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引っ越しで冷蔵庫の運搬方法は?電源を切るタイミングや搬入後のポイントも解説!

引っ越しで冷蔵庫の運搬方法は?電源を切るタイミングや搬入後のポイントも解説!

冷蔵庫は、高さと重さがあるため運搬が難しい荷物のひとつです。本記事では、引っ越し時の冷蔵庫の運搬方法や事前準備、設置後のポイントまで詳しく解説します。引っ越しを控えている方はぜひご確認ください。

あわせて読みたい引っ越しTips

◆引っ越しで大型家電・家電を運んでもらう場合の注意点と、買い替えのタイミング
◆【引っ越しで洗濯機を運ぶ方法】1人でも大丈夫?横にしてもOK?業者に頼む?事前準備は?
◆引っ越しで仏壇を移動するときの注意点とは?運ぶ方法や必要な供養を解説

引っ越しで冷蔵庫を運搬する方法

引っ越しで冷蔵庫を運搬する方法について3つご紹介します。

引っ越し業者に依頼

冷蔵庫などの大型家電は、引っ越し業者に依頼するのが一般的です。ほかの荷物とまとめて運搬されるため、効率的に引っ越しできます。大型家電のみの引っ越しサービスを提供する業者もいます。荷物が少ない場合、自力では困難なものだけを依頼することで引っ越し費用を抑えられます。

宅配業者に依頼

宅配業者と引っ越し業者では、運べる荷物や運搬方法が異なります。冷蔵庫など大型家電のみ依頼する場合、宅配業者のほうが割安で利用できる可能性があります。

自力で運ぶ

自力で冷蔵庫を運搬すれば費用を大幅に抑えられます。冷蔵庫の運搬はなるべく2人以上にしましょう。運搬慣れしていない素人が運ぶとケガや事故の可能性があります。特に、建物にエレベーターがなく階段を使って運ぶ場合は危険が伴うため、冷蔵庫のサイズを問わず業者に任せることをおすすめします。

自力での引っ越しについては「引っ越しを自力で!洗濯機や冷蔵庫は?車・台車はレンタル?自分でやるメリット・デメリット」で詳しく解説しています。大型家電である洗濯機の運搬については「【引っ越しで洗濯機を運ぶ方法】1人でも大丈夫?横にしてもOK?業者に頼む?事前準備は?」をご確認ください。

引っ越しで「冷蔵庫だけ運んでほしい」という方もいるかもしれません。引っ越し業者に依頼する場合は、冷蔵庫限定プランではないため、割高になったり、引っ越しの繁忙期には予約が取りづらかったりする可能性があります。宅配業者への依頼は、引っ越し業者とは違って冷蔵庫1点から運搬可能ですが、サイズが大きく移動距離が長くなるほど高額になるケースがあります。また、個人向けに対応していない場合もあるので、宅配業者へ依頼する際には事前に個人向けの配送に対応しているか確認が必要です。

ほかには、赤帽に依頼する方法もあります。独立した個人事業主が組織する運送協同組合で、軽トラックを用いた小回りの利く配送が可能なため、冷蔵庫単体の運搬にも対応しています。ただし、サービスや料金に差があることや、ドライバーが1人のため、搬出入や設置の際に手伝いが必要な場合があることを考慮しましょう。

自力で冷蔵庫を運ぶ際の注意点

冷蔵庫に限らず、電化製品は衝撃に弱いため注意して運びましょう。大型家電は、慎重に運ばないと家を傷つけたり家電そのものを破損させたりする可能性があります。また運搬中の事故やケガにつながる恐れがあるため、なるべく2人以上で運びましょう。

冷蔵庫のドアを固定し養生する

運搬中に動いたり開いたりしないよう、冷蔵庫内のトレイとドアを養生テープなどで固定します。電源コードも短くまとめて冷蔵庫本体に固定し、本体は毛布や緩衝材で包んで保護しましょう。

冷蔵庫本体を保護する

冷蔵庫を運搬する際は、壁や床だけでなく冷蔵庫本体の保護も重要です。毛布や段ボールなどの緩衝材で冷蔵庫を包み、ガムテープやロープでしっかり固定しましょう。緩衝材がずれたり外れたりすると、バランスを崩して冷蔵庫を落とす危険があります。

電源コードをまとめる

冷蔵庫の電源コードは、搬送中の絡まりや損傷を防ぐため、短くまとめて養生テープなどで固定しましょう。養生テープは搬送後に簡単に剥がせます。

横向きにせず立てて運ぶ

冷蔵庫は横倒しにせず立てて運びます。横向きになるとコンプレッサー内のオイルが冷却装置に流れ、故障の原因になるためです。ただし、搬出入など一時的であれば横向きにしても問題ありません。2人で運ぶ場合、冷蔵庫の上と下で重さを分散させるイメージを持つと、負担が軽減されます。やむを得ず1人で運ぶ場合は、下に毛布などを敷き毛布と一緒に引いて運ぶと、床を傷つけず比較的安全に運搬できます。

荷台にしっかり固定する

運搬車では、冷蔵庫を立てた状態で載せます。冷蔵庫は縦方向の衝撃には強いですが、横方向の衝撃には弱いです。運送中の揺れで故障するおそれがあるため、必ず立てて固定します。倒れたりずれたりしないよう、ロープでしっかり固定してください。

レンタルトラックを利用した引っ越しの流れと注意点については「レンタルトラックで引っ越しを格安に!おすすめ車種やトラブル防止のポイントも解説」をご覧ください。

【引っ越し前】冷蔵庫の運搬準備

冷蔵庫は、引っ越し前に済ませておくべき準備があるため、3つのステップで解説します。

①食材整理【引っ越しの1~2週間前】

引っ越しの1~2週間前から食材を整理し、なるべく前日までに食べ切りましょう。食べ切れず残った食材のうち、新居へ運ぶものは、クーラーボックスや発泡スチロールに保冷剤と一緒に入れます。クール便で新居へ送ることも可能です。クール便の荷物は配達指定日を含めた3日ほど業者で保管されます。

引っ越し当日までに消費しきれないものは、早めに処分しましょう。特に瓶類のゴミは、自治体によっては回収日が隔週の場合があり、タイミングを逃すと回収が間に合わないことがあります。そのため、早めに処分するものを決めることが重要です。

②庫内の掃除【引っ越しの3日前】

引っ越しの3日前には冷蔵庫の中身を確認し、冷蔵庫内を空にしましょう。以降は新たな食材の購入を控え、外食やお弁当を利用して冷蔵庫内を整理します。常温保存可能な調味料は、キャップや注ぎ口をテープで密閉し、瓶入りのものは緩衝材で包んでダンボールに詰めると安全に運搬できます。

冷蔵庫内を空にしたら内部を掃除します。仕切り板や製氷皿などの付属パーツは、台所用洗剤(中性洗剤)とやわらかいスポンジで洗いましょう。中性以外の洗剤を使うと、冷蔵庫が変色することがあります。また、研磨剤が入ったスポンジやたわしは、表面を傷つけてしまう可能性があるので注意しましょう。

冷蔵庫の中は、肉や魚のドリップやこぼれた調味料などで意外と汚れています。細かい隙間やゴムパッキンなどには綿棒や歯ブラシを使って汚れをかき出しましょう。冷蔵庫の天板やコードの油汚れ、庫内は重曹水に浸けた布で拭き取るときれいになるのでおすすめです。

③電源を切る・霜取り・水抜き【前日】

引越しの前日になったら、冷蔵庫の中身を完全に空にしたうえで、電源を切り、霜取りと水抜きをします。霜取り・水抜きをしていないと水の重さがあるため運ぶのが大変になったり、運搬中に冷蔵庫から水が漏れ、ほかの荷物や新居の床を濡らしたり、汚したりしてしまう可能性があります。

冷蔵庫の電源は引っ越しの何時間前までに切るべき?

引っ越し当日に冷蔵庫を運び出す場合は、冷蔵庫の中身を空にして、目安として24時間前までに電源を切るようにしましょう。

冷蔵庫の霜取りはどうやってやるの?

冷蔵庫の電源を落としてから庫内の霜取りも必要です。霜取りとは、冷蔵庫・冷凍庫の内部に付着した霜や氷を取り除く作業です。霜が薄ければ温かいタオルで拭くだけで取れますが、霜が厚いときは電源を抜いて自然に溶けてから拭き取りましょう。自動霜取り機能の付いた冷蔵庫であれば、霜取りはスキップしても問題ありません。

冷蔵庫の水抜きはどうやってやるの?

水抜きとは、製氷機内の氷や蒸発皿の水を捨てる作業です。冷蔵庫の蒸発皿に溜まっている水抜きもしましょう。水抜きをしないと、運搬中にほかの荷物が濡れてしまいます。水抜きの方法や注意点については「【引っ越し時の冷蔵庫の水抜き】方法と注意点とは?引っ越し前に水漏れ予防を!」に詳しくまとめていますので、あわせてご確認ください。

冬場などは霜や氷が溶けるまでに時間がかかります。霜取り・水抜きは、できるだけ早い時間から始めるようにしましょう。

また、霜取り・水抜きが終わったら、冷蔵庫の外側の掃除も忘れずに。冷蔵庫の外側は水拭きで掃除できますが、汚れが落ちにくい場合は台所用洗剤を使用しましょう。天面のホコリは、乾いた布で取り除いた後、水拭きや洗剤で拭き取ります。背面のホコリは掃除機で吸い取りましょう。自動製氷機の給水タンクや浄水フィルターの掃除は、取扱説明書に従ってください。

もしも冷蔵庫の電源を切り忘れたら?

電源の切り忘れは、運搬時の水漏れや追加費用の原因となるため、早めの対処と業者への連絡が重要です。もし冷蔵庫の電源を切り忘れたとしても、業者から運搬を断られることはほとんどありませんが、断られた場合は冷蔵庫のみ発送するなど、追加で費用が発生する可能性があります。

そのため電源の切り忘れに気付いたら、まずは引っ越し業者へ連絡しましょう。適切な対応をしてもらえるため、トラブルの防止につながります。それから、霜取りと水抜きをしましょう。電源を切り、内部の霜を溶かします。時間がない場合は、温かいタオルで霜を拭き取る方法もあります。

【引っ越し後】冷蔵庫のセットアップ

冷蔵庫は重いので、後から移動させるのが大変です。事前に冷蔵庫を置く位置を決めておき、搬入時に業者の方に場所をしっかり伝えましょう。引っ越し後は以下のポイントを押さえて、冷蔵庫を正しく使用しましょう。

搬入経路の確認

冷蔵庫の搬入時に、エレベーター、階段、廊下、玄関などに手すりやドアノブがないか確認し、搬入時の障害物を事前に把握しておきましょう。通路の幅と高さ:は、冷蔵庫の本体サイズに加え、左右各10cm程度の余裕を確保するようにしましょう。

設置位置は放熱板に合わせる

まず、冷蔵庫の重量や地震などの揺れに耐えられる平坦で丈夫な床を選び、冷蔵庫のドアが90度以上開くスペースを確保し、内部の引き出しや棚の取り出しがスムーズに行えるようにしましょう。また、冷蔵庫の設置前に、コンセントの位置や転倒防止ベルトの取り付けが可能かを確認しておくと安心です。

それから、冷蔵庫についている放熱板に合わせて設置位置を決めましょう。冷蔵庫には、庫内を効率的に冷却するために放熱板がついています。この放熱板と壁の距離が近いと、適切に熱が排出できず庫内が冷えにくくなります。壁と放熱板側の距離をとれる場所に設置しましょう。放熱板は背面についていることが多いですが、最近では側面や上部に放熱板がある商品も増えています。ご自宅の冷蔵庫の放熱板がどこにあるか確認しておきましょう。機種によって必要な隙間は異なりますので、取扱説明書で確認してください。

設置後すぐに電源を入れない

新居で冷蔵庫を使用する際、設置後すぐに電源を入れることは避け、メーカーの指示に従って適切な時間待つことが推奨されます。

冷蔵庫は設置後1時間程おいてから電源を入れます。運搬時の振動により、冷蔵庫内部の液体・気体・油が混ざると、効きが悪くなったり故障の原因になったりします。そのため、設置後は冷蔵庫内部が安定するまで待つことが大切です。具体的な時間は取扱説明書をご確認ください。

庫内が冷えてから食材を入れる

設置後の冷蔵庫は、完全に冷えるまでに4時間程かかります。夏場など気温が高いときは24時間以上かかることもあります。また庫内が十分に冷える前に食材を入れてしまうと食材が傷む原因になるのでご注意ください。

電源を入れた後、庫内が十分に冷えるまでには時間がかかりますので温度が下がる前に食材を入れると傷む恐れがあるため、クーラーボックスを用意しておくと安心です。

古い冷蔵庫の処分方法は?

冷蔵庫は「家電リサイクル法」の対象製品であり、自治体の粗大ごみとして処分することはできません。適切な方法で処分するよう心掛けましょう。 引っ越しに伴い冷蔵庫を買い替える際、不要になった冷蔵庫の処分方法は、家電量販店へ依頼する、指定取引場所への持ち込み、友人への譲渡・リサイクルショップやネットオークションへ売却などがあります。それぞれ詳しく説明しましょう。

家電販売店に依頼する

引っ越しを機に冷蔵庫の買い替えを検討する方も多いでしょう。古い冷蔵庫は新しい冷蔵庫を購入した家電量販店に引き取ってもらうのが一般的です。この場合、リサイクル料金と収集運搬料金が発生するため、購入時に確認しておくと良いでしょう。

指定引取場所へ持ち込む

自力での処分方法は、冷蔵庫が今後も使えるかどうかで変わります。使い続けるのが難しければ、粗大ごみとして処分しましょう。自治体のルールに従い処分するほか、指定引き取り場所へ直接持ち込み、料金は郵便局で支払う方法もあります。自家用車がない場合は、指定業者に収集を依頼できますが、別途運搬費用がかかる場合があります。詳しくお近くの指定業者にご相談ください。

友人への譲渡・リサイクルショップやネットオークションへ売却

今後も使えそうであれば、友人に譲ったりリサイクルショップに依頼したりするのがおすすめです。譲渡の場合、リサイクル料金の支払いは不要です。ただし、ネットオークションでは送料が出品者負担となる場合があるため、注意が必要です。

処分方法については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

◆​​引っ越しで冷蔵庫を処分する方法6選!買い替えのタイミングが重要?
◆引っ越し時の粗大ごみはどう処分すべき?回収や買取など注意点とともに解説!

引っ越し時の冷蔵庫運搬は前もって計画的に!

引っ越し時の冷蔵庫運搬は業者依頼がおすすめです。自力で運ぶ場合でも2人以上で運びましょう。単身用の冷蔵庫であっても1人で運ぶのは危険です。また事前の片付けや準備が必要です。引っ越し1週間前から冷蔵庫内の食材を整理し、前日には庫内を空にしましょう。その後、霜取りや水抜きといった掃除をします。新居に搬入後は、使用する際のポイントを押さえて正しく使用しましょう。

引っ越しでは、冷蔵庫のような大型家電の運搬以外にも、やるべき手続きがたくさんあります。引っ越しは荷造りや手続きなど、たくさんやるべきことがあります。リストアップし、効率よく手続きを済ませるのがおすすめ。これから引越しを控えている人は次の「引っ越しやることリスト」を利用しながら、スケジュールの管理に役立ててください。チェックリストをエクセルとPDFでダウンロードできます。

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あわせて読みたい引っ越しTips

◆引っ越しで大型家電・家電を運んでもらう場合の注意点と、買い替えのタイミング
◆【引っ越しで洗濯機を運ぶ方法】1人でも大丈夫?横にしてもOK?業者に頼む?事前準備は?
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