はじめてのお部屋探しで内見時にチェックすべき16のポイントと持ち物
お部屋探しに欠かせないのが、部屋の様子を確認する「内見」です。しかしはじめての内見だと、見るポイントが分からずに困っている方もいるのではないでしょうか?ここでは、契約後に後悔やトラブルにならないために、内見時に見るべきポイントをリスト形式にまとめて解説します。
この記事の目次
◆内見時は部屋のどこを採寸すればよい?持ち物と測るときのポイント
◆引っ越しでやることリスト38!手続きや荷造り作業など総まとめ
内見とは?当日の流れを解説
「内見」とは、気になった物件を見学して、部屋の設備などの内部状況を確認することです。不動産屋さんから共有される写真や、インターネット上の写真で室内を見ることはできますが、細かい設備は実際に足を運んで確認しないとわかりません。内見することで実際のお部屋の様子と想像とのギャップを確認できますので、入居後のトラブルを防ぐことにもつながります。
内見当日の一般的な流れは以下のとおりです。
① 担当者と待ち合わせ(不動産屋や現地など)
② 担当者から物件の説明を受ける
③ 物件を見学し、部屋の状況や設備を確認する
④ 物件が気に入ったら申し込みをする
事前に都合のよい日を予約し、担当者と集合場所を打ち合わせます。当日は担当者に気になる点を質問しながら、室内と周辺状況について確認しましょう。物件が気に入れば申し込み手続きに入ります。
内見時の部屋の採寸のポイントについては、「内見時は部屋のどこを採寸すればよい?持ち物と測るときのポイント」をあわせてご覧ください。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
【室内編】内見時にチェックすべき12つのポイント
入居前と入居後のお部屋のイメージの違いをなくすために、内見で確認しておきたいポイントは以下のとおりです。
内見時にチェックするポイント | 備考 |
日当たりがよいか | 部屋の方角や、周囲の建物の様子を確認する |
収納スペースは十分か | クローゼット、シューズボックス、キッチン周りなどの収納は足りるか、荷物は入るかチェックする |
においが気にならないか | 部屋全体や排水溝回り、たばこのにおいなどを確認する |
セキュリティは問題ないか | 鍵の形状や数、防犯カメラの有無などを確認する。室内だけではなく物件の周りも忘れずにチェックする |
家具を設置するスペースは十分か | 家具のサイズや設置場所を採寸し、ちょうどいい大きさか確かめる |
騒音が気にならないか | 物件周囲の音や隣の部屋の生活音が気にならないレベルか確認する |
カビが発生していないか | 排水溝や水回りを中心に、カビの発生やにおいがないか確かめる |
コンセントの数と位置は問題ないか | 入居後の生活をイメージし、数と位置が適切か見る |
搬入経路が広いか | 大型家具が玄関やドアを通るか確認する |
携帯電話の電波状況がよいか | 家の中のさまざまな場所で電波状況に問題はないかチェックする |
キッチンの使い勝手はよいか | シンクや調理台の広さ、コンロの設置場所について確認する |
水回りは清潔か | 洗面所、お風呂、トイレ、キッチンなどにカビが生えていないか確認する |
日当たりが良いか
物件情報でも部屋の方角はわかりますが、部屋の明るさや日差しの入り方は、目で見て確認しないとわかりません。図面上では日当たりがよい向きでも、実際には周囲に光を遮る建物がある場合もあります。部屋の明るさや洗濯物を干す場所などを確認しましょう。
収納スペースは十分か
部屋の広さや間取りだけではなく、収納スペースもチェックします。服や荷物を入れることをイメージして、生活しやすい収納になっているかを見ましょう。確認しておくべき収納は以下のとおりです。
- 部屋の押し入れ
- クローゼット
- シューズボックス
- キッチン周り
- 洗面台回り
特にクローゼットは、服をハンガーにかけて収納ができる十分な高さがあるかもチェックしましょう。ハイヒールを履く方は、シューズボックスにヒールの高い靴が入るかも確認しておくと安心です。
においが気にならないか
部屋全体や排水溝まわりのにおいを確認しましょう。排水溝から空気が漏れていると、部屋にもにおいが充満してしまいます。また、前の入居者が喫煙者の場合には、においが残っていることもあります。どうしてもにおいが気になるときには、壁紙の交換が可能か聞いてみるのもおすすめです。
セキュリティは問題ないか
セキュリティ面もお部屋選びのポイントになります。インターホンはカメラ付きか、鍵の形状がピッキングされやすいものでないかなど、よくチェックしておきましょう。
特に女性の場合、鍵の数が2個の物件や、防犯性の高いディンプルシリンダー錠を採用した物件などがおすすめです。ドアや窓の立て付けが悪くないかも、実際に開け閉めして確認しましょう。
また、建物の外のセキュリティも併せてチェックします。共用部分に防犯カメラの有無、数や位置を確認しましょう。2階以上の部屋に住む場合にでも、ベランダへつながる足場があるなど、侵入しやすい構造になっていないかしっかりと見ておきましょう。
家具を設置するスペースは十分か
家具が配置されていない状態の内見時は、部屋のスペースが広く感じます。しかし実際に家具を設置してみると、「予想よりスペースが狭くなってしまった…」ということも。あらかじめ家具のサイズを把握し、配置した際の空きスペースをシミュレーションしましょう。
騒音が気にならないか
生活騒音や周囲の環境音が気にならないかチェックしましょう。壁や床を叩いて薄くないか、壁に耳を当てて隣人の生活音が聞こえないかを確かめます。平日の昼間に内見を行うと、周囲に人がおらず生活音がわからない可能性も高いので、あえて休日に内見するのもよいでしょう。遮音性を重視したい場合には、鉄筋系の物件を選ぶのもおすすめです。
カビが発生していないか
湿気が溜まりやすい構造の物件の場合には、カビの発生も心配です。排気口や壁紙などにカビがないかまずは確認しましょう。そのほか、お風呂場などの水回りや、シューズボックス、クローゼット、窓枠の端なども湿気が溜まりやすいので要注意です。収納の扉を全て開けて、カビ臭いにおいがしないかも確認するとよいでしょう。
コンセントの数と位置は問題ないか
コンセントの数や位置は、家具や家電の配置に関わる重要なポイントです。コンセントは必要な位置に、十分な数あるのか確認しましょう。コンセントのほか、テレビのアンテナ線や電話線の位置もチェックし、図面に記録しておくと後で見返すことができて便利です。
コンセントやアンテナ線の位置から、家具は理想通りに設置できるのか、生活しやすそうかなど、入居後の生活をイメージしておくと失敗しにくくなります。
搬入経路が広いか
設置予定の大型の家具や家電が、部屋の中に入り切るかどうかも確認します。玄関や通路、エレベーターなどのスペースが十分かあらかじめ測定しておきましょう。ドアで引っかかって搬入できないことがないように、ドアのサイズと開閉方向のチェックも忘れずに。
また、ピアノなどの大型のものをクレーンで搬入する場合、引っ越し費用が高額になるので注意しましょう。
携帯電話の電波状況がよいか
家の中の電波状況がよいかも確認しましょう。リビングのみならず、部屋の様々な場所で電波状況を確認するのがおすすめです。特に周囲が高い建物で囲まれている場合は、電波の状況が不安定なこともありますので注意が必要です。
キッチンの使い勝手はよいか
自炊をよくする人は、キッチンの使いやすさも要確認ポイントです。冷蔵庫の設置スペースや収納は十分か、シンクの使い勝手はよいか、コンロは備え付けかどうかなどを見ましょう。
ガスコンロの場合は口数と設置場所を、IHの場合はブレーカーのアンペア数もあわせてチェックしましょう。ブレーカーのアンペア数は、一人暮らしの物件では20~30アンペア程度が目安とされています。複数の家電を使用してもブレーカーが落ちないアンペア数になっているか確かめましょう。
調理台はつい広さに目がいきがちですが、高さもちょうどよいか一緒に確認するのがおすすめです。
水回りは清潔か
洗面所、お風呂、トイレ、キッチンなどの水回りも実際に見て確認しましょう。カビが発生していないか、湿気がこもりやすくないかなどをチェックします。水回りは頻繁に掃除が必要になる場所ですので、掃除のしやすい構造になっているかもポイントです。
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【周辺環境編】内見時にチェックすべき4つのポイント
内見では室内だけではなく、周囲の環境も併せて確認することが大切です。部屋の中の状況がいくらよくても、周囲の環境に問題があれば、入居後に「イメージと違った…」と後悔する場合もあります。
以下に、内見時にチェックすべき周辺環境のポイントをまとめました。
内見時にチェックするポイント | 備考 |
住民トラブルがないか | 共用スペースの使い方や、掲示板の注意書きから判断する |
コンビニ・スーパーが近くにあるか | 距離の他に営業時間もあわせて確認する |
治安がよいか | 物件周辺の街灯や人通りの多さをチェックする |
交通の便はよいか | 最寄り駅まで実際に歩いて、正確な時間を測定するのがおすすめ |
住民トラブルがないか
物件の周辺や共用部は、住民トラブルを判断する材料になります。たとえば、掲示板にどのような注意書きがあるかに注目することで、トラブルの内容を予想できます。エントランスやゴミ置き場などの共用スペースが綺麗に使用されているかも要チェックポイントです。
コンビニ・スーパーが近くにあるか
食品や日用品を購入する場所が近くにあると生活がしやすいです。あらかじめコンビニやスーパーの場所と合わせて、営業時間も確認しておきましょう。特に仕事で帰りが遅くなる場合には、利便性を重視して、コンビニや遅い時間まで営業しているスーパーの近くに住むのもおすすめです。
そのほか、頻繁に利用する場所の位置と移動手段をチェックしておくと、住み始めてから不便を感じることもないでしょう。
治安がよいか
街の治安も物件選びのポイントです。日中と夜間で、街の印象が変わる場合もあります。街灯が十分あって明るいか、人通りは多いかなど、事前にチェックしましょう。特に女性の場合は、昼間だけでなく夜間にも訪問し、周囲の明るさや交通量、人通りなどを確認するのがおすすめです。
交通の便はよいか
自宅から最寄り駅まで実際に歩いてみて、時間や坂道の多さなどを確認しましょう。実際に歩いてみると、信号待ちが多いなどの理由で、物件情報に掲載されている所要時間よりもかかる場合もあります。バスなどが必要な場合は、不便のない本数が出ているか、時刻表も確認しましょう。
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内見時に必要な持ち物リスト
内見時に持参すると便利な持ち物をご紹介します。
持ち物 | 備考 |
筆記用具・メモ帳 | 内見時に気がついたことや、寸法などをメモできるボールペンとメモ帳があると便利。スマートフォンにメモをする方も、図面に直接書き込みたいときのために筆記用具を持っておくとよい |
部屋の間取り図 | コンセントの位置や寸法を直接記入するときや、図面をもとに担当者に質問したいときに便利 |
メジャー | 家電や家具の設置場所はメジャーで大きさを確認しておくとよい。搬入経路になるドアの幅や高さを把握する際にも役立つ。メジャーは、伸ばして固定できる金属製のものがおすすめ |
懐中電灯・ライト | まだ電気の通っていない物件を内見するときや、押し入れ・クローゼットの内部の確認に便利。特に新築の物件の場合にはまだ電気が通っていない場合も多いため、懐中電灯は必ず持参するとよい |
カメラ(スマートフォンでも代用可) | メモした情報だけだと、あとから部屋の様子を忘れてしまうことも。写真や動画で部屋の中を記録しておくと、見返す際に便利 |
方位磁石(スマートフォンでも代用可) | 方角や日当たりを確認する際にあると便利 |
オンライン内見で失敗しないための3つのポイント
Web上で内見を完結できる「オンライン内見」もあります。オンライン内見では、担当者が実際に物件に行き、映像や音声で室内の様子を紹介してくれます。オンライン上で採寸や日当たりの確認などもお願いできますので、遠方の物件で気軽に足を運べない人にも便利なサービスです。しかし、あらかじめ確認事項を明確にしておかないと、本来知りたかったことを時間内に確認できないこともあります。
ここからは、オンライン内見で失敗しないために、事前に押さえておきたいポイントをまとめます。
①事前に家具のサイズなどを把握しておく
持ち込む家具や家電が決まっている場合には、あらかじめサイズを把握しておきましょう。オンライン内見で担当者にサイズを伝えれば、設置場所の採寸をしてもらえます。気になる部分の採寸はできるだけお願いし、家具や家電がお部屋に合うかしっかり確認しましょう。
②当日聞きたいことを書き出しておく
準備なしでオンライン内見をしてしまうと、確認不足で入居後のトラブルにつながる恐れも。前述の「【室内編】内見時にチェックすべき12つのポイント」「【周辺環境編】内見時にチェックすべき4つのポイント」を参考に、入居前に確認したい事項は、細かい点も含めて当日までにリストアップしておきましょう。オンライン内見中に気になった点はできるだけ多く質問し、実際のお部屋とイメージの齟齬をなくしましょう。
③周辺環境などオンライン上でわからないことは担当者に聞く
オンライン内見では、室内は詳細に確認することができますが、周辺情報まではわかりません。防犯の観点においても、周辺情報は物件選びに欠かせないポイントです。周囲の治安や、街灯の数、人通りの多さなどは、別途担当者に質問して情報収集しましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
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今回は内見時のチェックポイントを解説しました。実際のお部屋の状態を正確に知るためにも、契約前には必ず内見をするようにしましょう。内見当日は、持ち物を忘れずに持参し、チェックポイントに沿ってお部屋を隅々まで確認してみてくださいね。
また、引っ越しが決まると、さまざまな手続きも発生します。特に引っ越し当日から使用するライフラインの手続きは、事前に確実に済ませておきたいところです。
「引越れんらく帳」では、電気、ガス、水道、インターネットの変更手続きをスマホからまとめて行えます。一度の情報入力で複数の事業者の手続きが完了しますので、手続きの手間を大幅に省けます。手続きは24時間いつでも可能です。
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