ページトップへ

赤帽の引っ越しは安いって本当?料金相場と他社比較を解説

赤帽の引っ越しは安いって本当?料金相場と他社比較を解説

荷物の少ない方や、単身の引っ越しで、なるべく引っ越しにかかる費用を抑えたい方におすすめなのが「赤帽」。赤帽は、軽トラックで荷物の運送を請け負う個人事業主の協同組合で、柔軟さと低価格な点が特徴です。この記事では、赤帽とは何か、赤帽の料金体制や見積もり例、おすすめの赤帽の引っ越し業者などについて解説します。赤帽のご利用を検討されている方は、ぜひご覧ください。

あわせて読みたい引っ越しTips

◆【引っ越し準備】いつから何をする?一人暮らし・家族のパターン別に解説
◆【引っ越しの梱包】食器・パソコン・マットレスなどのコツと梱包材
◆引っ越しで損をしないコツとタイミング!二重家賃対策や料金が安い時期も

赤帽とは?

「赤帽」の正式名称は「赤帽軽自動車運送協同組合連合会」といい、貨物軽自動車運送事業者の事業者協同組合のことです。

わかりやすく言うと、軽トラック(軽貨物)を使い運送業を営む、個人事業主によって構成された組織です。引っ越しを依頼した場合、「赤帽」という業者が業務を行うのではなく、赤帽に所属する組合員(個人事業主)が荷物を運ぶことになります。

赤帽の配送では、軽トラックを使用するため、大量の荷物を運ぶことはできません。その代わり、単身者や荷物の少ない少人数家族が、引っ越しなどで利用する場合、一般的に通常の引っ越し業者を利用するよりも安く引っ越しすることが可能です。

赤帽が一般的な引っ越し業者よりも低価格な理由は?

赤帽が安価である理由には、人件費や資材費が安く抑えられているということが挙げられます。

一般的な引っ越し業者は、使用するトラックの積載量(1.5t以上)が多く、最低でも2名の作業員で作業をするのが普通です。一方赤帽は、作業を担当するのが1名の場合が多く、人件費を安く抑えることができます。ただし、1人で運べない荷物などがある場合、引っ越し作業を手伝う必要が生じることがあります。

また、赤帽には段ボール箱などの梱包資材の提供がありません。必要な梱包資材は購入するか、スーパーマーケットやコンビニで不要な段ボールなどをもらうなど、自分で用意しておく必要があります。

赤帽の引っ越し料金の相場・参考見積もりを紹介!

ここからは、赤帽の引っ越し料金の料金体系や相場を解説します。

赤帽の料金体系には、「距離制運賃料金」「時間制運賃料金」「引越運賃料金」の3つがあります。
「距離制運賃料金」と「時間制運賃料金」は、単に荷物の運送を依頼する場合の料金体系です。この料金には荷物の梱包や空調の運び出し、部屋からの荷運び料などが含まれていません。

「距離制運賃料金」と「時間制運賃料金」が適用される案件で、上記の作業も依頼したい場合は、作業時間に応じた料金が追加料金としてかかります。詳しくは、これから紹介する距離制運賃料金の諸料金の表をご参照ください。

そして、引っ越しを依頼する場合は、「引越運賃料金」が適用されます。「引越運賃料金」には、あらかじめ荷運びなどの作業代が含まれており、荷物の量、作業内容、使用台数、移動距離等で料金が変わります。

引越運賃料金の内訳は、
①基本料金
②距離または時間に応じた料金
③割増料金
です。

①~③、それぞれどのように料金が決まるか解説します。

①基本料金

引っ越しを依頼すると基本料金13,750円がかかり、土日祝は2割増、繁忙期は1割増の料金がかかります。

引越運賃料金(税込)
距離 運賃・料金
作業時間2時間以内・走行距離20Km以内の場合 13,750円~
・1台1行程、ドライバー1名
・土曜、日曜、祝日は2割増・繁忙期は1割増
※東京・埼玉・千葉・神奈川の組合員が受ける引越の繁忙期:2月15日~4月15日


繁忙期は、東京・埼玉・千葉・神奈川では2月15日~4月15日の2か月間です。どの地域も概ね2月中旬~4月中旬が繁忙期ですが、地域によって多少のずれがあり、例えば赤帽北海道の2022年の繁忙期は3月12日(土)~4月10日(日)です。

土日祝かつ繁忙期の場合は、『「土日祝日割増2割」×1割増』となるため、1.32倍の料金となります。

②距離または時間に応じた料金

上記の基本料金に加えて、「距離制運賃料金」あるいは「時間制運賃料金」がかかります。

赤帽では、主に「距離制運賃料金」が適用されますが、渋滞や混雑が予想されるエリアにおける配送や、荷の扱いに関して長時間を要する場合には、「時間制運賃料金」が適用されることがあります。

まず「距離制運賃料金」から解説します。

距離制運賃料金は、運搬距離の増加により料金が増えます。

距離制運賃(1km未満四捨五入)
距離 税込運賃
①20km迄 4,950円
②21km~50km迄:1kmにつき ①+1km×220円
③51km~100km迄:1kmにつき ①+②+1km×165円
④101km~150km迄:1kmにつき ①+②+③+1km×132円
⑤151km以上:1kmにつき ①+②+③+④+1km×110円

例えば運搬距離が60kmの場合、

  • 20km迄の運賃:4,950円
  • 21km~50km迄の運賃:30km×220円=6,600円
  • 51km~60km迄の運賃:10km×165円=1,650円

以上の合計額、13,200円が距離制運賃料金となります。

「距離制運賃料金」が適用された場合は、上記に加えて作業時間に応じた「諸料金」が追加料金として必要です。

諸料金(距離制の場合のみ適用)
料金 税込料金
作業料金:積込、積降が15分を超えた場合、以降15分迄毎に 550円
待機時間料金:待機時間が30分を超えた場合、以降30分迄毎に 1,100円

作業時間の初めの15分と、待機時間の初めの30分は料金が発生しません。

超過時間に対する料金は、その既定の時間を過ぎた時点で発生します。

例えば、作業時間が16分かかった場合、15分を1分でも過ぎた時点で550円が加算され、作業時間30分と同様の料金がかかります。

このように、作業時間については15分単位、待機時間については30分単位で料金が加算されていきます。

【作業料金例】

  • 積込・積降の作業時間が40分
  • 積込の際に依頼主が荷の中身を確認したため、待機時間が70分

上記のような場合、作業料金は45分、待機時間は90分として計算することになるため、以下のような諸料金が発生します。

(45分-15分)/15分×550円+(90分-30分)/30分×1,100円=3,300円

次に、「時間制運賃料金」について解説します。

時間制運賃料金は以下の通りです。

時間制運賃(作業時間を含む)
時間 税込運賃
2時間貸切・20km迄 4,950円
超過時間:30分迄毎に加算 4,950円+(30分毎)×1,375円
超過距離:走行距離が総貸切時間×10km を超えた場合、その超過した走行距離分として、総走行距離数

例えば、貸切時間が3時間だった場合で、走行距離が「3時間×10km=30km」を超えた場合は、距離制運賃料金が適用されることになります。

③割増料金(運賃割増・地区割増)

②の「距離制運賃料金」と「時間制運賃料金」は、日時・地区によって、運賃割増・地区割増料が適用されることがあります。

運賃割増
割増 割増率
休日割増(日曜・祝日) 2割増
深夜・早朝割増(午後10時~午前5時迄) 3割増

これは②の「距離制運賃料金」「時間制運賃料金」に適用される割増率です。①の基本料金には、別途「土曜、日曜、祝日は2割増」が適用されます。

また、休日かつ深夜の依頼の場合でも、両方の割増は適用されず、どちらかの割増だけが適用されます。

地区割増料金
料金 税込料金
東京都特別区(23区)・大阪市 440円

出発地・到着地のどちらかが、東京23区あるいは大阪市内であれば、440円(税込)の地区割増料金がかかります。

東京23区と大阪市の間の運送の場合は、両方が適用され、880円(税込)がかかります。

【単身引っ越し者の場合】参考見積もり

赤帽で引っ越した場合の見積もりをシミュレーションしました。

シミュレーションの条件は以下の通りです。

  • 単身
  • 東京23区内発
  • 距離80㎞
  • 作業時間30分、待機時間60分
  • 繁忙期の3月に引っ越し

使用するトラックの台数が増えると、その分のレンタル費用と人件費用が加算されますので、荷物が少ない方が、かかる費用が少なくなります。

ここでは単身の引っ越しで、1台のレンタルを想定します。

また、時間制運賃料金ではなく、距離制運賃料金を想定しますので、移動距離が短い人ほど安くなります。

料金内訳 費用
基本料金 13,750円
距離制運賃料金 距離制運賃 20km迄:4,950円
21km~50km:30km×220円=6,600円
51km~80km:30km×165円=4,950円
合計:16,500円
諸料金 作業料金 550円
待機時間料金 1,100円
地区割増料金 440円
上記合計 合計:31,900円
繁忙期による基本料金の割増(1割) 31,900円×0.1=3,190円
料金合計 合計:35,090円

赤帽は本当に安い?赤帽と他社の引っ越し料金を比較

これまで赤帽で引っ越しを依頼した場合の価格について解説しましたが、他社と比較して本当に費用を安く抑えられるのでしょうか?

単身の引っ越しを、作業時間2時間と想定して依頼した場合の費用は、赤帽と他社でそれぞれ以下のとおりです。

赤帽 他社平均
~20km未満 13,750円 25,000円
~50km未満 20,350円 30,000円
~100km未満 28,660円 40,000円

上記の通り、1台の軽トラック(~350kg)で済む場合は、他社の平均価格よりもかなり安く済ませることができます。単身の引っ越しであれば、赤帽車1台で運びきることができるでしょう。

しかし、ご家族での引っ越しや、単身でも荷物の多い方であれば、積載量が350kgでは足りず、2台以上のレンタルが必要となる可能性があります。使用する台数が増えると、その分料金も高くなります。

トラック台数が増えたり、移動距離が長かったりする場合は、引っ越し業者に依頼する方が安くなる場合がありますので、該当する方は引っ越し業者の見積もりも出してもらい、比較して検討しましょう。

引っ越し前に行うべき作業については、「引っ越しでやることリスト37!荷造り・役所・手続きなど総まとめ」で詳しく解説しますので、ご家族で引っ越しを計画されている方はぜひ併せてご覧ください。

赤帽で運べる引っ越し荷物の量は?「赤帽車」の積載量

先述の通り、赤帽が荷物の運搬に使用する自動車は、軽トラックです。

軽トラックは法律上「軽自動車」の区分に該当し、軽自動車の最大積載量は350kgです。

最大積載量とは、乗り物に積むことができる重量の上限を表したもので、容積に関係なく重さで表示されます。どのような赤帽の事業者も、これを超えて荷物を積むことはできません。

「積載」には、ドライバー自身の体重や荷台の台車の重量も含まれますので、実際に運ぶことができる荷物の量は、1台あたり250kg~300kgなので、注意が必要です。

最大積載量を上回る荷物を積むことを、「過積載」といいます。過積載をすると、道路交通法や貨物自動車運送事業法に基づいて罰則の対象となり、運転者だけでなく運送事業者や荷主も罰則をうけることがあります。

とはいえ先述のとおり、一般的な単身の荷物量や荷物の少ない少人数の引っ越しなら、1台の軽トラックで十分に荷物を運ぶことができるので、ご安心ください。

以下は一人暮らしの引っ越しで運ぶ荷物の一例です。この程度なら、赤帽車で運搬ができます。

エアコン 1台
机・椅子 1式
シングルベッド 1台
テレビ 1台
パソコン 1台
冷蔵庫(小) 1台
食器棚 1個
段ボール(中) 10個
積み込む荷物

引っ越しの際の荷造りや梱包などについて詳しく知りたい方は、「引っ越しの荷造り完全ガイド|用意するものから手順、注意点まで」を併せてご覧ください。

地域別おすすめの赤帽の引っ越し業者

赤帽の拠点は、全国に約180か所あり、9,000人の組合員が活動しています。

赤帽の受付窓口は、全国各所にあります。

以下、各都市にある赤帽の窓口例を紹介します。

都市 業者名 電話番号
札幌 赤帽ブルーノート運送
http://www.akabou-bn.jp/moving-sapporo/
011-311-2383
受付時間:9時~19時
仙台 赤帽の引越屋さん
https://akabou-sendai.net/
090-4633-8473
受付時間:9時~18時
東京 Akabou引越
https://hikkoshi.akabou.jp/fare_move/shutoken/
本部:03-6240-9600
東京配送センター:03-5829-4880
多摩配送センター:042-505-7860
埼玉配送センター:048-684-1581
千葉配送センター:043-250-5591
神奈川配送センター:045-315-6870
大阪 赤帽大阪府
https://osaka.akabou.jp/
本部:06-6782-1660
コールセンター:06-6782-3000
広島 赤帽広島県
https://hiroshima.akabou.jp/
本部:082-836-5252
福山支部:084-921-7344
広島支部:082-836-5252
呉支部:0823-25-7940
東広島支部:082-434-1411
尾三支部:0848-47-3118
福岡 赤帽カノウ運送
https://akabou-fukuoka.com
0120-417-154

「引越れんらく帳」ならインターネットやライフラインの手続きをまとめて一括申請!

単身での引っ越しや、少人数かつ荷物の少ないご家庭の引っ越しでは、普通の引っ越し業者を利用するよりも、赤帽を利用した方が引っ越し費用を抑えられる可能性があります。

赤帽とは、軽トラックで荷物の運送業をする個人事業主が構成する協同組合組織であり、全国に拠点があるため、日本全国で利用できます。

そして、引っ越し業者の手配と同時に行わなければならないのが、さまざまな住所変更手続きです。引越れんらく帳は、煩雑になりがちなライフラインの引っ越し手続きを一括で申し込めるサービスで、一度の入力だけで、水道やガス、通信会社などの手続きを全て完了できます。

無料でご利用いただけますので、引っ越しの際にはぜひ、引越れんらく帳のご利用をご検討ください。

あわせて読みたい引っ越しTips

◆【引っ越し準備】いつから何をする?一人暮らし・家族のパターン別に解説
◆【引っ越しの梱包】食器・パソコン・マットレスなどのコツと梱包材
◆引っ越しで損をしないコツとタイミング!二重家賃対策や料金が安い時期も