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軽トラックなどのレンタルで自分で引っ越しをするには?費用、おすすめ車種や注意点まで

軽トラックなどのレンタルで自分で引っ越しをするには?費用、おすすめ車種や注意点まで

単身者の引っ越しで荷物量が少ないときや、引っ越し料金を節約したいときは、レンタルトラックでの引っ越しがおすすめです。自分たちで作業を行う分、引っ越し業者に依頼する場合の相場よりも料金を格安に抑えやすく、かつ時間の自由度が高いのが魅力といえます。

ここでは、レンタルトラックで引っ越しをするメリットや、当日までの流れ、注意点についてお伝えします。安全に作業をするためのポイントもご紹介。普通免許があれば運転できる車種もあるため、一人暮らしの方や引っ越し料金を安く抑えたい方はぜひご検討ください。

この記事の目次

あわせて読みたい引っ越しTips

◆引っ越しを自力で!洗濯機や冷蔵庫は?車・台車はレンタル?自分でやるメリット・デメリット
◆近距離での引っ越しを安く済ませるには?費用相場、おすすめプランを紹介
◆引っ越し用ダンボールの調達方法!選び方や組み立て・梱包のコツも

レンタルトラックで引っ越しをするメリットは?

引っ越し業者のサービスを利用せず、自分でトラックを借りて引っ越しをする方法があります。まずは、レンタルトラックで引っ越すメリットには次のようなものがあります。

時間の融通が利く

費用を節約しやすい

引っ越し業者とのやりとりを省ける

詳しくご紹介します。

時間の融通が利く

引っ越し業者を利用する場合、事前に予約した日時に引っ越し作業を行うのが基本です。作業は時間厳守で行われ、荷造りの準備が間に合わなかったり、作業時間が長引いたりすると、追加料金が発生することもあります。

一方で、レンタルトラックで引っ越しをする場合は、契約時間内に車を返却する以外は、自分たちのペースで引っ越し作業をできるのがメリットです。時間の融通が利きやすいため、作業負担が多少増えても当日の自由度が高いほうが安心できる方に適しています。

費用を節約しやすい

トラックをレンタルすると、引っ越し業者へ依頼するよりも費用を低価格に抑えやすくなるのがメリットです。引っ越し業者のサービス内容には、スタッフの人件費や梱包資材などの費用が含まれています。さらに、引っ越しをする人が多くなる繁忙期には、料金を値上げする業者がほとんどです。このような事情から、節約のためにレンタルトラックを利用する人もいます。

ただし、レンタルトラックの引っ越しでも、ガソリンや梱包資材、作業を手伝ってもらう場合はその謝礼など、様々な費用がかかる可能性があります。節約目的で利用するのであれば、トラックの料金のほかにどのような費用が発生するのか、あらかじめ計算しておきましょう。レンタルの際にかかる保険料やその補償内容(免責金額や、保険の適用範囲など)の確認も必要です。

また、レンタカー業者と引っ越し業者は繁忙期が異なることにも注意しましょう。レンタカーの場合、お盆、正月、ゴールデンウイークなど連休がある時期や行楽シーズンなどは、繁忙期のため割増料金がかかり、引っ越し業者に依頼する場合と比較して、あまり安くならない可能性があります。

近距離の場所に引っ越す場合にかかる費用については「近距離での引っ越しを安く済ませるには?費用相場、おすすめプランを紹介」の記事をご覧ください。

引っ越し業者とのやりとりを省ける

自力で引っ越しをすることで、引っ越し業者との連絡を省けることもメリットのひとつです。引っ越し業者を利用する場合は、見積もりや契約、運搬に関する依頼などやりとりが発生しますが、自力で引っ越しをすればそうした連絡の手間を省くことができます。

引っ越しで使うレンタルトラックの車種はどれがおすすめ?料金も紹介

引っ越しの荷物量に応じて、選ぶべきトラックの車種は異なります。ここでは、次のパターン別におすすめの車種と費用の目安をご紹介します。

①荷物がかなり少ない人におすすめの車種は「軽トラック」

②単身者やワンルームなど荷物が少なめの人におすすめの車種は「ワンボックスバン」

③少人数の家族など荷物が多めの人ににおすすめの車種は「2tロングトラック」

①荷物がかなり少ない人におすすめの車種は「軽トラック」

車種 軽トラック
定員 2名
料金
(12時間利用した場合)
7,000円程度
荷台の寸法 1940×1410
最大積載量 350kg
載荷物量の目安

小型冷蔵庫、洗濯機、小型テレビ、布団、電子レンジ、ダンボール10個程度

②単身者やワンルームなど荷物が少なめの人におすすめの車種は「ワンボックスバン」

車種 ワンボックスバン
定員 6名
料金
(12時間利用した場合)
14,000円程度
荷台の寸法 約1545×1335
最大積載量 950kg
載荷物量の目安 小型冷蔵庫、洗濯機、小型テレビ、テレビボード、ミニテーブル、布団、シングルベッド、電子レンジ、ダンボール10個程度

③少人数の家族など荷物が多めの人ににおすすめの車種は「2tロングトラック」

車種 2tロングトラック
定員 3名
料金
(12時間利用した場合)
19,000円程度
荷台の寸法 4490×2095
最大積載量 2000kg
載荷物量の目安 冷蔵庫、洗濯機、エアコン、中型テレビ、テレビボード、2人がけソファー、洋服ダンス、3段ボックス、ミニテーブル、食器棚、布団、電子レンジ、ダンボール20個程度

軽トラックでの引っ越しがおすすめの場合は?

軽トラックでの引っ越しは、特に繁忙期の引っ越しや初めての一人暮らしなど、近距離での引っ越しに適しています。

3月・4月の引っ越し繁忙期は、引っ越し業者の料金が高騰しやすく、予約も取りづらくなります。そのため、自分で引っ越しをしたほうが費用を抑えやすくなります。

また、初めての一人暮らしで新居に家具や家電を購入する予定なら、運ぶ荷物が少なくなるため、自力での引っ越しも可能です。

ほかには、自分のペースで引っ越し作業を進めたい、プライバシーを守りたい人にもおすすめです。

ただし、いずれのケースでも、近距離での引っ越しが前提となります。

軽トラックでの引っ越しに向かない場合は?

軽トラックでの引っ越しは手軽に行えますが、軽トラックには積載できる荷物の大きさに制限があるため、大型の冷蔵庫や大量の荷物を運ぶには不向きです。たとえば、折りたためないスプリングマットレスは、軽トラックの荷台に収まらないことが多く、はみ出して積むのも危険なため、注意が必要です。テーブルやソファ、たんすなど大型家具があると、荷台の限られたスペースでは積みきれない可能性が高いでしょう。自転車や一部の家電は、上に荷物を重ねると崩れたり、破損したりするリスクがあるので、無理に積むと危険です。

また、楽器や精密機器を運ぶ際に、慣れていない人が扱うと破損するリスクがあり、修理費用が運搬費用を上回る可能性もあります。

長距離の運転は燃料費や高速代がかかるだけでなく、荷物を積んだ軽トラックは運転が難しく疲れやすいといえます。さらに、引っ越し距離が長くなるほど、レンタカーと引っ越し業者の料金差は縮まる傾向があります。長時間の運転や荷物の積み下ろしの手間を考えると、業者に依頼してもコスト面で大きな損にはならないでしょう。

引っ越しの際にトラックをレンタルする流れは?

引っ越しでトラックを借りるときは荷物の積載量や自分の免許証で運転できる車種のなかから、適切なトラックを選びましょう。引っ越しでトラックを借りるときは、次のような流れです。

STEP1:レンタカー会社を選ぶ

STEP2:レンタルトラックを選ぶ

STEP3:レンタルトラックを予約する

STEP4:トラックの駐車場所を確認・予約する

詳しく見ていきましょう。

STEP1:レンタカー会社を選ぶ

レンタルトラックで引っ越しをするなら、まずはレンタカー会社を選ぶことから始めます。価格や利便性を考慮したうえで複数の業者を比較検討しましょう。その際は、旧居から近距離のエリアにあるレンタカー会社で車両を借りたほうが、「店舗→旧居→新居→店舗」という順番でスムーズに移動しやすくなります。サービス内容によっては、新居の近場にある営業所へ車両を返却できるかもしれません。特に、長距離の引っ越しでは車両を返却する負担が大きいため、あらかじめ返却方法について確認しておきましょう。

STEP2:レンタルトラックを選ぶ

引っ越しで使うレンタルトラックは、荷物量に合わせてお選びください。基本的には、「荷物が少ない場合は軽トラックやハイエースバン」、あるいは「荷物が多い場合は2tのアルミバントラック」のように使い分けます。サイズの小さな車種ほど小回りがききやすく、運転しやすい点も考慮しておきましょう。このとき、自分の自動車免許の種類や取得年月日に応じて、運転できる車種が変わります。

たとえば、2017年3月11日までに普通免許を取得した方は、2tトラックを運転可能です。具体的には、車両総重量5.0t未満、最大積載量3.0t未満の自動車を運転できます。一方で、2017年3月12日以降に普通免許を取得した方は、2tトラックを運転できません。車両総重量3.5t未満、最大積載量2.0t未満の自動車であれば運転可能です。この場合、2tトラックを運転するためには、中型免許の取得が必要となります。法律を守って運転するために理解しておきましょう。

なお、短距離の引っ越しであれば、新居と旧居をこまめに往復して荷物を運ぶ方法もあります。つまり、一度にすべての荷物を積載できるサイズを選ばなくても構わないということです。一般的に、サイズの大きな車種のほうが、サイズの小さな車種よりもレンタル料金が高くなります。初めから往復することを前提として、料金を抑えるためにあえて小さめの車種を選んでも良いでしょう。

STEP3:レンタルトラックを予約する

トラックの車種が決まったら、レンタカー会社の営業所へ足を運ぶか、またはインターネットの申し込みフォームからレンタルの予約を行います。このとき、補償料や追加料金などもきちんと確認しておきましょう。引っ越し当日は、想定よりも作業時間が長引いたり、予期せぬトラブルが起こったりするおそれがあります。基本料金だけでなく、1時間あたりの延長料金も含めて把握しておくことが大切です。

STEP4:トラックの駐車場所を確認・予約する

レンタルトラックの予約が完了したら、引っ越し当日にトラックを駐車する場所を確認します。必要があれば駐車場の予約まで済ませておくと安心です。
引っ越し当日に、荷物の搬出、輸送、搬入まで済ませる場合は、駐車場は1日分の予約で問題ありません。もし、引っ越しの搬出と搬入が別日になる場合は、レンタカーと駐車場を両日分予約しましょう。その場合、引っ越しの荷物を車で保管することになるはずですので、防犯面を考慮して駐車場を選びましょう。

レンタルトラックで引っ越しするときの注意点は?

レンタルトラックで引っ越しをするときは、自分とお手伝いの方だけですべての作業を行います。引っ越し中のトラブルや事故を防ぐために、荷物の積載や運転で注意しておきたいポイントには、次のようなものがあります。

荷物を損傷しないように積む

積み荷をしっかり固定する

後部扉をしっかりロックする

レンタルトラックの汚損に気をつける

運搬中や作業中はこまめに休憩をとる

雨の日のレンタルトラックでの引っ越しは無理をしない

荷物を損傷しないように積む

荷物をトラックの荷台に積み込むときは、中の物が壊れたり傷ついたりしないように、正しい積み方のルールを守りましょう。まず、荷物を旧居からトラックへ運び出す際は、床や壁などを養生します。床や壁の損傷を防ぐことはもちろん、荷物の破損リスクも減らすことができます。養生をおこなう方法については「引っ越し時の養生はなぜ必要?業者に依頼するときの注意点」でも詳しく解説しています。

次に、ダンボールは重い箱ほど下に、軽い箱ほど上になるように積みます。重い箱と同様に、割れ物が入ったダンボールも下のほうに積んでください。その理由は、万が一上のほうに積んだ箱が荷崩れを起こしたとしても、軽いダンボールであれば落ちてもほかの荷物を傷つけるリスクが少ないためです。

また、大型の家具や家電は最後に積み込みましょう。新居に到着したとき、最初に大型の荷物を運び込んだほうが、安全に効率良く作業ができます。その反対に、ダンボールを最後に積み込んでしまうと、新居への運び込みでダンボールが邪魔になってしまいます。荷物を運ぶ人がダンボールにつまずいて転んだり、荷物を破損したりするおそれがあるため、積み込みの順番にはお気をつけください。

積み荷をしっかり固定する

積み込みが完了したら、ロープを使って荷物と車体をしっかりと固定します。積み込んだ時点では安定しているように見えても、運転中の急発進が急ブレーキによって荷物が移動するおそれがあります。荷崩れの原因となるため、固定は必ず行ってください。また、荷崩れを防ぐためには、積み荷の高さを揃えることも大切です。高さの異なる部分があると、荷物と荷物の間や、荷物と壁の間に隙間ができて、安定しにくくなります。全体の高さを揃えて固定し、荷崩れしにくい状態を作りましょう。

後部扉をしっかりロックする

発車させる前にトラックの後部扉を完全に閉め切り、しっかりとロックしていることをご確認ください。走行中に扉が開くと荷物が落下し、最悪の場合は交通事故を引き起こす危険性があります。安全に作業を行うために、後部扉は必ず使用方法を守りましょう。どうしても後部扉が閉まらない場合や、扉を開けた瞬間に荷物が崩れそうな場合は、積み込み方を見直します。荷物を少し取り出すか、あるいは積み直して対処しましょう。また、あらかじめ荷物を問題なく載せられる大きさのトラックを確保することも大切です。

レンタルトラックの汚損に気をつける

レンタルトラックの引っ越しでよくあるトラブルとして、運転中に車両をぶつける、荷台の内部で液体がこぼれる、荷物の積み込みや積み下ろしで車内を傷つけるといった例が挙げられます。これらのトラブルで車両に汚損が生じると、レンタカー会社から補償料を請求される可能性があります。慣れないレンタルトラックの運転は慎重に行うとともに、積み荷を破損から守るために急ブレーキや急発進を避けましょう。また、荷物を積み込む前に養生シートを敷いて、トラックの車内を養生しておく方法も汚損対策として有効です。

運搬中や作業中はこまめに休憩をとる

引っ越し作業は体力を消耗しやすいため、荷物の運搬中はこまめに休憩を取ることが大切です。無理をせず、適度に体を休めながら進めましょう。

また、長時間の運転は集中力を低下させるため、道中のコンビニやサービスエリアなどで適宜休憩を挟み、安全運転を心掛けることが重要です。

さらに、水分補給をしっかり行い、適度にリフレッシュすることで、作業効率を保ちつつ事故のリスクを減らすことができます。

雨の日のレンタルトラックでの引っ越しは無理をしない

雨の日にレンタルトラックを使って自力で引っ越しをするのは、さまざまな困難が伴います。

まず、荷物が濡れるリスクがあるため、ビニールシートやブルーシート、防水カバーの準備が欠かせません。慣れていないとシートで覆っても完全に防水できない可能性が高く、家具や家電が水に濡れてしまう恐れがあります。

さらに、雨天時は視界が悪くなり、路面も滑りやすくなるため、運転中の事故リスクが高まります。特に慣れない軽トラックの運転では注意が必要です。

天候が悪い日は、無理に引っ越しを決行せず、日程を延期するか、プロの引っ越し業者に依頼することも検討しましょう。

自力で引っ越しするなら知っておきたい梱包のコツ

自力で引っ越しする場合、当然、ダンボールの運び出しを自分たちでおこなうことになります。ダンボール1個あたりの重さが増えると体に負担がかかり危険なので、荷物の詰め込みすぎには注意しましょう。もし書籍など重いものを梱包する際は、ダンボールの底をガムテープで十字に止めて補強するようにしましょう。

また、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は想像以上に重く、運び出しにもコツがいるものです。自分たちで運搬することが難しい場合は、大物家電だけを引っ越し業者などに運搬してもらうことも検討しましょう。
詳しくは、大型家具・家電だけを運搬してくれる業者について解説した「大型家具・家電の配送サービス8選!費用が安いのは?料金や日数を紹介!」の記事をご覧ください。

引っ越しのライフライン手続きはインターネットでかしこく簡単に!

自力で引っ越しする場合は、レンタカーの予約や、荷物の梱包、当日の運び出しなどやることが多くなりがちです。さらに電気・ガス・水道などライフラインの手続きなども行わなくてはなりません。そんな忙しい引っ越し準備を効率的に行うためにも「引越れんらく帳」を利用するのがおすすめです。「引越れんらく帳」を使えば、ライフラインなどの手続きをインターネット上でまとめて完結できます。登録は無料ですのでぜひご活用ください。

これから引越しを控えている人は次の「引っ越しやることリスト」を利用しながら、スケジュールの管理に役立ててください。チェックリストをエクセルとPDFでダウンロードできます。

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