきます。
また月額1,100円(税込)でかけ放題オプションに加入できますので、5分以上の通話を頻繁にされる方や長時間の電話をする機会が多い方は、オプション加入がおすすめです。
データ通信も20GBまで利用でき、追加料金不要で82の国でデータ通信が可能です。
dカードGOLDで月々の料金を支払うと、データ量5GBが付与されますので、ahamo利用時にはdカードGOLDの利用もあわせて検討してみてください。
UQモバイルは3種類の通話プランから選べる
出典:UQモバイル
月額料金(税込) |
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---|---|
国内通話料(税込) | 22円/30秒 |
通話オプション(税込) |
|
通信回線 | au回線 |
eSIM対応 | 対応 |
特徴 | 通話スタイルにあわせて、通話オプションを選べる |
公式サイト | https://www.uqwimax.jp/ |
UQモバイルは通話のスタイルにあわせて、通話オプションを3種類から選べる格安SIMです。
通話オプション | オプション内容 | 月額(税込) |
---|---|---|
通話放題 | 国内通話が24時間かけ放題 | 1,980円 |
通話放題ライト | 1回10分までの国内通話が24時間かけ放題 | 880円 |
通話パック | 月間最大60分までの国内通話が定額 | 550円 |
毎月通話利用が多い方は「通話放題」、通話の利用は多いが10分以内で終えることが多い場合は「通話放題ライト」、1ヶ月の電話は60分以内に収まる場合は「通話パック」の利用がおすすめです。
通常の通話料金は22円/30秒(税込)ですので、月間での通話時間が12.5分を超える方は、通話パックに加入しておいた方がお得に利用できます。
また留守番電話サービスや、割込通話、三者通話、迷惑電話撃退といった通話に関するオプションが必要な場合は、月額440円(税込)で「電話きほんパック(V)」を利用することですべて対応できるので、あわせて検討してみてください。
ワイモバイルは3種類の通話プランから選べる
出典:ワイモバイル
月額料金(税込) |
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---|---|
国内通話料(税込) | 22円/30秒 |
通話オプション(税込) |
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通信回線 | ソフトバンク回線 |
eSIM対応 | 対応 |
特徴 | 通話スタイルにあわせて、通話オプションを選べる |
公式サイト | https://www.ymobile.jp/ |
ワイモバイルはソフトバンクが提供する格安SIMで、次の通話オプションを利用できます。
出典:ワイモバイル
毎月10分以内の通話を多くする方は「だれとでも定額」、10分以上の通話を多くする方は「スーパーだれとでも定額(S)」を利用することで、通話料金をお得にできます。
ワイモバイルの場合は「留守番電話サービス」が無料で利用できますので、通話する機会が多い方に向いた格安SIMといえるでしょう。
「家族割引サービス」や「おうち割」を利用することで、月々の基本料金も抑えることができます。
「家族割引サービス」は同居していなくても利用可能で使いやすいサービスとなっていて、9回線まで利用可能です。
家族みんなでお得に利用できるプランに興味のある方は、利用を検討してみてください。
mineoは10分と完全かけ放題から選べる
出典:mineo
月額料金(税込) |
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---|---|
国内通話料(税込) | 22円/30秒 |
通話オプション |
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通信回線 |
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eSIM対応 | 対応 |
特徴 |
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公式サイト | https://mineo.jp/ |
出典:mineo
mineoは通信回線をドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアに対応している格安SIMですので、現在利用しているキャリアと同じプランを選べば、使用感が変わらず利用できるでしょう。
mineoでは次の2つの通話オプションを用意しています。
10分以内の通話が多い方には「10分かけ放題」、長時間の通話が大方には「時間無制限かけ放題」がおすすめで、他の格安SIMの通話定額サービスと比べると安価なのが特徴です。
また、マイそくプランの場合はデータ通信が最大300Kbpsに留まるものの、月額660円(税込)で利用ができます。
上記プランと10分かけ放題プランを組み合わせても月額1,210円(税込)ですので、音声通話専用SIMとして利用するのもおすすめです。
10分かけ放題、時間無制限かけ放題ともに1年間割引が適用されるキャンペーンの「かけ放題サービス」が実施されていますので、興味のある方は確認してみてください。
データ通信のみのeSIMがある格安SIM
eSIMを利用する際に、データ通信専用として利用したい方も多いと思います。
まずはデータ通信のみのプランがある格安SIMを一覧で表にまとめました。
格安SIM | データ通信プラン 最低月額料金(税込) |
データ容量追加料金(税込) | SMS対応 | 使用回線 |
---|---|---|---|---|
IIJmio | 0GB:165円 |
|
非対応 |
|
リンクスメイト | 100MB:165円 |
|
対応 | ドコモ回線 |
mineo | 1GB:880円 | 100MB:55円 | 対応(月額198円(税込)) |
|
上記の中から、最もおすすめできるIIJmioについて、おすすめできる理由をあわせて紹介します。
データ通信のみならIIJmio
出典:IIJmio
月額料金(税込) | データプラン ゼロ 0GB:165円 |
---|---|
国内通話料(税込) | データプラン ゼロは通話不可 |
利用回線 |
|
eSIM対応 | 対応 |
データ容量追加料金(税込) |
|
SMS対応 | 不可 |
公式サイト | https://www.iijmio.jp/esim/ |
IIJmio(アイアイジェイミオ)は月額料金165円(税込)に加えて、利用したいデータ量を購入していく形で利用するデータ通信専用のeSIMプラン「データプラン ゼロ」を提供しています。
利用する前からデータ通信量を指定して契約するわけではなく、その時の利用状況に応じて追加でデータ通信量を購入していくため、無駄な出費をおさえることができます。
月額料金と使用するデータ量に合わせた合計の料金は次のとおりです。
データ量 | 料金(税込) |
---|---|
0GB | 165円 |
1GB | 495円 |
2GB | 990円 |
3GB | 1,485円 |
4GB | 1,980円 |
5GB | 2,475円 |
6GB | 2,970円 |
7GB | 3,465円 |
8GB | 3,960円 |
9GB | 4,455円 |
10GB | 4,950円 |
多くの格安SIM、キャリアではデータ容量の追加には1,000円ほどの料金がかかることを考えると、容量不足時のためにデータ専用eSIMとして「データプラン ゼロ」を契約しておくことで、結果的に料金を抑えることができるのでおすすめです。
データ容量は当月しか使えず、余った分の繰り越しはできないので、データ容量を購入する際には余裕を持って購入するのではなく、使う分だけ購入するようにしましょう。
eSIMで格安SIMを利用するメリット
ここでは物理SIMカードではなく、eSIMで格安SIMを利用するメリットについて紹介します。
それぞれについて詳しく紹介していきます。
オンラインで開通まで完結する
現在利用しているスマホがeSIMに対応している場合は、回線開通のためにSIMカードの到着を待つ必要はなく、契約手続きから開通まですべてオンラインで完結できます。
忙しくてなかなか店舗に行けない方、急いで乗り換えをしたいという方でも、オンラインで手軽に乗り換えができることはメリットといえるでしょう。
オンラインで本人確認手続きをする「eKYC」であれば、その場で本人確認も完了でき、短時間で開通まで完了できます。
物理SIMの故障・破損のリスクがない
物理SIMの場合はスマホに抜き差しする際に、ICチップにふれる必要があるので、水濡れによる故障や、破損のリスクがあります。
また複数のSIMカードを併用する場合は、交換する際になくしてしまうリスクもあります。
しかしeSIMであれば、スマホに内蔵されているICチップにSIM情報を書き込むだけですので、故障や破損のリスクはなくなります。
スマホ1台で複数回線利用(デュアルSIM)が可能
eSIMと物理SIMに両方対応した「デュアルSIM対応」の場合は、それぞれ別の回線を契約し、複数回線を同時に利用できます。
例えば、片方は音声通話用、もう一方はデータ通信用と分けることで、それぞれ最適なプランを選ぶことができます。
また両方とも音声通話対応のSIMを契約し、片方は仕事用、もう一方はプライベート用と使い分けることもできるので、複数のスマホを持つ必要がなくなるのもメリットですね。
eSIMで格安SIMを利用するデメリット
メリットがある一方でeSIMにはデメリットもあります。
デメリットを知った上でeSIMの利用を始めることで後悔も少なくなります。
それぞれについて詳しく紹介します。
設定項目が物理SIMよりも複雑
物理SIMの場合はSIMカードをスマホ本体に挿入するだけで利用開始できる一方で、eSIMを利用開始するにはeSIM専用のQRコード読み取りや、回線ごとに異なるAPN設定の登録が必要になります。
説明書どおりに進めれば難しいことはありませんが、自分でスマホの操作をする必要があるため、最低限の知識は必要になります。
eSIM対応のスマホを利用しなければならない
eSIMを利用するには、eSIMに対応したスマホを用意する必要があります。
eSIMの普及は徐々に進んでいますが、すべてのスマホがeSIMに対応しているわけではありませんので、選べるスマホの選択肢が減ってしまうことはデメリットといえます。
機種変更時にはeSIMの再発行が必要
機種変更をした際に、物理SIMの場合はSIMカードを移し替えればそのまま利用できます。
しかしeSIMの場合はオンライン上で完結する手続きではありますが、再発行の申請が必要になります。
スマホを頻繁に買い替える方の場合は面倒な作業になりえますので注意してください。
eSIM対応機種(iPhone・Android)一覧
先程、eSIMはすべての機種が対応しているわけではないとお伝えしました。
ここではご自身の端末、または利用したい端末がeSIMに対応しているかわかるように、対応機種を一覧でまとめました。
- iPhone14 / 14 Pro
- iPhone13 / 13 Pro / 13 mini
- iPhone 12 Pro /12 Pro Max
- iPhone 12 / 12 mini
- iPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max
- iPhone XR
- iPhone XS/ XS Max
- iPhone SE(第三世代)
- iPhone SE(第二世代)
iPhoneはXR以降の機種がすべてeSIMに対応しています。
上記の中で、iPhone14シリーズ、iPhone13シリーズ、iPhone SE(第三世代)は、2つのeSIMを同時に利用できるデュアルeSIMに対応しています。
一方、AndroidでeSIMに対応している端末は次のとおりです。
メーカー | 機種 |
---|---|
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SHARP |
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SONY |
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楽天 |
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サムスン |
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HUAWEI |
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OPPO |
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Xiaomi |
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その他 |
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AQUOS sense6に関してはauで販売されたものはeSIM対応、ドコモが販売したものに関してはeSIM非対応となっていますので注意してください。
格安SIMでeSIMを契約・設定する手順
ここでは実際に格安SIMでeSIMを契約し利用するときにスムーズにできるように、申し込みから設定までの手順を紹介します。
手順を一つずつ解説していきます。
なおここでは、専用アプリを利用しない方法かつiPhoneの場合の操作で解説しています。
手順①:申し込み前に端末の確認をする
eSIMを申し込みする前には、次の2点を確認しておきましょう。
- eSIMに対応しているか
- SIMロック解除ができているか
eSIMは普及が進んでいますが、対応している端末は限られています。
利用しようと思っている端末がeSIMに対応しているかは「eSIM対応機種(iPhone・Android)一覧」から確認してください。
またSIMロックがされたままの端末はeSIM利用ができません。
携帯会社のウェブサイトや店舗でSIMロック解除の手続きができますので、申し込み前に終わらせておいてください。
手順②:サイトでeSIMを申し込みする
eSIMはオンラインからの申し込みなので24時間申し込み可能です。
申し込みには本人確認が必要となるので、本人確認書類を準備しておきましょう。
本人確認書類には下記のようなものが使えます。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 運転履歴証明書
- 在留カード など
本人確認もeKYCによるオンラインでの確認となりますので、コピーや郵送の必要はありません。
画面に表示される指示に従って、アップロードを進めるようにしてください。
手順③:eSIMプロファイルの設定
申し込みが完了するとメールが届きます。
お知らせメールに記載のURLから利用開始手続きに進みますが、このあと画面に表示されるQRコードを読み込む必要がありますので、eSIMを利用する端末とは別の端末で操作するようにしてください。
続いてeSIMを利用する端末で以下の操作を行います。
- Wi-Fiに接続した状態で「設定」をタップ
- 「モバイル通信」をタップ
- 「モバイル通信プランを追加」をタップ
- カメラが起動するので表示しておいたQRコードを読み取る
- 「モバイル通信プランを追加」をタップ
- 「設定」→「モバイル通信」の順に進み、「モバイル通信プラン」にプランが追加されたかを確認
- 端末を再起動する
別の端末を用意できず、eSIMを利用する端末でQRコードを表示している場合は「詳細情報を手動で入力」をタップし、画面の表示にしたがって入力を進めてください。
画面に表示される「モバイル通信プランの削除」をすると、eSIMが利用できなくなってしまうので絶対に操作しないようにしましょう。
手順④:回線切替の手続き(乗り換え(MNP)の場合)
回線の乗り換えを行う場合は、eSIMプロファイルの設定後、そのまま回線切替手続きを行います。
画面の案内に従い、回線を切り替えるボタンを押して手続きを進めます。
手続き後、最大15分ほどで切り替えが完了し、圏外になります。
圏外になったら次の手順に進んでください。
手順⑤:iOSのアップデート
使っているモデルによっては、eSIMプロファイルの設定でそのまま回線につながる場合もあります。
Wi-Fiを切った状態で通信が可能か確認し、通信ができれば設定は完了です。
通信ができないようであればバージョンが古いiOSの場合がありますので、以下の手順でOSアップデートをしてください。
- 「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップ
最新版のダウンロードが可能かを確認し、以降は画面に従ってアップデートをします。
アップデートしても圏外表示の場合は再起動をしてください。
設定が完了しても通信ができない場合
ここまでの設定が完了しても通信ができない場合はAPN設定を行う必要があります。
各サービスのAPN構成プロファイルをダウンロードし、インストールをすることで通信ができるようになります。
設定を行っても通信ができない場合は、端末の再起動を行ってください。
利用するサービス以外のプロファイルが入っている場合は削除するようにしてください。
格安SIMのeSIMに関するよくある質問
ここでは格安SIMでeSIMを利用する際によくある質問を紹介します。
それぞれ詳しく紹介します。
eSIMは海外でも利用できる?
eSIMは業界標準のデジタルSIMですので、世界中の通信業者を利用できます。
通常は現地のSIMにそれぞれ契約する必要がありますが、格安SIM「ahamo」を利用の場合は、月額料金内で月20GBまで海外でのデータ通信が可能です。
現地のeSIMと契約する手間なく、82の国と地域でデータ通信が利用できますので、海外で利用するにも便利です。
渡航する国ごとにeSIMを切り替えるのが面倒な方は、ahamoの利用を検討してみてください。
他のeSIMに切り替えるには?
eSIMを切り替えるには、iPhoneの場合は「モバイル通信」、Androidの場合は「モバイルデータ通信」をタップし、使いたいプランをONにすることで切り替えできます。
基本的には同時使用できる回線は一つですので、必要に応じて切り替えを行う必要があります。
ただしiPhone 13以降の場合、eSIMの同時通信が可能になりました。
1台の端末で2つの電話番号宛の着信ができるようになり、仕事用とプライベート用のどちらも着信を受けたいといった使い方をしたい方に便利です。
eSIM対応のMVNOは?
現在eSIMに対応している格安SIM(MVNO)は次のとおりです。
- 楽天モバイル
- ahamo
- LINEMO
- IIJmio
- mineo
- UQモバイル
- ワイモバイル
- povo
- BIC SIM
- LinKsMate
- HIS Mobile
すべての格安SIMがeSIMに対応しているわけではないので、eSIM利用時にはプラン検討の前に、eSIM対応可否を確認するのがおすすめです。
格安SIMのeSIMまとめ
本記事ではeSIM対応の格安SIMを詳しく紹介してきました。
eSIM対応のスマホを持っていれば、eSIMへの乗り換えはオンラインですべて完結でき、1時間もあれば利用を開始できます。
国内通話が無料のプランやデータ通信量が無制限のプラン、使わない月は出費を抑えられるプランなど、eSIM対応の格安SIMにはさまざまなプランがあります。
今回の記事を参考に、最適なeSIM対応の格安SIMを選んでみてください。