荷造りに役立つ紐の結び方と、トラックの荷台に荷物を固定する方法
引っ越しの荷造りでは、大量の荷物をまとめて運搬するために、準備が必要です。特に、紐を使い荷物を固定する方法は誰でも簡単にできるため、引っ越しの準備から当日まで重宝するでしょう。
ここでは、引っ越しで役立つ紐の結び方についてお伝えしていきます。一見すると難しそうに見える紐の結び方ですが、一度覚えてしまえば活用シーンが多いのがメリットです。速やかに荷造りの作業を進めるために、ご紹介する情報をぜひご一読ください。
この記事の目次
◆引っ越しの荷造り完全ガイド|用意する物から手順、注意点まで
◆引っ越し用ダンボールはどこで調達すれば良い?選び方と梱包のコツ
◆緩衝材の種類別の特徴と包み方の基本|上手に包むポイントとは?
荷造りのときに役立つ紐の結び方
まずは、引っ越しの荷物をまとめるときに役立つ、簡単に紐を結ぶ方法をご紹介します。基本的な「十字結び」と「かます結び」の縛り方を覚えて、効率良く荷造りを進めましょう。
十字結び
「十字結び」とは、主に大量の新聞紙や雑誌をまとめるときに使われることが多い、基本の結び方のひとつです。紐の中央部分が十字に仕上がるのが特徴となっています。
結び方
- 1. 最初に、ビニール紐を交差させて輪を作り、この状態で床に置きます。
- 2. 紐のクロスしている部分が中心となるようにして、その上にまとめる新聞紙や雑誌を置きましょう。
- 3. ビニール紐の輪になった部分を持ち上げて、左右から出ている紐の先端を、輪の中へくぐらせます。
- 4. 輪にくぐらせた紐の先端と、上側から出ている紐の先端を持ち、引き締めます。
- 5. 最後に、ロープを結んだら完成です。
かます結び
「かます結び」は、新聞紙や雑誌のほか小さめのダンボール箱など、サイズの小さい荷物の運搬に適した紐の結び方です。結び目の強度が高い一方で、簡単に解けるのがメリットといえます。
- 1. 荷物の中央で紐を2周させ、片方の紐の先端を折り返すようにして、荷物の角のあたりに置きます。
- 2. もう片方の紐の先端を、折り返した紐と2周した紐の下をくぐらせ、引き締めます。
- 3. 折り返した紐の輪の中に、くぐらせた紐の先端を通して、さらに引き締めたら完成です。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
荷物を荷台に固定するときのロープの結び方
自分で引っ越しをするときは、トラックの荷台に積んだ荷物を固定する必要があります。ここでは、ロープを結ぶときに便利な「もやい結び」「南京結び」「輸送結び」について解説します。
もやい結び
「もやい結び」では、紐で輪を作って荷物を杭状のものに引っ掛けたり、対象物に結び付けたりします。引っ越し以外でも広く使われる結び方です。大きくて重たい荷物を固定するときに役立ちます。
- 1. 紐をあらかじめ対象物に掛けておきます。
- 2. 紐で輪を作り、先端を輪の中へくぐらせましょう。
- 3. くぐらせた紐の先端は、輪を作る紐の下へと通します。
- 4. くぐらせた紐を再度、輪にくぐらせましょう。
- 5. 輪を作る紐とくぐらせた紐を上に、手前に伸びた紐を下に引き締めたら完成です。
南京結び
「南京結び」は、大きくて重たい荷物を、しっかりと固定したいときにおすすめの結び方です。それほど力をかけなくても頑丈な結び目ができます。強度が高く、運搬中の振動にも耐えやすいのが特徴です。
- 1. 荷物に紐を回し、先端をフックに掛けておきます。
- 2. 左手で1本の紐を持ったら、右手は紐の先端に輪を作るように持ちます。
- 3. 右手で持った紐の輪を、左手で持った1本の紐の上へ重ねましょう。
- 4. 左手の紐を手前から持ち上げ、右手で持った紐の輪に1回巻きつけます。
- 5. 一度目に巻きつけた紐の右側にくるよう、同様にもう1回紐を巻きつけます。
- 6. 右手で持った輪から紐を引き出し、フックへ掛けてください。
- 7. 全体が緩まないよう紐を引き締めたら完成です。
輸送結び
複数の荷物を運搬中に固定するとき、よく使用されるのが「輸送結び」です。動滑車の原理と呼ばれる仕組みで締め付けるため、より少ない力でより強く紐を引く力を生み出せます。結び方は、途中まで「南京結び」と同様です。
- 1. 荷物に紐を回し、先端をフックに掛けておきます。(南京結びと同様)
- 2. 左手で1本の紐を持ったら、右手は紐の先端に輪を作るように持ちます。
- 3. 右手で持った紐の輪を、左手で持った1本の紐の上へ重ねましょう。
- 4. 左手の紐を手前から持ち上げ、右手で持った紐の輪に1回巻きつけます。
- 5. 右手で持った紐の輪を上に、左手で持った紐の輪を下に引き締めましょう。
- 6. 右手にある紐の輪を、荷物に回した紐の下へくぐらせます。
- 7. 下方向へ伸びている紐を、左手で持った紐の輪にくぐらせて出します。くぐらせた紐の輪をフックに掛け、紐の先端を引いて締めたら完成です。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
引っ越し後にダンボールをまとめるときの紐の結び方
最後に、引っ越しの片付けで大量のダンボールを処分するときに使える、「キの字結び」をご紹介します。サイズの異なるダンボール同士をまとめる際もご利用いただけます。ぜひお役立てください。
◆段ボールを小さくする方法|引っ越し時に便利なテクニックとアイテム
◆ダンボールの底抜けを防ぐガムテープの止め方と梱包に適したテープ
キの字結び
「キの字結び」は、十字結びに比べて崩れにくい紐の結び方です。カタカナの「キ」の字のように、荷物の長辺を2本のロープで固定できます。大きさが異なるダンボールをまとめる際も便利です。
- 1. 荷物の下に紐を通します。紐を通す場所は、長辺の1/3にあたる箇所が目安です。紐を交差させ上下へ引き締めましょう。
- 2. 上の紐をもう一方の1/3にあたる箇所で荷物の下へ通します。
- 3. 再び紐を交差させ、上下へ引き締めてください。
- 4. 荷物を裏返し、上部に飛び出た紐を、横紐の上へ通した後、下をくぐらせます。
- 5. 2本目の横紐も同様に行います。
- 6. 荷物の角で「本結び」や「かます結び」をしたら完成です。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
荷造りに使える紐の結び方をマスターしよう!
今回は、引っ越しの荷造りに役立つ紐の結び方をご紹介しました。荷造りでは、複数の荷物がばらばらにならないよう、また大切な荷物がトラックの荷台から落ちないよう、しっかりと固定することが大切です。荷造りのほかにも、荷物の運搬や引っ越し後の片付けなど、紐による固定が必要なシーンは数多くあります。状況に合わせて適した結び方を選び、安全で快適に作業をするためにお役立てください。
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