
【電気の引っ越し手続き】使用停止・開始までの流れや手続き時期を解説
旧居・新居の掃除やスマートフォンの充電など、引っ越しの前後で、電気が使えない期間があると非常に困ります。電気事業者の契約手続きをスムーズに行うことで、旧居で引っ越し当日まで、また新居で引っ越し当日から、電気を使うことができます。
この記事では、電気の引っ越し手続きの流れや手続き方法、契約プランを見直す際のポイントなどについて解説します。
この記事の目次
◆転出届の提出はいつからいつまで?所定の期間に遅れないよう要注意
◆引っ越しでマイナンバーカードも変更が必要?手続きの流れと注意点を解説
電気の引っ越し手続き・契約の流れとは?いつまでにやる?
引っ越しをする際は、旧居の電気を止める手続きと、新居の電気を開通させる手続きを行います。旧居の電気を停止する際は、契約中の電力会社への連絡が必要です。新居の電気を開通させる際は、電力会社や契約プランによって手続き方法が異なります。
電気の使用停止・使用開始の手続きは、インターネットや電話などで行えます。 インターネットで電力会社のホームページにアクセスするか、コールセンターへ電話をして申し込みます。コールセンターは、受付時間が限られていたり、混雑していると20分以上繋がらない場合があったりするので注意しましょう。
なお、「引越れんらく帳」というサービスを利用することも可能です。「引越れんらく帳」を使えば、電気だけでなく、ガスや水道などのライフライン手続きを、インターネットから一括で行えます。オンラインから24時間いつでも手続き可能で、サービス登録や利用は無料です。
電気の引っ越し手続きは、引っ越し予定日の1~2週間前に行うと滞りなく進められます。無駄な電気料金の発生や、新居で電気が使えないなどのトラブルを防ぐため、遅くとも3日前までには手続きを行いましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

電気の使用停止・開始手続き方法
電気の使用停止・開始をする際の手続きは次の2パターンです。
1.引っ越し先で同じ電力会社を利用する場合
旧居で契約していた電力会社と、引っ越し先でも引き続き契約する場合、停止・開始をまとめて申し込めます。なお、電話やインターネット、「引越れんらく帳」などで手続きが可能です。
2.引っ越し先で異なる電力会社を利用する場合
引っ越し先で旧居と異なる電力会社を利用する場合は、それぞれの電力会社で手続きが必要です。手続きの申し込みは、電話やインターネット、「引越れんらく帳」などから行えます。
電気の使用停止手続きを行う際は、下記の情報が必要です。
- 契約者の氏名
- 現在(旧居)お客様番号
- 供給地点特定番号
- 電気を停止する住所
- 電気を停止する希望日
お客様番号や供給地点特定番号(電気を使用している場所を特定するために必要な番号)は、検針票や電気料金領収証などで確認できます。供給地点特定番号について詳しく知りたい方は、「供給地点特定番号とは?確認方法と電力会社の変更の仕方を解説」をご覧ください。
電気の使用開始手続きに必要な情報は次の通りです。
- 契約者の氏名
- 電気を使用開始する住所
- 電気の使用開始希望日
- 支払い情報(銀行口座・クレジットカード等)※請求書払いの場合は不要
- 希望する電気料金プラン
電気の使用停止、開始時は立ち合いが必要?
電気の使用停止時は、基本的に立ち会いの必要はありません。退去する際に、部屋のブレーカーを落とすだけで構いません。
また、電気の使用開始時も、基本的に立ち合いは不要です。利用開始日以降に、新居でブレーカーを上げれば、すぐに電気を使用できます。
電気の使用開始に関する詳細は「電気の使用開始当日にすることは?手続きを忘れていてもOK?」の記事でご確認ください。
電気料金の支払いはどうなる?
クレジットカードや口座振替で電気料金を支払っている場合は、同じ方法で最終月の支払いを行うことになります。旧居で納付書払いをしている場合は、電気の最終利用日に、担当者が電気メーター確認のために訪問してくれますので、そのときに清算します。
最終月の基本料金は日割りで計算され、係員による集金や、新居へ送付される請求書などで支払いを行います。電気料金の支払いに関する詳細は「電気・ガス・水道の引っ越し手続きをわかりやすく解説!」の記事でご確認ください。
大手電力会社10社の連絡先
現在、国内で利用されている主要な電力会社10社の連絡先は次の通りです。
事業者に直接問い合わせる場合は、お客様番号や契約番号が必要になる可能性があります。これらの情報は請求書や検針票に記載されていますので、手元に用意したうえで問い合わせましょう。
電力会社 | 電話番号 | インターネット |
東京電力 | 0120-995-333 | 東京電力引っ越し手続きページ |
関西電力 | 0800-777-8810 | 関西電力引っ越し手続きページ |
中部電力 | 0120-921-691 | 中部電力引っ越し手続きページ |
東北電力 | 0120-175-266 | 東北電力引っ越し手続きページ |
九州電力 | 営業所によって異なるため 公式ページを参照 | 九州電力引っ越し手続きページ |
四国電力 | 営業所によって異なるため 公式ページを参照 | 四国電力引っ越し手続きページ |
中国電力 | 営業所によって異なるため 公式ページを参照 | 中国電力引っ越し手続きページ |
北海道電力 | 0120-12-6565 | 北海道電力引っ越し手続きページ |
北陸電力 | 0120-77-6453 | 北陸電力引っ越し手続きページ |
沖縄電力 | 0120-586-390 | 沖縄電力引っ越し手続きページ |
また、「引越れんらく帳」から手続きを行えるライフライン事業者は、以下のリンクから検索できます。「引越れんらく帳」の活用を検討している方は参考にしてください。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

引っ越しを機に、電力会社や契約プランの変更を検討する場合
2016年の電力自由化以降、契約する電力会社を複数の事業者から選択できるようになりました。電力会社を選び直し、乗り換えることで、電気料金が安くなったり、特典がもらえたりする可能性があります。
例えば、電気とガスのセットプランを提供している電力会社やガス会社と契約すると、別々に支払うよりも料金がお得になる場合があります。また、電力会社によっては、新規契約や月額利用料金に応じたポイントをもらうことも可能です。
東京電力エナジーパートナーの場合、「電気とガスのセット割」があり、セットで申し込むことで年間約1,200円の割引を受けられます。
電力の切り替えはいつまでに済ませばいい?
なお、電力会社や料金プランの切り替えを検討している場合、引っ越し予定日の10日前には手続きを済ませておくのが理想的です。引っ越し日まで10日間を切っていると、引っ越し当日から電気を使用できない可能性もあるため、なるべく早めに手続きを行いましょう。 電力会社を変えずに契約プランのみ変更する場合は、引っ越し先で見込まれる使用電力量に合わせて最適なプランを選びましょう。契約プランは、電力会社のホームページや電話窓口から変更が可能です。
また、新居に設置されている電力量計(住居で使用した電力を計測する機器)が、従来の電気メーターである場合、新電力に乗り換える際「スマートメーター」への取り換えが必要になります。
スマートメーターには通信機能が備えられており、一定時間ごとに使用電力を送信します。そのため、使用した電力の総量だけでなく、細やかなデータ収集が可能です。近年は、スマートメーターへの取り換えが進んでおり、多くの家庭でスマートメーターが使用されています。
スマートメーターへの取り換えが必要な場合、通常の契約切り替えより時間がかかる可能性がありますので、事前に新居に設置されている電力量計の種類を確認しておきましょう。
電力会社や契約プランの変更を検討する際は、下記の記事も参考にしてください。
◆【電気契約の見直し】引っ越しで電気代・料金プラン・電力会社を確認
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

電気、ガス、水道の住所変更を一括で!「引越れんらく帳」で簡単手続き
引っ越しの際に必要な多くの手続きを、一括で行える便利なサービスをご紹介します。「引越れんらく帳」を活用して、手間がかかる大変な手続きをスムーズに済ませましょう。
「引越れんらく帳」の特徴
引越れんらく帳」は、引っ越し時の手続きを一括して行えるサービスです。例えば、電気・ガス・水道・郵便・宅配・銀行・インターネットのプロバイダなど、多くの手続きをまとめて行えます。公共サービス以外の住所変更手続きにも利用できる点が特徴です。
「引越れんらく帳」を使うと、引っ越し手続きを計画的に進められます。必要な手続きが一覧で表示されるため、進捗状況をひと目でチェックすることが可能です。手続きの優先順位を把握しやすく、期限が近い順に効率よく対応できる点も特徴となっています。
また、アラート機能により手続きの抜け漏れを防げる点や、一時保存機能により、すきま時間に引っ越し準備を進められる点もメリットです。引っ越しの準備に追われて忙しい方でも、安心して利用できます。
「引越れんらく帳」は、24時間いつでも無料で会員登録が可能です。電気だけでなく、ガス・水道手続きなどもまとめて一括で行えますので、引っ越しを控えている方は、ぜひ「引越れんらく帳」をご活用ください。
「引越れんらく帳」の使い方
「引越れんらく帳」を利用する際は、以下の手順で行います。
1. 住所と引っ越し先の住所を登録
2. サービス対応している事業者の申し込みフォームに必要事項を入力する
個別に申し込む場合と異なり、「引越れんらく帳」を利用することで、旧居と新居の住所の情報を何度も入力する手間を省けます。ただし、申し込む事業者が未対応の場合は、個別に住所変更を申し込む必要があるため、注意しましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

引っ越し前に電気の使用停止・開始手続きを済ませておこう!
旧居で電気を停止し、新居で使用開始する際は、電力会社へ申し込み手続きを行います。申し込みは引っ越しの1カ月前から可能です。余裕を持って早いうちに手続きを済ませておきましょう。
手続きは電話かインターネットを通じて行います。引っ越し時期には、電話が繋がりにくくなる場合がありますので注意しましょう。電話する際には、検針票や払込票などを用意しておき、お客様番号などが分かるようにしておくとスムーズです。
電気だけでなく、ガスや水道も手続きが必要です。引っ越し時の水道の手続きについては、「引っ越しで水道を使用開始・中止するときの手続き方法と注意点」を、ガスの手続きについては「【ガスの引っ越し】使用停止から開始までの手続きを解説!開栓立ち会い時の注意点も」の記事を参考にしてください。
各手続きの際は、住所変更の手続きを一括で行える「引越れんらく帳」をご活用いただけます。多くの手続きをまとめて済ませて、引っ越しの準備をスムーズに進めるためにお役立てください。
◆転出届の提出はいつからいつまで?所定の期間に遅れないよう要注意
◆引っ越しでマイナンバーカードも変更が必要?手続きの流れと注意点を解説