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引っ越し後に銀行の住所変更をしないとどうなる?主要銀行の手続き方法を解説!

引っ越し後に銀行の住所変更をしないとどうなる?主要銀行の手続き方法を解説!

引っ越しでは銀行口座の住所変更手続きが必要です。この記事では、銀行口座の住所変更の基本的な流れや、主要銀行の手続き方法についてまとめて解説します。

銀行口座の住所変更をしないと個人情報の流出や重要書類の受け取り損ねにつながることもありますので、手続き方法を確認し、できるだけ早めに変更手続きを進めましょう。

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銀行口座の住所変更をしないとどうなる?【結論:早めに手続きを!】

銀行の住所変更を放置すると、「サービス制限」「重要書類未着」「個人情報漏洩」などのリスクが高まるため、引っ越し後は速やかに手続きを済ませるのが安心です。また、次のようなデメリットがあります。

銀行の住所変更をしないデメリット

銀行口座の住所変更を行わなければ、次のようなサービスの利用制限などのデメリットがあります。

  • ATM利用制限:高額引出し時に住所確認ができず、即時引き出せなくなる可能性
  • 郵便物未着:「転送不要」郵便が旧住所送りとなり、重要通知が届かない可能性
  • 個人情報流出:旧住所に届いた書類から、個人情報が漏れる恐れ

手続きはいつまでに?【目安は引越から1年以内】

法律の期限はありませんが、郵便局の転居届の有効期限(1年)内に済ませるのが望ましいです。

また、郵便局に「転居届」を出しておくと旧居宛の郵便物を新居に転送してもらえますが、有効期限は届け出後1年間のみです。遅くとも1年以内に銀行の住所変更を済ませましょう。

引っ越し時の郵便物の転送については「郵便局の転居届の提出方法と必要なものは?引っ越し先への転送・延長方法を解説」の記事をご覧ください。

なお、引っ越しの際は、銀行口座のほかにも、転出届・転入届の提出、ライフラインやNHKの住所変更など、さまざまな手続きが必要です。

引越れんらく帳なら、転出届の提出や転入(転居)届提出のための来庁予約、電気・ガス・水道などのライフラインの使用停止・開始、NHKの住所変更などをオンラインで手続きできます。複数の手続きを一括で申請できるほか、手続き漏れ防止のアラート機能も提供しています。引っ越しの際は、ぜひ引越れんらく帳をご活用ください。

銀行口座の住所変更手続き~4つの方法~

住所変更の手続き方法は銀行によって異なりますが、主に窓口・郵送・電話・インターネットの4つの方法があります。

方法 方法/必要な準備と注意点
窓口 通帳と届出印、本人確認書類(顔写真付き1点または写真なし2点)を持参
郵送 申請書+確認書類コピーを同封。投資・ローン契約がある場合は窓口申請が必要なケースも
電話 テレフォンバンキング登録が条件。口座番号・暗証番号等が必要
インターネット ネットバンキングやアプリで本人確認書類をアップロードし完了(24時間対応可)

それぞれ詳しくご紹介します。

◆引っ越ししたら銀行の登録住所は変更すべき?手続きの流れと注意点

窓口:通帳やキャッシュカードが必要

窓口で住所変更する場合、同じ銀行であれば、口座を開設した支店以外でも手続きが可能です。多くの銀行では通帳やキャッシュカードなどのほか、届出印や本人確認書類が必要になります。

本人確認書類は、顔写真付きの場合1種類、そのほかの場合2種類必要になる銀行が多いようです。顔写真付きの本人確認書類とは、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどが挙げられます。そのほかの本人確認書類は健康保険証、住民票の写し、公共料金の領収書などが一般的です。

また、窓口では住所変更届に氏名や電話番号、住所などの必要事項を記入して提出します。押印が必要な場合は、印鑑を忘れずに持っていきましょう。

郵送:書類をダウンロード

郵送で住所変更を行う場合、必要書類を用意する必要があります。銀行のWebサイトからダウンロードする、問い合わせて郵送してもらうなど、書類の入手方法は銀行によってさまざまです。

書類を入手できたら、印刷して記入・押印します。本人確認書類を同封し銀行に送付しましょう。本人確認書類が運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証の場合、原本ではなくコピーを同封します。

ただし、銀行が投資信託・マル優・マル特・債権取引・融資取引などを利用している場合、住所変更手続きは窓口のみの対応となることがあります。各銀行のホームページの利用ガイド等で事前に確認しておきましょう。

電話:口座番号・暗証番号を伝える

テレホンバンキングを行っている銀行は、電話で住所変更をできることがあります。フリーダイヤルでない場合は電話代が発生するのでご注意ください。

また、口頭で本人確認が行われるため、住所や口座番号などわかるものを用意しておきましょう。暗証番号も必要ですので、すぐに伝えられるよう準備してください。受付時間内に電話するのが難しい方は、別の方法で手続きを行いましょう。

インターネット:本人確認書類のアップロードが必要

インターネットバンキングを行う銀行では、インターネットや各銀行のアプリで住所変更手続きが済ませられます。ログインの際には、カードに記載されているお客様番号や口座番号、設定したパスワードなどを入力します。

また、基本的に住所変更の際には、本人確認書類のアップロードが必要です。運転免許証やマイナンバーカードをアプリで撮影してアップロードしますので、手元にご準備ください。24時間手続きを行えるところも多いため、思い立ったらすぐに申し込みしておきましょう。

アプリを使った住所変更方法の詳細は、各主要銀行別にこのあと詳しくご紹介します。

【2025年最新版】主要銀行の住所変更手続きまとめ

次の各主要銀行の住所変更手続きの詳細を説明します。

なお、最新情報については各銀行のホームページを必ず確認し、不明点は直接お問い合わせください。

三井住友銀行(SMBC)

三井住友銀行の場合は、口座名義人ご本人の住所変更手続きが窓口、専用アプリで可能です。インターネットバンキング(SMBCダイレクト)による住所変更が、アプリでの手続きに集約され、推奨されるようになっています。

手続き方法 必要なもの・条件
窓口 ・本人確認書類(運転免許証、パスポートなど)
・届出印
・投資信託を利用の場合はマイナンバーカードも必要
三井住友銀行アプリでの手続き 1.事前にSMBCセーフティーパスの登録またはワンタイムパスワードの有効化が必要
2.手続き完了できない場合、以下のいずれかの本人確認書類をアップロード
・運転免許証(有効期限内)
・マイナンバーカード
・パスポート(有効期限内で住所記載あり)
・住民基本台帳カード(顔写真付)
・在留カード
・特別永住者証明書

三菱UFJ銀行

三菱UFJ銀行の場合は、口座名義人ご本人によって、窓口、インターネットバンキング、専用アプリ、AIRPOSTで住所変更が可能です。インターネットバンキング・専用アプリ・AIRPOSTは、24時間365日いつでも手続きができるため、忙しい人にもおすすめです。電話での手続きが廃止され、かんたん手続アプリがより積極的に推奨されています。ただし、投資信託・債券・財形預金など一部の口座を保有している場合は、アプリやインターネットで手続きができないため、窓口対応が必要となります。

手続き方法 必要なもの・条件
窓口 ・通帳
・お届印
・個人番号(マイナンバー)が確認できる書類
テレビ窓口 ・キャッシュカード
インターネットバンキング ・ワンタイムパスワード(スマートフォンアプリまたはカード)が必要
・投資信託・債券・一般財形口座がある場合、海外住所変更は不可
かんたん手続アプリ ・インターネットバンキング未契約でも利用可能
・制限:投資信託、債券、財形預金、当座預金、事業性ご融資などの口座がある場合は利用不可

みずほ銀行

みずほ銀行の住所変更手続きは、窓口、電話、みずほダイレクト(インターネットバンキング)、インターネットで可能です。

手続き方法 必要なもの・条件
窓口 ・通帳
・取引印鑑
・本人確認書類
電話
※住所変更受付専用ダイヤル(0120-324-021)
・口座番号
・みずほダイレクト第1暗証番号またはキャッシュカード暗証番号
みずほダイレクト(インターネットバンキング) ・お客さま番号
・第2暗証番号
・ログインパスワード
インターネットでのお手続き(新方式) ・キャッシュカードまたはみずほダイレクトのお客さま番号・ログインパスワード
・本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード等)
・投資信託・債券取引がある場合は個人番号確認書類

りそな銀行

りそな銀行の住所変更手続きは、窓口、マイゲート(インターネットバンキング)、りそなグループアプリで可能です。

手続き方法 必要なもの・条件
窓口 ・キャッシュカードまたは通帳
・お届出印
マイゲート(インターネットバンキング) ・ログインID、ログインパスワード
・スマホ認証またはハードウェアトークン
りそなグループアプリ ・キャッシュカード
・運転免許証またはマイナンバーカード

ゆうちょ銀行

ゆうちょ銀行の住所変更手続きは、ゆうちょ銀行・郵便局の窓口、郵送で可能です。また、総合口座のみ、ゆうちょ通帳アプリ・ゆうちょダイレクトで手続きできます。手続き方法別に必要なものは次のとおりです。

手続き方法 必要なもの・条件
窓口 ・通帳、住所移転届書、お届け印、本人確認書類(新住所記載)
・投資信託・国債口座がある場合はマイナンバー書類も必要
郵送 ・住所移転届書(自宅で作成)
・本人確認書類のコピー
・お届け印
ゆうちょ通帳アプリ・ゆうちょダイレクト ・ゆうちょ認証アプリまたはトークン必須
・総合口座のみ対応(法人や振替口座は不可)

住所変更に関するよくある疑問

住所が変わると、銀行口座の支店変更や銀行の利用継続の見直しを行う方も多いのではないでしょうか。ここでは、住所変更にともなって生じる、よくある疑問についてご紹介します。

引っ越し先の近くの支店にすべき?

引っ越ししても、銀行口座は近くの支店へ変更しなくても構いません。変更せずとも近くの支店で出入金が可能です。たまに出入金をする程度の使い方なら、とくに支障は出ないでしょう。

また、支店を変更すると口座番号が変わってしまいます。クレジットカードや携帯電話料金などの口座振替サービスや、住宅ローン、カードローンなどを利用していた場合、各事業者に対しても口座番号の変更手続きが必要になります。これらの負担を考慮すると、支店変更しないほうが安心です。

利用していた銀行が引っ越し先にない場合

引っ越し先の地方によっては、今まで使っていた銀行の支店が存在しないことがあります。その場合は、利用しやすい新しい銀行の口座を作成したほうが良いでしょう。銀行が異なると、出入金のたびに手数料が必要になります。

口座を変えた場合、使用しなくなった古い口座は解約するのがおすすめです。長期間使用しなかった講座は「休眠口座」扱いとなり、すぐ利用できなかったり、出金に手数料がかかったりする場合があります。

住所変更の手続きは代理人に頼める?

銀行により異なりますが、住所変更の手続きは本人しかできない銀行が多いです。代理人が手続きできる場合でも、委任状や代理人の本人確認書類が必要です。引っ越し後はやるべきことが多く忙しいですが、できるだけ時間をつくって銀行の住所変更へ行きましょう。

手続きの負担を減らしたいときは「引越れんらく帳」がおすすめ!

銀行の住所変更はできるだけ早めに行いましょう。銀行によって手続き方法が異なるため、ホームページや窓口などで確認しておくことをおすすめします。引っ越しの前後には、銀行口座のほかにも住所変更の手続きが多く、時間がなかなか取れないという方も多いのではないでしょうか。

手続きの手間を減らし、引っ越し時の負担を少なくしたいときには「引越れんらく帳」がおすすめです。転出届の提出や転入(転居)届提出のための来庁予約、公共料金やクレジットカードなどの手続きを、一括申請で行えます。登録は無料で簡単に行えるため、ぜひお気軽にご利用ください。

また、これから引越しを控えている人は次の「引っ越しやることリスト」を利用しながら、スケジュールの管理に役立ててください。チェックリストをエクセルとPDFでダウンロードできます。

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