フレッツ光を引越し先で使う方法は?手続きや移転費用、違約金を解説!
引越し先でフレッツ光を利用するために、どのようなな手続きが必要なのでしょうか。また、引越しを機に他社サービスを検討する方もいるでしょう。そこで、フレッツ光のメリットや他社との料金の比較、引越しの際に必要な費用や気になる違約金について解説。あわせて、固定電話をNTTと契約している場合の手続きについても説明します。
また、引越しのライフライン手続きや、一部のインターネットサービスの引越し手続きを一括で行えて便利な「引っ越しれんらく帳」も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
◆インターネットの引っ越し(移転)手続きをパターン別にわかりやすく解説!
◆【電話の引っ越し手続き】同じ番号を使う方法は?申し込みはいつまで?
◆郵便転送サービスとは?転送届の手続きや確認方法、期間、延長方法を解説
フレッツ光とは?特徴をわかりやすく解説
「フレッツ光」とは、NTTが提供する光回線のインターネット接続サービスのことです。NTTの光ファイバーケーブルは、日本全国に行き渡っており、他の光回線と比べても対応地域が広範囲です。そのため、全国ほとんどの地域で利用できるのが、フレッツ光の特長です。
NTT東日本とNTT西日本の2つのエリアに分かれており、どちらもサービス名は「フレッツ光」ですが、プランや料金などに違いがあります。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
フレッツ光を新規・継続利用する場合!フレッツ光のメリットや向く人とは?
フレッツ光のメリットは以下の通りです。
- 対応範囲の広さ
- 大手企業が運営するネット回線という、安心感や信頼性
- ポイント還元サービスがあり、景品との交換や利用料の割引が可能
続いて、フレッツ光の料金をみていきます。フレッツ光と他社(ソフトバンク光、auひかり、ドコモ光)の月額利用料金と初期工事費をまとめると次のようになります。
<フレッツ光の料金>
月額利用料金(税込) | 初期工事費(税込) | |
フレッツ光(NTT東日本) |
戸建て:3,080円~6,930円 +プロバイダ料 集合住宅:2,200円~4,785円 +プロバイダ料 |
戸建て:19,800円 集合住宅:16,500円 |
フレッツ光(NTT西日本) |
戸建て:3,080円~6,930円 +プロバイダ料 集合住宅:2,420円~4,840円 +プロバイダ料 |
戸建て:19,800円 集合住宅:16,500円 |
ソフトバンク光 |
戸建て:4,290円~6,930円 集合住宅:4,180円 |
戸建て:26,400円 集合住宅:26,400円 |
auひかり |
戸建て:5,650円~6,930円 集合住宅:4,180円~5,500円 |
戸建て:41,250円 集合住宅:33,000円 |
ドコモ光 |
戸建て:5,720円~7,590円 集合住宅:4,400円~5,720円 |
戸建て:19,800円 集合住宅:16,500円 |
※フレッツ光を利用する場合は、プロバイダを別途契約する必要があります。プロバイダごとに料金は異なります。表にある月額利用料に加えて別途プロバイダ料がかかります
※ソフトバンク光など他社の月額利用料は、プロバイダ込みの料金です
上の表からフレッツ光と各社サービスの月額利用料を比較します。
プラン等によって料金に幅はあるものの、月額料金はおおむね他社と同等程度にみえます。ただ、フレッツ光の月額利用料にはプロバイダ料が含まれていないため、プロバイダ料も含めると若干、割高感があるかもしれません。初期工事費に関しては他社と同等か若干割安です。
また、たとえばNTTのフレッツ光クロスを利用する場合、月額6,930円の利用料がかかりますが、クロススタート割引(30ヵ月間、月額利用料から1,320円の割引)があるため、最初の30ヵ月の料金は5,610円となります。このような割引やキャンペーンを活用すれば、よりお得にフレッツ光を利用できます。
フレッツ光のメリットとして、対応範囲の広さと大手の安心感・信頼性、そしてポイント還元を挙げました。それらを踏まえると、以下のような人にフレッツ光がおすすめです。
<フレッツ光が向いている人>
- 他社回線が対応していないエリアにお住まいの人
- 大手の安心感や信頼性を求める人
- 貯まったポイントを利用して景品交換などを楽しみたい人
なお、利用している携帯電話会社で、インターネットや電話をセット契約すると、携帯の利用料などがお得になる場合があります。 例えば、インターネットをフレッツ光で契約し、固定電話はNTTと契約しているケースでは、固定電話を「フレッツ光でんわ」に移行することで、電話料金が現在より安価になります。基本的に現在利用している電話番号や電話機はそのまま利用できます。詳細は、各社のWebサイトをご覧ください。
ドコモ光:ドコモ光セット
、ドコモ光電話
auひかり:auスマートバリュー、auひかり電話
ソフトバンク光:おうち割 光セット
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フレッツ光の引っ越し(移転)手続きの流れ
フレッツ光の引越し(移転)手続きは次の流れでおこないます。NTT東日本・西日本ともに共通です。
<フレッツ光の移転手続きの流れ>
1.引越しの申し込み2.プロバイダの引越し手続き
3.旧居で撤去工事
4.新居で開通工事
5.インターネット利用開始
手続きの際には、移転先の建物(戸建て・集合住宅など)や引越し予定日、工事希望日などの情報が必要になります。なお、申し込みからインターネットの使用開始まで、4週間程度かかる場合が多いです。工事が混み合う時期でも、引越し後すぐにインターネットを使用できるようにするためにも、早めに手続きを済ませましょう。次では、フレッツ光の引越し手続きをくわしく見ていきます。
なお、インターネットをフレッツ光で契約し、固定電話をNTTと契約している場合は、それぞれ引っ越しの手続きを行う必要があります。固定電話の手続きについては「固定電話の引っ越し(移転)をわかりやすく解説!回線工事は必要?」の記事をご覧ください。
1.フレッツ光の引越し(移転)申し込みをする
フレッツ光の引越し(移転)の申し込み手続きは下記の電話またはインターネットから行います。
また、フレッツ光の移転手続きでは、以下の情報が必要です。事前にそろえておきましょう。
- 利用中の電話番号
- 契約者名義
- 移転元の住所
- 移転先の住所
申し込み手続きをすると、契約中のNTTより「開通のご案内」など利用に必要な書類が到着します。
エリアをまたぎ「NTT東日本からNTT西日本」「NTT西日本からNTT東日本」へ引越しをする場合は、以下2つの手続きが必要になります。
- NTTへのフレッツ光の解約申請
- 移転先のエリアでの新規契約
「フレッツ光」(FTTHアクセスサービス)や「オプションサービス」を解約する場合は、電話での連絡が必要です。それ以外はインターネットからも手続きが可能です。
お客様番号を控えておき、解約希望日を決めておくとスムーズでしょう。その際、撤去工事の有無や解約キットの返送作業についても確認しておくと安心です。
2.プロバイダの引っ越し手続き
フレッツの移転手続きが終わっても、プロバイダの移転手続きは自動ではおこなわれません。プロバイダの移転手続きも忘れずにおこないましょう。主要プロバイダの手続きページを掲載しますので、ご参考ください。
So-net:So-netと一緒に引越そう 引越しナビ OCN:インターネット接続サービス(OCN)に関する引越し手続きについてご案内 BIGLOBE:引越し手続きの流れぷらら:お問い合わせ
3.旧居で撤去工事、新居で開通工事を行う
続いて、旧居での撤去工事と新居での開通工事です。旧居で行う撤去工事は、多くの場合、作業員が訪問しない無派遣工事ですみます。旧居で使用していた接続機器を取り外して、新居へ持ち運ぶことで作業は完了します。ただし、事業者から無派遣工事では対応できないと言われた場合や、光回線の機器を自分で取り外せない場合などは、派遣工事が必要です。派遣工事は旧居に作業員が訪問するため、多くの場合、立ち合いが求められます。
新居での開通工事は、引越し先の部屋にすでに光コンセントが設置されている場合は、無派遣での開通工事となります。工事のための事前準備として、光回線の接続機器を置く場所や電源タップの確保、必要に応じて家具の配置調整などをしておきましょう。
派遣工事となる場合、工事当日に作業員によって実施される工事内容は、家の外から中へ光ケーブルを引き込む作業や、光コンセントとNTT機器を接続する作業です。所要時間は1時間から2時間程度が目安となります。
4.インターネット利用開始
新居での開通工事が終わったら、利用を始める設定をおこないます。機器をつないで、契約しているプロバイダのID・パスワードを入力すると、5分ほどでインターネットが使えるようになります。配線が完了したら、パソコンやスマートフォンなどをインターネットに接続するために、Wi-fiなどの設定をしましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
フレッツ光の引越し費用はいくらかかる?
フレッツ光の引越し費用は屋内配線の工程や戸建て・集合住宅の違いによって異なります。
<フレッツ光の引越し費用>
屋内配線の工程がある場合 |
戸建て:19,800円 集合住宅:16,500円 |
屋内配線の工程がない場合 |
戸建て:8,360円 集合住宅:8,360円 |
ただし、これらは派遣工事が必要な場合で、派遣工事が不要の場合、工事費は2,200円となります。また、土日休日に工事をする場合は、上記に加えて3,300円が追加で必要です。
その他、NTT西日本では、移転時の工事費割引を行っています。これを利用すると、たとえば屋内配線あり、戸建ての工事費は19,800円から9,900円に、屋内配線あり、集合住宅の工事費は16,500円から8,250円に割引されます。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
フレッツ光を解約すると違約金がかかる?余計な支払いを避けるコツは?
フレッツ光を解約すると違約金や解約金がかかるのでしょうか。
解約においては、初期工事費分割払いにしていた場合、残りの金額をまとめて払う必要があります。また、契約しているプランによっても違約金・解約金が発生する場合があります。
プランの契約期間や更新月、違約金や解約金の金額については、解約電話(0120-116116)で確認することができます。
<例>
- 更新月で解約する
- 引越し先でもフレッツ光を利用する
NTT東日本
「にねん割」を更新月(利用期間満了月の翌月と翌々月)以外で解約した場合、違約金がかかります。解約金は、戸建て向けサービスは10,450円、集合住宅向けサービスは1,650円程度。
NTT西日本
「光もっと2割」を更新月以外で解約した場合、契約内容や利用年数に応じて、違約金(~31,500円)や解約金がかかります。解約にともなう余計な支払いはなるべく避けたいものです。以下のような方法であれば、違約金や解約金の支払いを避けることができます。
更新月に解約すると違約金・解約金はかかりません。ただ、引越し時期などでうまくタイミングが合わない場合もあるでしょう。
現在のエリア(NTT東日本かNTT西日本か)と引越し先のエリアが同じ場合、引越し先でもフレッツ光を利用すれば、移転工事費は必要となりますが、違約金・解約金はかかりません。
また、業者によっては、インターネット回線を新規契約すると、現金をキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。そうしたインターネット回線業者と契約すれば、フレッツ光の解約でかかった費用を実質相殺できる場合もあります。
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「引越れんらく帳」ならライフラインの手続きをまとめて一度で完了!
フレッツ光は、対応範囲の広さと大手の安心感や信頼性、そしてポイント還元にメリットがあります。また、引越しで更新月に解約をしたり、引越し先で継続的に利用したりすることで違約金や解約金の負担を避けられます。
引越しでは、さまざまな手続きが必要となります。「引越れんらく帳」を利用すれば電気・ガス・水道など引越しにともなう各種ライフラインの手続きや、一部のインターネットサービスの手続きを、一度の入力で一括して完了できます。引越し先の業者がわからなくても使用することができ、同じ情報を何度も入力する必要もなく、手続きの抜けや漏れの心配もありません。便利な「引越れんらく帳」をぜひご活用ください。
◆インターネットの引っ越し(移転)手続きをパターン別にわかりやすく解説!
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