引っ越しで銀行口座の住所変更は必要?主要銀行の手続き方法を解説!
引っ越しでは銀行口座の住所変更手続きが必要です。この記事では、銀行口座の住所変更の基本的な流れや、主要銀行の手続き方法についてまとめて解説します。
銀行口座の住所変更をしないと個人情報の流出や重要書類の受け取り損ねにつながることもありますので、手続き方法を確認し、できるだけ早めに変更手続きを進めましょう。
この記事の目次
◆引っ越ししたら銀行の登録住所は変更すべき?手続きの流れと注意点
◆クレジットカードの住所を変更する方法│申請忘れはトラブルのもと!
銀行口座の住所変更をしないとどうなる?
銀行口座の住所変更をせずに放置していると、サービスの利用が制限されたり、個人情報が漏洩したりするリスクが生じます。なるべく早めに手続きを済ませましょう。ここでは、住所変更をしないデメリットをご紹介します。
サービスの利用制限などのデメリットがある
銀行口座の住所変更を行わなければ、一部のサービスの利用を制限される場合があります。たとえば、ATMの引き出し限度額以上の金額を口座から出金する場合、「取引時確認」の手続きで住所確認が必要です。住所が異なる場合、住所変更手続きに時間がかかり、すぐには引き出せなくなります。
また、「転送不要」として送られた重要な通知が新居に届かなくなる可能性もあります。転送不要の通知は郵便局に転居届を出していても転送されないため、注意が必要です。
1年以内には手続きを済ませるべき
銀行口座の住所変更は、引っ越し後に手続きを行います。変更期限は明確に設定されていませんが、引っ越し後なるべく早く手続きを完了させたほうが安心です。住所変更をせずにいると、銀行からの案内が旧居に届き確認できなくなるほか、個人情報の漏洩につながるため気をつけましょう。
また、郵便局に「転居届」を出しておくと旧居宛の郵便物を新居に転送してもらえますが、有効期限は届け出後1年間のみです。遅くとも1年以内に銀行の住所変更を済ませましょう。
引っ越し時の郵便物の転送については「郵便局の転居届の提出方法と必要なものは?引っ越し先への転送・延長方法を解説」の記事をご覧ください。
なお、引っ越しの際は、銀行口座のほかにも、転出届・転入届の提出、ライフラインやNHKの住所変更など、さまざまな手続きが必要です。
引越れんらく帳なら、転出届の提出や転入(転居)届提出のための来庁予約、電気・ガス・水道などのライフラインの使用停止・開始、NHKの住所変更などをオンラインで手続きできます。複数の手続きを一括で申請できるほか、手続き漏れ防止のアラート機能も提供しています。引っ越しの際は、ぜひ引越れんらく帳をご活用ください。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
銀行口座の住所変更手続き方法
住所変更の手続き方法は銀行によって異なりますが、主に窓口・郵送・電話・インターネットの4つの手段があります。ここでは、手段ごとの手続き方法や必要なものについてご紹介します。
◆引っ越ししたら銀行の登録住所は変更すべき?手続きの流れと注意点
窓口:通帳やキャッシュカードが必要
窓口で住所変更する場合、同じ銀行であれば、口座を開設した支店以外でも手続きが可能です。多くの銀行では通帳やキャッシュカードなどのほか、届出印や本人確認書類が必要になります。
本人確認書類は、顔写真付きの場合1種類、そのほかの場合2種類必要になる銀行が多いようです。顔写真付きの本人確認書類とは、運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどが挙げられます。そのほかの本人確認書類は健康保険証、住民票の写し、公共料金の領収書などが一般的です。
また、窓口では住所変更届に氏名や電話番号、住所などの必要事項を記入して提出します。押印が必要な場合は、印鑑を忘れずに持っていきましょう。
郵送:書類をダウンロード
郵送で住所変更を行う場合、必要書類を用意する必要があります。銀行のWebサイトからダウンロードする、問い合わせて郵送してもらうなど、書類の入手方法は銀行によってさまざまです。
書類を入手できたら、印刷して記入・押印します。本人確認書類を同封し銀行に送付しましょう。本人確認書類が運転免許証やマイナンバーカードなどの身分証の場合、原本ではなくコピーを同封します。
ただし、銀行が投資信託・マル優・マル特・債権取引・融資取引などを利用している場合、住所変更手続きは窓口のみの対応となることがあります。各銀行のホームページの利用ガイド等で事前に確認しておきましょう。
電話:口座番号・暗証番号を伝える
テレホンバンキングを行っている銀行は、電話で住所変更をできることがあります。フリーダイヤルでない場合は電話代が発生するのでご注意ください。
また、口頭で本人確認が行われるため、住所や口座番号などわかるものを用意しておきましょう。暗証番号も必要ですので、すぐに伝えられるよう準備してください。受付時間内に電話するのが難しい方は、別の方法で手続きを行いましょう。
インターネット:本人確認書類のアップロードが必要
インターネットバンキングを行う銀行では、インターネットや各銀行のアプリで住所変更手続きが済ませられます。ログインの際には、カードに記載されているお客様番号や口座番号、設定したパスワードなどを入力します。
また、基本的に住所変更の際には、本人確認書類のアップロードが必要です。運転免許証やマイナンバーカードをアプリで撮影してアップロードしますので、手元にご準備ください。24時間手続きを行えるところも多いため、思い立ったらすぐに申し込みしておきましょう。
アプリを使った住所変更方法の詳細は、各主要銀行別にこのあと詳しくご紹介します。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
各主要銀行の住所変更に必要なもの
各主要銀行の住所変更手続きの詳細を説明します。なお、最新情報については各銀行のホームページを必ず確認し、不明点は直接お問い合わせください。
三井住友銀行
三井住友銀行の住所変更手続きは、窓口、インターネットバンキング、専用アプリで可能です。
●窓口
窓口で手続きする場合には、上記の本人確認書類に加え、届出印が必要になります。また、投資信託を行っている場合はマイナンバーカードも必要になりますので、あわせてご持参ください。
●インターネットバンキング
インターネットバンキング(SMBCダイレクト)では、ログインしたのち「変更内容の入力」→「ワンタイムパスワードの入力」→「本人確認書類をアップロード」で手続きが完了します。
●専用アプリ
アプリでは、「ワンタイムパスワードの設定」→「アプリへのログイン」→「住所の確認・変更」の順で手続きができます。
なお、インターネットバンキングもしくはアプリでの手続きの最後に、本人確認書類のアップロードが必要と表示された場合には、以下のいずれかの書類をアップロードしてください。
- 運転免許証(有効期限内のもの)
- マイナンバーカード
- パスポート(有効期限内のもので住所の記載があるもの)
- 住民基本台帳カード(顔写真つき)
- 特別永住者証明書
- 在留カード
※2023年5月時点
三菱UFJ銀行
三菱UFJ銀行の住所変更手続きは、窓口、電話、インターネットバンキング、専用アプリ、AIRPOSTで可能です。インターネットバンキング・専用アプリ・AIRPOSTは、24時間365日いつでも手続きができるため、忙しい人にもおすすめです。
●窓口
窓口での手続きでは、通帳・お届印・マイナンバーを確認できる書類が必要です。窓口での手続きは予約優先になっていますので、スムーズに手続きしたい場合には来店予約をしてから行くのがおすすめです。
●電話
電話での手続きでは、通帳・キャッシュカードが必要です。ご準備のうえ、三菱UFJ銀行コールセンター(0120-860-777)にご連絡ください。
●インターネットバンキング
インターネットバンキングでは、「サイトにログイン」→「画面に沿って変更内容を入力」→「変更するボタンをタップ」で受付が完了します。
投資信託や債券の口座を持っている場合は、個人番号が確認できる書類と本人確認書類をアップロードしますので、お手元にご用意ください。
【個人番号が確認できる書類 以下3点のいずれか】
- 個人番号カード(マイナンバーカード)(両面)
- 個人番号付住民票の写し(原本)
- 通知カード(両面)
【本人確認書類 以下5点のいずれか】
- 運転免許証
- 各種健康保険証
- パスポート(顔写真ページと所持人記入欄記入済のもの)
- 在留カード
- 住民基本台帳カード(顔写真入り)
●アプリ
インターネットバンキングを持っていない場合も、専用アプリ(「かんたん手続アプリ」)で本人確認をして手続きができます。アプリでの本人確認は、電話、または運転免許証・マイナンバーカードの読み取りと、顔・瞬きの撮影によって行います。手続きは5分ほどで完了です。
※2023年5月時点
みずほ銀行
みずほ銀行の住所変更手続きは、窓口、電話、インターネットバンキング、専用アプリ、で可能です。
●窓口
窓口での手続きでは、通帳、取引印鑑、本人確認書類が必要です。持参のうえ、お近くの店舗にて手続きしましょう。
●電話
電話での手続きでは、みずほダイレクト第1暗証番号、もしくはキャッシュカード暗証番号が必要です。お手元にご用意のうえ、住所変更受付専用ダイヤル(0120-324-021)にお電話ください。
●インターネットバンキング
インターネットバンキングでの手続きは、「口座を選択」→「画面に沿って変更内容を入力」→「第2暗証番号を入力」→「変更内容を確認」で受付が完了します。手続きにはお客様番号、第2暗証番号、ログインパスワードが必要です。転居前の変更はできませんので、引っ越し後すみやかに手続きを行いましょう。
●アプリ
アプリでの手続きは、「アプリのダウンロード」→「キャッシュカード認証」→「変更内容の入力」→「顔写真と本人確認書類の撮影」の順で完了します。手続きにはキャッシュカード、運転免許証またはマイナンバーカードが必要です。投資信託・債券の取引がある方は、マイナンバーカードもしくは住民票が必須になりますので、あわせてご準備ください。
※2023年5月時点
りそな銀行
りそな銀行の住所変更手続きは、窓口、インターネットバンキング、専用アプリで可能です。
●窓口
窓口での手続きでは、キャッシュカードまたは通帳、お届出印をご持参のうえ、お近くの店舗にてお手続きください。
●インターネットバンキング
インターネットバンキングの手続きは、「サイトにログイン」→「各種変更・手続き」→「お客さま情報変更」→「住所変更」で受付が完了します。手続きの際には、ログインID、ログインパスワード、スマホ認証またはハードウェアトークンが必要です。スマホ認証を行う場合にはアプリとの連携、ハードウェアトークンの場合にはカード型の専用機器の準備が必要です。
●アプリ
アプリでの手続きは、「アプリのダウンロード」→「住所・電話番号を変更する」→「届出住所の変更する」をタップし、必要事項を入力して完了します。手続きには、キャッシュカード、運転免許証またはマイナンバーカードが必要です。
※2023年5月時点
ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行の住所変更手続きは、ゆうちょ銀行・郵便局の窓口、または郵送で可能です。インターネットバンキングやアプリでの手続きには対応していませんのでご注意ください。
●窓口
窓口での手続きでは、通帳またはキャッシュカード、お届出印、本人確認書類が必要です。書類をもって窓口へ行き、住所移転届書をその場で記入して手続きしましょう。
●郵送
郵送での手続きでは、自宅で住所移転届書を作成します。以下の用意が必要です。
- プリンター
- A4サイズの白い用紙(最大5枚)
- 縦型の定型封筒
- お届け印
- 新住所が記載された本人確認書類のコピー
- マイナンバー確認書類(投資信託・国債・特定口座も住所変更される場合のみ)
まず、入力フォームにパソコンで必要事項を記入のうえ、宛名と一緒に印刷します。印刷した書類に署名、お届け印、マイナンバー(投資信託・国債・特定口座の住所変更をする場合のみ)を記入してください。宛名を貼り付けた封筒に、住所移転届書と本人確認書類のコピーを同封して、ポストに投函して完了です。
※2023年5月時点
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
住所変更に関するよくある疑問
住所が変わると、銀行口座の支店変更や銀行の利用継続の見直しを行う方も多いのではないでしょうか。ここでは、住所変更にともなって生じる、よくある疑問についてご紹介します。
引っ越し先の近くの支店にすべき?
引っ越ししても、銀行口座は近くの支店へ変更しなくても構いません。変更せずとも近くの支店で出入金が可能です。たまに出入金をする程度の使い方なら、とくに支障は出ないでしょう。
また、支店を変更すると口座番号が変わってしまいます。クレジットカードや携帯電話料金などの口座振替サービスや、住宅ローン、カードローンなどを利用していた場合、各事業者に対しても口座番号の変更手続きが必要になります。これらの負担を考慮すると、支店変更しないほうが安心です。
利用していた銀行が引っ越し先にない場合
引っ越し先の地方によっては、今まで使っていた銀行の支店が存在しないことがあります。その場合は、利用しやすい新しい銀行の口座を作成したほうが良いでしょう。銀行が異なると、出入金のたびに手数料が必要になります。
口座を変えた場合、使用しなくなった古い口座は解約するのがおすすめです。長期間使用しなかった講座は「休眠口座」扱いとなり、すぐ利用できなかったり、出金に手数料がかかったりする場合があります。
住所変更の手続きは代理人に頼める?
銀行により異なりますが、住所変更の手続きは本人しかできない銀行が多いです。代理人が手続きできる場合でも、委任状や代理人の本人確認書類が必要です。引っ越し後はやるべきことが多く忙しいですが、できるだけ時間をつくって銀行の住所変更へ行きましょう。
手続きの負担を減らしたいときは「引越れんらく帳」がおすすめ!
銀行の住所変更はできるだけ早めに行いましょう。銀行によって手続き方法が異なるため、ホームページや窓口などで確認しておくことをおすすめします。引っ越しの前後には、銀行口座のほかにも住所変更の手続きが多く、時間がなかなか取れないという方も多いのではないでしょうか。
手続きの手間を減らし、引っ越し時の負担を少なくしたいときには「引越れんらく帳」がおすすめです。転出届の提出や転入(転居)届提出のための来庁予約、公共料金やクレジットカードなどの手続きを、一括申請で行えます。登録は無料で簡単に行えるため、ぜひお気軽にご利用ください。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
◆引っ越ししたら銀行の登録住所は変更すべき?手続きの流れと注意点
◆クレジットカードの住所を変更する方法│申請忘れはトラブルのもと!