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LPガス(プロパンガス)と都市ガスの違い|メリット・デメリットは?

LPガス(プロパンガス)と都市ガスの違い|メリット・デメリットは?

新しい物件を探すとき、お風呂やキッチンを使う際に不可欠なガスのことは気になりますよね。生活において必ずかかるランニングコストですから、安くて便利なものに越したことはありません。

ガスには、大きくLPガス(プロパンガス)と都市ガスの2種類があり、取り扱い方が少々異なります。それぞれの特徴や違いを知っておくと、ある程度支出のめども立ちますし、非常時も慌てずに済みます。LPガスと都市ガスの基礎知識を押さえ、次の引っ越しの際に役立てましょう。

LPガス(プロパンガス)の基礎知識

プロパンガスの住宅では、ガスボンベが建物の横に設置されています。表面にLPGと書いてあることもあり、LPガスということが分かるでしょう。プロパンガスとLPガスという2つの表現が混在しているようですが、厳密にいうと違いがあります。

LPガスとプロパンガスは同じ意味?

LPは「Liquefied Petroleum(液化石油)」を略したもので、プロパンやブタンなど液化しやすいガスの総称です。冷却したり圧力をかけたりして液化したLPガスを、常温で自然気化させて使用します。
家庭でガスコンロなどの機器に使われるものの多くはプロパンを主成分としてプロパンガスですが、ブタンガスも流通しています。したがって、LPガスの種類の1つがプロパンガス、というのが正しいとらえ方といえるでしょう。しかし、一般的にはほぼ同じ意味で使われています。

都市ガスとの違い

原料

LPガスはプロパンやブタンなどの液化石油を原料とし、空気より重い性質があるので、ガス検知警報機が下に設置されています。
都市ガスはメタンが主成分の液化天然ガスで、空気より軽く、警報機も上方に取り付けられているという違いがあります。

液化天然ガスはLN(Liquefied Natural)ガスともいわれます。LPガスも都市ガスも本来は無臭ですが、保安上の観点から、付臭剤を使って独特な臭いをつけています。

供給方法

LPガスの75%は海外からの輸入で、残りの25%は国内生産です。LPガス専用タンカーで輸入されたガスが、タンクローリー等によって国内の基地に運ばれ、充てん所で家庭用ガス容器に詰め替えられます。それを各家庭に運び、家の外に設置し専用のゴム管をガス機器に接続することで、利用できるようになるという仕組みです。

都市ガスの主原料である天然ガスは、ほとんどが海外から液化天然ガスの状態で輸入されます。それをタンクローリー等で全国の液化天然ガス基地に運び、気化させて熱量の調整を行い、都市ガスを製造します。
都市ガス製造所から高圧で送り出されたガスは、導管やガスホルダーに分岐しながら圧を下げられ、家庭に届けられます。戸建て住宅であれば、その下までガスの配管が来ているというわけです。

料金体系

LPガスは自由料金制なので、会社によってガス料金が大きく異なります。多くは毎月一定額の基本料金と、使用量に従量単価を掛けた従量料金の組み合わせで計算しますが、特に従量単価は会社によってばらつきがあります。

都市ガスでは総括原価方式を採用しています。総括原価方式とは、電気や水道と同じような料金制度で、あらかじめ燃料費や人件費など全体でかかるコストを計算し、それに見合う収入を算出することで料金を設定するものです。安定した供給を続けるために、価格には一定の基準が存在します。

LPガス(プロパンガス)のメリット・デメリット

LPガスならではのメリットとしては、どのようなことがあるでしょうか。都市ガスと比較しながら、メリットとデメリットを整理してみましょう。

LPガス(プロパンガス)のメリット

都市ガスに比べて熱量が高い

プロパンガスには、都市ガスの約2.2倍の熱量があります。気体のプロパン1平方メートルを燃やすと、約99メガジュール(MJ)・約2万4,000キロカロリーの熱量を発生しますが、都市ガスなら同じ量で、約46メガジュール・約1万1,000キロカロリーの発熱量になります。
LPガスは都市ガスの2倍程度の効率で、火力を出しやすいことが分かるでしょう。

地域に関係なく使用でき、設置時の初期費用が安い

都市ガスはガス管を地中に配管するため、人口が密集している都市部を中心に普及しています。住まいまでガス管が通っていない場合は、分岐・延長のための配管工事が必要です。
ガス会社にもよりますが、ガス管1メートルあたり1~2万円かかることもあるなど、初期費用は高めです。LPガスはガスボンベを設置して室内につなぐだけなので、都市ガスが通っていない地域でも利用でき、工事等の初期費用が安く抑えられます。

災害時の復旧が早い

災害などにより復旧工事や点検作業が必要になったとき、地中に埋設してあるガス管と、建築物の横にあるガスボンベとではかかる作業時間が異なります。
都市ガスはすべての配管を一定の範囲でブロック分けして順番に見ていくため、どうしても人手と時間が必要になります。東日本大震災 の際も、LPガスは都市ガスより早く全面復旧しました。

LPガス(プロパンガス)のデメリット

料金が都市ガスに比べて高め

LPガスは都市ガスに比べて、料金が高くなる傾向があります。ガス会社が自由に価格やサービスプランを決められるため、原油単価の高騰や為替レートの大幅な変動による値上げの際、都市ガスより値上げされやすいといえるのです。地域や会社により差が出ることもあるので、契約の際は料金比較サイトなどで十分検討しておく必要があります。

設置後も供給・容器交換・点検などの作業が必要

交通の便の悪い山間部や豪雪地帯でも、定期的な作業が必要です。その際に出張費用などがかかるかということも、確認しておくと良いでしょう。

LPガス(プロパンガス)の使用時の注意点

引っ越し先が地方の小さな町などの場合は、都市ガスが通っていない可能性もあります。初めてLPガスを使う際は、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

都市ガスと対応する機器が違う

都市ガスで使っていたコンロは、LPガスでは使えません。都市ガスはLPガスよりも熱量が小さいため、都市ガス対応のコンロは、LPガスより多くガスが出る穴の仕様になっています。機器をLPガスに合わせて取り付けるためには、専門業者による調整や取り換えなどの作業が必要になります。

対応していないガス機器を使うと、火災や一酸化炭素中毒などといった事故の原因になりますから、必ず適切なものを使いましょう。安全に使用するために、点検にかかる時間やコストも見込んでおく必要があります。

また同じ都市ガスでも、地域によってガスの種類が異なることがあります。都市ガスは、発熱量メガジュールと発熱速度の組み合わせで13A、6A、5Cなど、全部で7種類にグループ分けされています。A>B>Cの順で燃焼速度が速いことを表し、現在広く普及しているのは「13A」「12A」と呼ばれるものです。
さらに、都市ガス同士でも機器の互換性がない場合があるので、注意が必要です。新居がどのタイプに対応しているか、必ず専門業者に見てもらいましょう。

引っ越し先でガス会社を自分で選べない場合がある

持ち家に引っ越す場合はガス会社を自由に決めることができますが、賃貸住宅の場合は、管理者が取引会社を決めていることも少なくありません。地域によって利用できるガス会社が限られることもありますから、引っ越し先で使用できるガスの種類や会社はあらかじめ確認しておきましょう。

ガス・電気・水道をまとめて手続きできる「引越れんらく帳」

引っ越しで面倒なことのひとつが、住所変更などの諸手続きでしょう。これらをまとめて引き受けてくれる「引越れんらく帳」というサービスがあります。引っ越し作業をサポートしてくれる頼もしい味方です。

「引越れんらく帳」の特徴

引っ越しするときは、ガスだけでなく、電気や水道の停止・開始手続き、住所変更などが必要になります。このほか、NHKや固定電話、宅配業者、インターネット回線、新聞、クレジットカード、保険会社などの手続きも必要となり、一つひとつ手続きすると非常に手間がかかるものです。

「引越れんらく帳」は会員登録の後、現住所と引っ越し先の住所を入力するだけで、公共料金などの住所変更が一括で申請できます。ただし、事業者によっては対応していない場合もあるので、よく確認しておきましょう。会員登録は無料です。

「引越れんらく帳」を活用するメリット

「引越れんらく帳」では、手続きをうっかり忘れて後から困ることのないようスケジュール管理をしてくれます。さらに、便利なのはそれだけではありません。

何度も情報入力するわずらわしさがない

名前や住所などの必要情報を一度登録したら、あとは連絡先の事業者を選択するだけで、住所変更が一括申請できます。電気、都市ガス、水道については、停止と開始の手続きも同時に行うことができます。

すきま時間でも利用可能な24時間対応

インターネット上で操作できるサービスなので、24時間対応可能。入力項目についている一時保存機能を利用すれば、移動中などのすきま時間を使って登録できます。忙しい人でも、各窓口の営業時間を気にする必要がありません。

手続きの進捗状況がわかる

引っ越しに必要な手続きをリスト化してくれるので、進捗状況がひと目でわかります。

アラート機能でお知らせ

各種申し込み手続きの期限に合わせてアラート機能で知らせてくれるので、手続きをうっかり忘れてしまった、ということを防げます。

申し込み後の確認もできる

各種連絡がちゃんと先方に届いているか、気になることもあるでしょう。「引越れんらく帳」は、申し込み後の状況確認もできるので安心です。

引っ越しが決まったら、準備は計画的に

ガス、電気、水道は、引っ越し当日から使うことが想定されます。中でもガスの使用開始が間に合わないと、お風呂で引っ越し作業の疲れを癒やすこともできませんね。

ガスの使用開始には、専門業者の立ち会いが必要になります。このとき、安全に取り扱うための説明や動作確認、ガス検知警報機の取り付け、安全点検などを行います。引っ越しのタイミングに合わせて業者に来てもらうためには、早めの連絡が不可欠です。

特に引っ越しする人が多い繁忙期は「早い者勝ち」になるので、日程が決まったらすぐに連絡し、計画的な準備を心がけましょう。

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