引っ越しで冷蔵庫を処分する方法6選!買い替えのタイミングが重要?
引っ越しのときに冷蔵庫を処分するかどうか、買い替えのタイミングに悩む人もいるでしょう。
この記事では、引っ越し時に冷蔵庫を買い替えるメリット・デメリットを説明したあと、冷蔵庫を処分する6つの方法について、各メリット・デメリットやかかる費用を紹介します。また、冷蔵庫を処分する際の注意点や、運搬前に行う準備についてもまとめています。
この記事の目次
◆引っ越し時の不用品処分の方法とは?トラブルを避けるための注意点
◆家具を処分する方法|不要な物を賢くお得に捨てるポイントとは?
◆引っ越しで大型家電・家電を運んでもらう場合の注意点と、買い替えのタイミング
引っ越しで冷蔵庫を買い替え・処分するメリットは?
引っ越しの際に冷蔵庫を買い替えるメリットには、以下のようなものがあります。
<メリット>
- サイズや色、ほかの家電や家具との組み合わせなど、新居に合った冷蔵庫を買える
- 引っ越しに合わせて処分すれば、冷蔵庫を運搬せずに済み、その分の料金を減らせる可能性がある
- 新居への搬入や設置作業は引っ越し業者にやってもらえる
一方、デメリットとして挙げられるのは以下のような点です。
<デメリット>
- まだ使用できる場合は、新居に運搬したほうが買い替え費用がかからない
- 引っ越し作業に加えて、冷蔵庫の買い替えや処分・買取依頼などの手間と費用がかかる
冷蔵庫を買い替える予定がある場合は、引っ越しのタイミングで新居に合った冷蔵庫を購入し搬入作業を一回で済ませるのが効率的です。しかし、引っ越しの際の手間が増えることを避けたい場合は、買い替えと引っ越しを分けて行ってもよいでしょう。
家具の処分や運搬について詳しく知りたい場合は「家具を処分する方法|不要な物を賢くお得に捨てるポイントとは? 」「冷蔵庫を運搬するには?運搬時の注意点、前日までにすべきこと」「引っ越しで家電を運んでもらう場合の注意点と、買い替えのタイミング」をご覧ください。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
引っ越しで冷蔵庫を処分する方法6選
それでは、引っ越しの際に冷蔵庫を処分する6つの方法について、メリット・デメリット、費用などをそれぞれ紹介していきます。また、冷蔵庫を処分する際に知っておくべき「家電リサイクル法」についてもおさらいします。
引っ越しの際の不用品処分について詳しく知りたい場合は「引っ越し時の不用品処分の方法とは?トラブルを避けるための注意点」をご覧ください。
【知っておきたい】家電リサイクル法
ここでは、冷蔵庫の処分方法を考える上で、知っておきたい「家電リサイクル法」についてご紹介します。
家電リサイクル法とは、冷蔵庫・エアコン・テレビ・洗濯機(乾燥機)といった「家電4品目」を処分する場合、基本的に次のようなルートを通さなければ違法と定めた法律のことです。
<正規ルート>
- 家電販売店による「回収」→家電メーカーが「リサイクル」を行う
<例外ルート>
- 不用品回収業者「回収」→リサイクル業者が「リサイクル」を行う
正規ルートではない不用品回収業者が回収を行うためには、自治体から「一般廃棄物収集運搬業」の許可を受けるか、家電販売店の委託を受けている必要があります。自治体からの許可や、家電量販店の委任を受けていない場合は違法となるため、注意してください。
また、家電リサイクル法では、冷蔵庫を処分する際には収集や運搬料金を含む「リサイクル料金」の支払が必要とされています。粗大ゴミとして捨てることはできません。
家電リサイクル法についてわかったところで、冷蔵庫の処分方法についてみていきましょう。
冷蔵庫の処分法①買い替えのタイミングで引き取ってもらう
家電リサイクル法では、冷蔵庫などを家電販売店に回収してもらうのが、最も一般的な方法です。そのため、引っ越しにあわせて冷蔵庫を買い換える場合、新しい冷蔵庫を購入した家電販売店に、古い冷蔵庫を引き取ってもうことができます。 買い替えのタイミングで引き取ってもらうことのメリット・デメリットは以下の通りです。
<メリット>
- 新品を購入した家電販売店だけで完結するため、手間がかからない
<デメリット>
- リサイクル料や収集・運搬料金がかかる
回収の際にかかる費用は「リサイクル料金+収集・運搬料金」です。 冷蔵庫のリサイクル料金は、容量(170リットル以下・以上)と冷蔵庫のメーカーにより異なります。 メーカーごとのリサイクル料金の目安は以下の通りです。
メーカー等 | 170リットル以下 | 170リットル以上 |
パナソニック・シャープ・三菱電気など | 3,740円(税込) | 4,730円(税込) |
日本ゼネラル・ノジマなど | 5,200円(税込) | 5,600円(税込) |
ヤマダデンキ製品 | 4,015円(税込) | 5,005円(税込) |
主要な家電量販店の収集・運搬料金は、以下の通りです。
家電量販店 | 収集・運搬料金 |
ヤマダ電機、ケーズデンキ、ビックカメラ等 | 1,650円(税込) |
ヨドバシカメラ | 550円(税込) |
冷蔵庫の処分法②購入した店に引き取ってもらう
知人から冷蔵庫をもらうなど、冷蔵庫を買い替えずに古いものだけ処分した場合は、古い冷蔵庫を購入した家電販売店に回収を依頼する方法があります。 購入した店に引き取ってもらうことのメリット・デメリットは以下の通りです。
<メリット>
- 冷蔵庫の処分だけを行いたいときに便利
<デメリット>
- 購入した家電販売店を調べる必要があり、わざわざ連絡するのがやや面倒
リサイクル料や収集・運搬料金がかかる 回収の際にかかる費用は、「リサイクル料金+収集・運搬料金」です。 冷蔵庫のメーカーごとの料金(目安)や、家電販売店ごとの収集・運搬料金は先にまとめた通りです。
冷蔵庫の処分法③リサイクルショップで売却
ここまでは家電販売店を通じて冷蔵庫を処分する方法を紹介しましたが、リサイクルショップで売却する方法もあります。 リサイクルショップで売却するメリットとデメリットは以下の通りです。
<メリット>
- 冷蔵庫の状態によっては、処分に必要な費用がかからず利益が出ることも
<デメリット>
- 冷蔵庫の状態によっては、買い取ってもらえず、逆に引き取り料金がかかることも
冷蔵庫の買取可否や、買取の価格は、おもに次のような要素で決まることが多いです。
買取りの可否や価格が決まる基準 | 高値がつく条件・傾向 |
容量 | ファミリータイプなど大容量 |
メーカー | 国内メーカー製 |
年式(製造年) | 製造年が新しいもの |
付属用品の有無 | 付属品が揃っている・壊れていないこと |
見た目の使用感 | 使用感が少ないこと |
冷蔵庫の買取相場は、一般的なファミリーサイズの容量(400〜500L)で1年落ちの場合は25,000円〜30,000円前後。同容量で5年落ちの場合は0円〜10,000円前後です。同じ1年落ちでも一人暮らしサイズ(150L以下)の場合は3,000円〜8,000円と、容量や年式に左右されるようです。 リサイクルショップで売却する際は、前述した家電リサイクル法に違反しないよう、きちんと許可や委託を受けている店を選びましょう。
冷蔵庫の処分法④フリマアプリ、オークションサイトで売却
冷蔵庫をフリマアプリやオークションサイトを通して、個人に売却する方法もあります。 フリマアプリ、オークションサイトで売却するメリットとデメリットは以下の通りです。
<メリット>
- 業者ではなく個人に売るので、交渉さえまとまれば、業者の相場より高く売れる可能性もある
<デメリット>
- 引っ越し前から準備が必要となり、出品や配送などの手間と期間がかかる 売れない場合は、自分で処分することになる
フリマアプリ、オークションサイトで売却する際には、発送料金を出品者が負担するケースもあります。 なお、フリマアプリ大手であるメルカリの配送料は以下のようになっています。
サイズ (高さ+幅+奥行の3辺合計) |
料金(税込) | サイズの目安 |
250cmまで | 7,398円 | 冷蔵庫小 |
350cmまで | 16,254円 | 冷蔵庫大 |
冷蔵庫の処分法⑤不用品回収業者に引き取ってもらう
リサイクル業者やフリマアプリなどで冷蔵庫を売却できなかった場合には、不用品回収業者に引き取りを依頼する方法もあります。 不用品回収業者に引き取りを依頼するメリットとデメリットは以下の通りです。
<メリット>
- 業者が自宅まで来るため、運搬の必要がなく手間がかからない
- ほかの不用品などもまとめて回収してもらえる
<デメリット>
- 家電販売店で処分するより高くなる可能性がある
不用品回収業者に引き取りを依頼する際には、回収料金がかかります。 回収料金は各業者によって異なります。単品でも引き取ってくれる業者や、定額乗せ放題などのプラン制をとっている業者もあるため、事前に見積もりをとって確認しましょう。 また、回収業者についても、リサイクルショップと同じく、自治体からの許可または家電量販店からの委託を受けている業者を選ぶことが必要です。
冷蔵庫の処分法⑥引っ越し業者に買い取ってもらう
冷蔵庫の回収に対応してくれる引っ越し業者に依頼する方法もあります。 引っ越し業者に引き取りを依頼するメリットとデメリットは以下の通りです。
<メリット>
- 引っ越しと同時に回収してもらえるため、手間がかからない
- 冷蔵庫の処分のみ行いたい場合でも有効
<デメリット>
- 家電販売店で処分するより高くなる可能性がある
回収にかかる費用は、業者ごとに異なりますが、もし買い取ってもらえた場合は利益が出る可能性もあります。 以下は、家電4品目(冷蔵庫、テレビ、エアコン、洗濯機)について回収を行っている引っ越し業者です。
業者名 | 内容 | 回収にかかる費用 |
サカイ引越センター | 有料での引き取り | リサイクル料金+収集・運搬料3,000円(税別) |
アーク引越センター | 有料での回収 | 有料(要見積もり) |
アップル引越センター | 買い取り 引き取り(無料/有料) |
家電の状態により異なる |
そのほか、不用品回収サービスは行っていても、家電は回収の対象外という引っ越し業者もあります。具体的に何を回収してくれるかを、依頼する引っ越し業者に必ず確認しましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
引っ越しで冷蔵庫を処分する際の注意点とは?
前述した通り、家電リサイクル法により、冷蔵庫などの家電4品目は単なる粗大ゴミとして捨てられません。家電販売店または許可や委託を受けた回収業者に、リサイクル料(+収集・運搬料)を支払って処分する方法が必要です。
街中で「無料回収」をうたって巡回する業者がありますが、そうした業者は許可や委託を受けていない無許可の回収業者である恐れがあります。無許可の回収業者に冷蔵庫を引き渡すと、不法投棄や、最初は無料と言っていたのに高額な費用を請求してくるなどのトラブルが発生するので、注意が必要です。
また、リサイクルショップでは、製造から5年以上たった冷蔵庫は買い取ってもらえないことが多く、基本的に古いものは売れない点にも注意してください。
次に、冷蔵庫を運搬する前にやっておきたい準備についてご説明します。
冷蔵庫を運搬する前に「水抜き」「霜取り」を!
引っ越しや処分などで冷蔵庫を運搬する際には、次のふたつの準備が必要です。
<水抜き>
- 蒸発皿(冷蔵庫背面にある場合が多い)に溜まっている水(溶けた霜)を捨てる
<霜取り>
- 冷蔵庫内に霜がたまっている場合は、溶かしておく
これらの作業をやっておかないと、運搬時に冷蔵庫内から水がこぼれて、荷物や床、トラックなどが水浸しになる可能性があります。
水抜きと霜取りは、引っ越し前日に次の手順と方法で行ってください。
① 冷蔵庫のまわりに雑巾などを敷く
② 冷蔵庫の電源(コンセント)を抜く
③ 製氷皿の中身を捨て、ドアを開け放しておく
④ 夏は10時間、冬は15時間ほどたったら、蒸発皿にたまった水を捨てる
また、運搬時には冷蔵庫の中身をすべて取り出しておく必要があります。
引っ越しの1週間~2週間ほど前になったら冷蔵庫内の食材整理を始め、引っ越しの2日前頃までに食材を使い切れるとよいでしょう。
水抜きの方法については「【冷蔵庫の水抜き】方法と注意点とは?引っ越し前に水漏れ予防を!」でも詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
面倒な引っ越しのライフライン手続きはインターネットで簡単に!
冷蔵庫を処分する方法は、新品または古い冷蔵庫を購入した家電販売店に依頼して、リサイクル料金などを支払うのが一般的です。引っ越しでは、冷蔵庫の処分をはじめとして作業が大量に発生します。そんなときは、電気やガス、水道などの引っ越し手続きを一度の入力で済ませられる「引越れんらく帳」を使って、引っ越しの負担を軽くしましょう。
◆引っ越し時の不用品処分の方法とは?トラブルを避けるための注意点
◆家具を処分する方法|不要な物を賢くお得に捨てるポイントとは?
◆引っ越しで大型家電・家電を運んでもらう場合の注意点と、買い替えのタイミング