
引っ越しによるNHKの手続きのやり方を解説!住所変更・新規契約・解約はどうする?
引っ越しが決まると、現在契約中のNHKの住所変更方法が気になる方もいるでしょう。ご自宅にテレビやワンセグ機能付きのスマホなどの受信機がある場合、NHKの受信料を支払う必要があります。受信機のある引っ越し先へ移り住んだら、NHKの住所変更の手続きをして、新居で受信料を支払うための準備をしましょう。
この記事では、引っ越し時のNHKの手続き方法について詳しく解説します。「引っ越しを機にNHKの解約はできるのか」「受信料を安く抑えるポイントはあるのか」などの疑問についてもまとめましたので、ぜひご一読ください。
この記事の目次
引っ越しの前にはNHKの住所変更が必要!
引っ越しをするときは、基本的にNHKの住所変更の手続きが必要になります。
引っ越し時に必要になるNHKの手続きは以下のとおりです。
手続きの種類 | 対象となるケース |
住所変更 | ・世帯全体で引っ越す 場合 ・異なる世帯が一つになり、転居先が受信料を払っていない場合 |
新規契約 | ・今いる世帯から独立する場合 |
世帯同居 | ・異なる世帯が一つになり、どちらの世帯も受信料を払っている場合 |
世帯全体で引っ越しをする場合だけでなく、異なる世帯が一つになり、転居先がNHKの受信料を払っていない場合にも住所変更の手続きが発生します。例えば、単身赴任が解消されるケースや、一人暮らしをやめるケースが一例として挙げられます。
手続きはインターネット上から可能で、転居予定日や旧住所・新住所を入力すれば完了です。自宅のパソコンやスマホから、NHKの公式ホームページにアクセスして行いましょう。
NHK公式ホームページ「引越しのお手続き」
「新規契約」「世帯同居」についてはこのあと詳しく解説しますので、対象となるケースに該当する方は併せてご確認ください。
住所変更をしないと受信料を二重請求されることも
NHKの契約は、引っ越ししても自動で解約はされません。NHKの住所変更届が付属された転送届などを提出した場合、転居情報がNHKにも共有されるため、新居への請求も行われます。住所変更をしないと旧居への請求が続き、新居の分と合わせて二重で受信料が請求されてしまうことも。必ず住所変更手続きを行いましょう。
引っ越し直前はさまざまな手続きが重なり、抜け漏れが発生するリスクも高まります。NHKの住所変更手続きは、引っ越し日の1~2週間前に余裕を持って行うのがおすすめです。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
住所変更以外の手続きが必要な場合も!どんなケースで必要?
引っ越しに伴って、NHKの住所変更以外に新規契約や世帯同居の手続きが必要になるケースもあります。以下のケースに該当する場合には、手続き内容をよく確認しましょう。
現在の世帯から独立する場合:新規契約の手続き
今いる世帯から独立する場合には、NHKの新規契約の手続きが必要です。例えば、実家を離れて一人暮らしをするケース、転勤で単身赴任をするケース、結婚するケースなどが当てはまります。
なお、世帯から独立する家族が同一生計の場合には、料金がお得になる「家族割引」を利用可能です。家族割引では、割引先となる家族の受信料が50%割引されます。割引を受けるためには新規契約の手続きを完了する必要があり、学生証・社員証または健康保険証などの証明書類が必要です。家族割引が利用できるのは、口座振替、クレジットカードカード継続払、継続振込のいずれかになります。手続きは、住所変更と同様にインターネット上で行えるため、新規契約と併せて申し込みましょう。
異なる世帯が一つになる場合:世帯同居の手続き
異なる世帯が一つになるとき、どちらの世帯もNHKの受信料を払っている場合は、世帯同居の手続きが必要です。例えば、一人暮らしや単身赴任の解消などが当てはまります。手続きは、転居元である旧住所の方が行います。その際は、「NHKふれあいセンター」に電話連絡で問い合わせましょう。転居元と転居先、それぞれの契約者名と住所の情報が必要となるため事前にご用意ください。
受付時間は午前9時~午後8時で、土・日・祝日も対応してもらえます。このとき、受信料の未払いや過払いがある場合には、後日精算となりますので注意しましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
引っ越しを機にNHKを解約できる?
「引っ越しを機にNHKを解約したい」とお考えの方もいるでしょう。実は、引っ越しを理由にNHKを解約できるのは、【解約の対象となる一部のケースのみ】です。基本的に引っ越し後は、解約ではなく住所変更の手続きを行う必要があります。NHKの解約について、詳しく見ていきましょう。
基本的にNHKの解約はできない
すでに受信料を払っており、かつテレビなどの受信機を持っている場合には、引っ越しをしてもNHKの解約手続きができません。新しい住所でNHKの受信料を支払うために、住所変更の手続きが必要です。NHKの受信料については、「放送法」という法律で定められています。たとえご自宅でNHKの番組を視聴していなくても、受信機を設置した方はNHKと契約を結ぶ決まりになっているのです。
なお、住所変更の手続きをしなければ、旧居と新居で二重に受信料が発生するおそれがあるためご注意ください。NHKでは、職員による定期的な訪問が行われています。訪問の目的は、受信機のある家庭との新規契約、NHKの受信料回収、集金などです。訪問は学生や未成年の住まいに対しても行われています。引っ越しが決まったら、忘れずに住所変更の連絡を入れましょう。
解約の対象となるケースもある
引っ越しをしても基本的にNHKの解約はできませんが、例外的に解約の対象となるケースもあります。
解約の対象となる主なケース |
・受信契約の対象となる受信機がすべて無くなってしまった場合 ・テレビなどの受信機を設置している住居に誰も住まなくなる場合(世帯の消滅や海外への転居など) ・異なる世帯が一つになる場合(片方の契約が解除) |
例えば、テレビやワンセグ機能を持つスマートフォン、テレビを視聴できるパソコンなど、受信契約の対象となる受信機がすべて無くなってしまった場合は、解約の対象に該当します。万が一、故障や撤去により受信機が無くなったり、受信機を他人に譲渡したりした場合にはご確認ください。
また、引っ越しによりテレビなどの受信機を設置している住居に誰も住まなくなる場合も、解約の対象です。世帯が消滅したり、海外へ転居したりするケースでは、NHKの解約の手続きを行いましょう。異なる世帯が一つになる場合も、実質的には片方の受信契約が解約となります。
これらの特別な例を除いて、引っ越しでNHKが解約になることはありませんので注意しましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
NHKの住所変更手続きのやり方
ここからは、住所変更の手続きの流れや、手続きのポイントをご紹介します。手続きはインターネット上で完了します。引っ越し直前で慌ただしくなる前に、余裕をもって手続きしましょう。
住所変更手続きの流れ
NHKの住所変更手続きは3ステップで完了です。
1. NHKの公式ホームページへアクセスする
自宅のパソコンやスマホからNHKの公式ホームページ「受信料の窓口」へアクセスしましょう。「受信料の窓口」では、NHKの住所変更のほか、新規契約や家族割引の申し込みもできます。まずはサイトのメニューで「住所変更」を選択し、入力ページへ進んでください。
2.「住所変更のお手続き」へ進む
住所変更のページで、ご自身の現在の状況を確認したうえで「住所変更のお手続き」を選択しましょう。転居予定日・氏名・旧住所・新住所・メールアドレスなど、必要な情報を入力します。NHKのお客様番号がわかる場合は、併せて入力しましょう。不明な場合は空欄でも構いません。
3.支払い方法とコースを選択する
NHK受信料の支払い方法や、支払いコースを選択しましょう。支払い方法は、既存の方法を継続するほか、別の方法へ変更が可能です。口座振替による引き落とし・クレジットカード継続払い・振込用紙による支払いが選択できます。支払いコースには、「2か月払」「6か月前払」「12か月前払」の選択肢があります。これまでの支払い方法やコースを変更したい方は、この段階で別の支払い方法をお選びください。
NHKの受信料を安くするポイント
NHKの受信料は、支払いコースや支払い方法を工夫することで安く抑えられます。契約種別は衛星契約と地上契約の2種類があり、受信料も異なりますので、事前によく確認しましょう。
支払いコースは2ヵ月・6ヵ月・12ヵ月の3種類があります。「6か月前払」や「12か月前払」などでまとめて支払う方が、「2ヵ月払」よりもお得です。衛星・地上契約ともに「2ヵ月払」より、「6か月前払」の料金は約4.7%割引、「12か月前払」の料金は約7.6%割引になります(2022年8月現在)。支払いをまとめるほどにお得になる仕組みです。NHKの受信料を少しでも安く抑えたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
支払い方法は口座振替、クレジットカード、継続振込の3種類がありますが、口座振替やクレジットカードの方が支払い料金を抑えられます。例えば、衛星契約の受信料は、口座振替やクレジットカードで月額2,170円、振込用紙で2,220円です。地上契約の受信料は口座振替やクレジットカードで月額1,225円、振込用紙で1,275円となっています(2022年8月現在)。
また、振込用紙で支払う場合、NHKから郵送で届いた振込用紙を使って、金融機関・郵便局・コンビニなどの窓口で受信料を支払う必要があります。わざわざ店頭へ足を運ぶ手間がないという点でも、口座振替やクレジットカードのほうがより利便性が高く、おすすめの支払い方法です。
ここから割引を利用することで、さらに料金を抑えることも可能です。例えば、家族割引を利用すると、受信料金が50%引きになります。家族割引は、学生や単身赴任者などの同一生計で離れて過ごす家族や、同一の契約者が複数の住居で契約している場合に適用されます。
受信料を少しでも安く抑えたい方は、支払いコースや支払い方法、割引制度を今一度見直してみることをおすすめします。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
NHKの住所変更もまとめてできる「引越れんらく帳」とは?
引っ越しではさまざまな住所変更手続きが重なります。複数の事業者へひとつずつ手続きするのは手間も時間もかかり大変です。NHKの手続きとライフラインなどの手続きが一括でできる便利なサービスに「引越れんらく帳」があります。
「引越れんらく帳」では、NHKの住所変更をはじめとして、電気・ガス・水道など各種手続きをスマホから一括で申し込めます。複数の事業者に連絡することなくまとめて手続きできますので、インターネット上で同じ情報を何度も入力したり、1件ずつ電話をしたりするわずらわしさがありません。手続きは24時間いつでも空いた時間に、スマホから可能です。申し込み状況の確認もスマホで簡単にでき、抜け漏れ防止のアラート機能もついています。
手続きの負担を軽減したい方や、ライフラインとNHKの手続きを一括で済ませたい方は、ぜひ「引越れんらく帳」をご活用ください。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

引っ越し準備ではNHKの住所変更も忘れずに行おう!
引っ越しをするときに必要なNHKの住所変更の手続きについてお伝えしました。
引っ越しに際してNHKの住所変更の手続きが必要です。世帯全体での引っ越しのほか、今いる世帯から独立する場合や、異なる世帯が一つになる場合も、手続きを行いましょう。このとき、状況によっては新規契約や世帯同居といった別の手続きを行うことがあります。ご自身の状況に合わせてご確認ください。
NHKの住所変更のほかにも、引っ越しにともなう手続きは数多くあります。生活に必要な電気・ガス・水道の手続きのほか、複数の業者に連絡を入れる必要があります。慌ただしい時期であるため、抜け漏れなくすべての業者と着実に手続きを行えるよう、余裕をもって準備を行いましょう。手続きの際には、NHKとライフラインの手続きをまとめて一括で申し込める「引越れんらく帳」をぜひお役立てください。