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都市ガスとプロパンガスの違いは?どっちが安い?見分け方やメリット・デメリットを解説

都市ガスとプロパンガスの違いは?どっちが安い?見分け方やメリット・デメリットを解説

日常生活で使うガスには、都市ガスとプロパンガスの2種類があります。供給されるガスの種類は地域や物件によって異なり、種類に応じて料金体系や供給方法も変わります。本記事では、都市ガスとプロパンガスの違いや見分け方、メリット・デメリット、ガスの種類を切り替える際の手続きについて解説します。

都市ガスは地下の導管で供給され料金が安い傾向、プロパンガスはボンベで配送され災害時の復旧が早いのが主な違いです。ガスの種類は建物ごとに決まっており、賃貸物件では入居者の判断で自由に切り替えることは基本的にできません(持ち家、または大家・管理会社の承諾が必要になるのが一般的です)。引っ越しの際など、これまで利用していたものとガスの種類が変わるかもしれません。ガスの種類はガスコンロのシールやメーターの表示で見分ける事ができます。なお、引っ越しの手続きは、引越れんらく帳でガス・電気・水道をまとめて管理できます。

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都市ガスとプロパンガスの違い

都市ガスとプロパンガスは、料金、供給方法、供給エリア、原料、ガスの重さなどに違いがあります。まずは全体像を比較表で確認しましょう。

  都市ガス プロパンガス
料金 プロパンガスより安い 都市ガスより高い・会社の料金差が大きい
供給方法 地下を通るガス導管 各物件に設置のガスボンベ
供給エリア 提供エリアが限られる 全国どこでも
災害時の復旧 時間がかかる 比較的早い
原料 液化天然ガス(LNG) 液化石油ガス(LPG)
重さ 空気より軽い 空気より重い

(参考:総務省消防庁「防災危機管理eカレッジ:2.ガスの種類」

料金

都市ガスは、プロパンガスに比べて料金が安い傾向にあります。一般社団法人プロパンガス料金消費者協会の調査によると、東京都における都市ガスとプロパンガスの料金差は、10㎥利用時で4,000円近くに上ります。

  都市ガス(プロパン換算価格) プロパンガス(平均価格)
基本料金 1,056円 1,900円
従量料金(10㎥利用時) 3,258円 6,523円
合計料金 4,314円 8,423円

※価格は税込。プロパンガス平均価格は「エネ研・石油情報センター」より2026年8月発表(2026年6月分)を参照。都市ガスは、東京ガス一般料金表の2026年9月検針分「B」を採用。
(出典:一般社団法人プロパンガス料金消費者協会「都道府県別:プロパンガスと都市ガス料金比較 東京都」2026年8月時点)

2017年4月には都市ガスの小売全面自由化が実施され、家庭でも都市ガス会社を自由に選べるようになりました。一方でプロパンガスは以前から自由料金制のため、販売店ごとの価格差が大きいのが特徴です。(出典:電力・ガス取引監視等委員会(経済産業省)「ガス小売全面自由化に関するよくあるご質問と回答集」

なお、電気とガスをまとめて契約することで割引が適用されるケースもあります。詳しくは電気・ガスはまとめるとお得?セットプランのメリット・デメリット、安くするコツを解説!の記事もあわせてご確認ください。

供給方法・供給エリア

都市ガスは、地下のガス導管を通じて供給され、プロパンガスは物件に設置されたガスボンベから供給されます。都市ガスの供給には地下に導管を敷設する必要がありコストがかかるため、供給エリアは人口の多い都市部が中心となります。一方プロパンガスは、ボンベと設備さえあれば都市部でなくても供給できるため、全国どこでも利用できるのが特徴です。(出典:資源エネルギー庁「実施から1年、何が変わった?ガス改革の要点と見えてきた変化」

原料

都市ガスの原料はメタンを主成分とする液化天然ガス(LNG)、プロパンガスの原料はプロパン・ブタンを主成分とする液化石油ガス(LPG)です。不動産情報などでは、プロパンガスが「LPガス」と表記されることもあります。

ガスの重さ

都市ガスは空気よりも軽く、プロパンガスは空気よりも重いという違いがあります。ガス漏れが発生した際は、都市ガスなら窓を開ける、プロパンガスなら床を掃くなど、ガスの種類によって対応が変わります。

この重さの違いから、ガス漏れ警報器の設置位置もガスの種類ごとに定められています。都市ガス用は天井から30cm以内・燃焼器から水平距離8m以内、プロパンガス用は床面から30cm以内・燃焼器から水平距離4m以内が目安です。(出典:経済産業省「ガス漏れ警報設備の規格及びその設置方法を定める告示」(ガス事業法施行規則第85条第7号に基づく告示)

都市ガスとプロパンガスの見分け方

自宅で使っているガスが都市ガスかプロパンガスかは、物件の外・中・ガス機器の3つの視点から確認できます。

物件の外を見る(ガスボンベの有無)

敷地内にガスボンベが設置されていればプロパンガス、設置されていなければ都市ガスと判断できます。

物件の中を見る(ガスコンロ・警報器)

ガスコンロに貼られているシールでも見分けられます。都市ガスは「都市ガス用」「12A」「13A」、プロパンガスは「LPG」「プロパンガス用」などと表記されています。また、前述のとおりガス漏れ警報器の設置位置(都市ガスは天井付近、プロパンガスは床付近)からも判断できます。

ガスメーター・ガスホースの色で見分ける

上記に加えて、ガスメーターやガスホースからも見分けが可能です。プロパンガス用のガスメーターには「LPG」の表示があるのが一般的です。また、ガスコンロにつながるガスホース(ガスソフトコード)の色は、都市ガス用が白色(従来は青色でしたが現在は白色が主流)、プロパンガス用がオレンジ色となっているケースが多く見られます。ただし、ガス機器によっては色分けされていない場合もあるため、判断が難しいときはガス会社に直接確認することをおすすめします。(出典:西部ガス(熊本・長崎・佐世保)公式サイト「都市ガスとプロパンガスの見分け方」

都市ガスとプロパンガスのメリット・デメリット比較

ここまでの内容を踏まえ、都市ガスとプロパンガスのメリット・デメリットを整理すると、以下のようになります。

  都市ガス プロパンガス
メリット ・料金が安い
・環境への負荷が小さい
・災害時の復旧が早い
・全国どこでも利用できる
デメリット ・災害時の復旧に時間がかかる
・提供エリアが限られている
・料金が高い
・環境への負荷が大きい

都市ガスのメリット・デメリット

メリットは、①料金が比較的安いこと、②環境への負荷が小さいことです。都市ガスの原料である液化天然ガス(LNG)は、石油や石炭に比べて燃焼後の二酸化炭素や窒素酸化物の排出量が少ないとされています。

一方デメリットは、①災害時の復旧に時間がかかること、②提供エリアが限られることです。東日本大震災では、東北・関東の都市ガス事業者16社で約46万戸の供給が停止し、全国からの応援を受けて全面復旧までに約54日間を要しました。(出典:総務省 第2回災害時等の情報伝達の共通基盤の在り方に関する研究会 参考資料2-2 日本ガス協会提出資料「都市ガス業界の災害時の情報伝達について」

プロパンガスのメリット・デメリット

メリットは、①災害時の復旧が早いこと、②全国どこでも利用できることです。プロパンガスは各戸にボンベを設置する仕組みのため、ボンベを交換すればすぐに利用を再開でき、都市ガスに比べて復旧のスピードが早い傾向にあります。

一方デメリットは、①料金が高い傾向にあること、②環境への負荷が大きいことです。プロパンガスの料金体系には、基本料金+従量料金の「二部料金制」、これに設備利用料金を加えた「三部料金制」、一定の使用量までを最低料金とする「最低責任使用料金制」の3種類があります。

2025年4月には、料金の不透明さを是正するための省令改正が施行され、LPガス事業者は基本料金・従量料金・設備料金の3項目を分けて明示することが義務化されました(三部料金制の徹底)。賃貸物件では、ガス機器の設備費用が家賃と別にガス料金へ上乗せされている場合もあるため、契約時は料金の内訳を確認しましょう。(出典:経済産業省 資源エネルギー庁「LPガス料金の表示・計上方法に関する新しいルールを施行しました」2025年4月2日施行

プロパンガスから都市ガスへの切り替え方法と費用

ガス料金を抑えたい場合、プロパンガスから都市ガスへの切り替えを検討する方法もあります。ただし、切り替えには工事や費用がかかるため、事前に流れと費用感を確認しておきましょう。

切り替えのおおまかな手順は、以下の5ステップです。

  1. 都市ガス会社の選択
  2. 現地確認と見積もりの取得
  3. 都市ガス会社との契約、工事日程の調整
  4. プロパンガス会社の解約
  5. ガス管の引き込み工事

ガス管の引き込み工事費用は、地中の導管から自宅までの距離等によって変わり、総額では10万〜20万円程度が目安とされています。建物の立地や周辺状況、ガス会社によって費用は異なるため、必ず事前に見積もりを取って確認しましょう。なお、プロパンガスから都市ガスへ切り替える場合は、ガス機器の出力変更や買い替えの費用が必要になることがあります。(出典:一般社団法人プロパンガス料金消費者協会「プロパンガスから都市ガスへの変更より効果的な節約法は?」東京ガスネットワーク「都市ガス工事について」

ガスの開栓・停止手続きについては【ガスの引っ越し】停止・開始手続きを解説!立ち会いに間に合わない場合は?もあわせてご確認ください。

賃貸物件の場合の注意点

賃貸物件や集合住宅では、他の入居者とガス管を共有しているケースが多く、入居者本人の判断だけで都市ガスへ切り替えることは基本的にできません。切り替えを希望する場合は、管理会社や大家に相談したうえで進めましょう。

都市ガス・プロパンガスに関するよくある質問(FAQ)

都市ガス・プロパンガスについてよくある質問をまとめました。

Q. 都市ガスとプロパンガスの一番の違いは何ですか?

A. 供給方法(地下の導管かガスボンベか)と原料が異なる点が最大の違いです。これに伴い、料金・供給エリア・災害時の復旧スピードにも違いが生じます。

Q. 料金はどちらが安いですか?

A. 一般的には都市ガスの方が安い傾向にあります。ただし、利用量や地域、契約しているガス会社によって金額は異なるため、正確な料金は契約先のガス会社にご確認ください。

Q. 災害時はどちらが復旧が早いですか?

A. プロパンガスは各戸単位でボンベを交換すれば利用を再開できるため、比較的早く復旧します。都市ガスは地下の導管を地域単位で点検・復旧する必要があるため、時間がかかる傾向にあります。
(出典:経済産業省・資源エネルギー庁「災害に強い分散型エネルギー、LPガスの利活用」

Q. 火力に違いはありますか?

A. プロパンガスの熱量は都市ガスの2倍以上ありますが、それぞれのガスに対応したガス機器を使っていれば、日常生活で体感する火力に大きな差はありません。ガス機器を間違えて使用すると、着火しにくくなる、異臭がするなどのトラブルにつながるおそれがあるため、必ず対応したガス機器を使用してください。

Q. ガスの種類を切り替える場合、初期費用はどのくらいかかりますか?

A. プロパンガスから都市ガスへ切り替える場合、ガス管の引き込み工事費等として10万〜20万円程度が目安とされています。都市ガスからプロパンガスへ切り替える場合は、ガス機器の出力変更や買い替えの費用が必要になることがあります。詳しい切り替え費用は「プロパンガスから都市ガスへの切り替え方法と費用」もあわせてご確認ください。

まとめ:ガス以外の引っ越し手続きも忘れずに

都市ガスとプロパンガスは、料金や供給方法、災害時の復旧スピードなどに違いがあります。まずはご自宅のガスの種類を確認したうえで、ご自身の状況に合った付き合い方を検討しましょう。

引っ越しの際は、ガスだけでなく電気・水道などライフライン全体の手続きも必要です。「引越れんらく帳」を利用すれば、一度の情報入力で電気・ガス・水道の手続きをまとめてオンラインで完了できます。詳しい手続き方法は【電気・ガス・水道の引っ越し手続き】ライフラインの解約・契約手順まとめもご覧ください。

そのほかの引っ越し手続き全体を確認したい方は【引っ越しの住所変更まとめ】手続きが必要なもの、方法を完全網羅、引っ越し準備の全体像は引っ越しやることチェックリスト|手続きの順番・荷造りなど総まとめもあわせてご確認ください。

ガス以外の引っ越し手続きもまとめて完了させたい方は、ぜひ「引越れんらく帳」をご活用ください。

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監修

引越れんらく帳 お役立ち情報 編集部

引越れんらく帳(東京電力グループが提供する、引越し手続きのサポートサービス)


「何から手をつければいいかわからない」——引越しのたびにそう感じる方は少なくありません。引越れんらく帳 編集部は、そんな手続きの煩雑さを少しでも減らしたいという思いで記事を制作しています。行政機関・法令・各事業者の一次情報をもとに内容を監修し、手続きの順番や注意点が自然と頭に入るような記事づくりを心がけています。