
引っ越しを自力で!洗濯機や冷蔵庫は?車・台車はレンタル?自分でやるメリット・デメリット
引っ越し作業を自力で行うと、業者に頼む場合よりも費用が抑えられます。しかし、自力で引っ越しをする方法が分からない方や、大きな荷物の運搬に不安がある方も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では自分で引っ越しをするメリット・デメリットや費用、準備や荷造りのコツなどについて解説します。
この記事の目次
◆レンタルトラックで引っ越し|車を予約する流れと転居当日の注意点
◆引っ越しのタイミングはどう決める?料金が安い時期や二重家賃対策も解説
引っ越しは自力でできる?メリット・デメリットを解説
荷造りや運搬などを業者に依頼せず、自分で引っ越しをする場合、メリットとデメリットの両方を知ることが大切です。
ここでは、自力で引っ越しをするメリット・デメリットやかかる費用、業者に頼んだほうがいい場合についてご紹介します。
【自力で引っ越しするメリット】費用も紹介
自力で引っ越しする主なメリットは次の通りです。
引っ越し費用安く済む
引越し業者の利用料金にはスタッフの作業料や移動距離に応じた運送料などが含まれ、数万円から数十万円かかります。自力で引っ越しする場合はこれらの料金がかからないため、費用の節約が可能です。
自分に合ったスケジュールで引っ越しができる
自力で引っ越しをすれば、スケジュールを自由に決めることができます。荷造りや荷物の運搬作業を自分に合ったスケジュールで進められることが、自力で引っ越しをするメリットです。
特に、毎年3月から4月は引っ越しをする人が多いため、引っ越し業者の繁忙期となります。繁忙期は引っ越し業者のスケジュールが埋まりやすいため、自分が希望する日程で引っ越しできるとは限りません。
自力で引っ越しをすれば、繁忙期であっても都合の良いスケジュールで引っ越しが可能です。
引っ越し業者とのやりとりを省ける
引っ越し業者を利用する場合、見積もりや契約、運搬に関する依頼などやりとりが必要となります。引っ越し業者との連絡が必ずしもうまくいくとは限りません。情報の伝達ミスなどがあった場合、トラブルになる危険性も高いです。
自力で引っ越しをすれば引っ越し業者とのやりとりが省けます。連絡の手間やトラブルを回避できることが、自力で引っ越しをするメリットです。
一方、自力で引っ越しをする場合、レンタカーの利用や梱包資材の準備で費用がかかります。主な費用の相場は次の通りです。
梱包資材費用 (ダンボール、粘着テープ、緩衝材など) |
1,000円~2,000円 |
台車のレンタル費用 | 1,000円前後 |
高速道路利用料金 | 2,000円~8,000円 |
レンタカー利用料金 | 3,000円~20,000円 |
高速道路の利用料金は、移動する距離が長くなるほど高額となります。また、レンタカーは軽トラックやハイエース、2トントラックなどの車種が利用でき、大きな車両ほど利用料金が高くなる傾向です。
レンタカーを利用しての引っ越しを検討している場合は、「レンタルトラックで引っ越し|車を予約する流れと転居当日の注意点 」の記事もご覧ください。
このほか、友人などに手伝ってもらう場合は、謝礼や慰労の食事代などがかかります。謝礼代を含めると費用が高くつくという意見もあるため、自力で引っ越しをする場合は事前に検討しておきましょう。
近距離の引っ越し費用を節約するためのコツは、「近距離の引っ越し費用を安く抑えるには?料金の仕組みとテクニック 」でご確認ください。
【自力で引っ越しするデメリット】業者に頼んだほうがいい場合とは?
自力で引っ越しする主なデメリットは次の通りです。
レンタカーや資材を自分で手配する必要がある
引っ越し業者に依頼すれば、荷物の運搬に使用する車両や、ダンボールなどの梱包資材を業者が用意してくれます。しかし、自力で引っ越しする場合は、レンタカーや資材を自分で用意する必要があることがデメリットです。
破損の補償がつかない
多くの引っ越し業者では、運搬時に荷物が破損するなどトラブルが起きた時に補償が受けられます。しかし、自分で作業する場合は補償がつきません。万一、賃貸の住居を傷つけてしまった場合は、修繕費用の負担が必要となります。
引っ越し作業中に住居や家具を傷つけないための方法については、「引っ越し時の養生はなぜ必要?業者に依頼するときの注意点」の記事をご確認ください。
時間がかかる
自力で引っ越す場合、引っ越し作業に慣れているプロが作業をするよりも長い時間がかかることがデメリットです。また、荷造りや荷物の運搬などの作業をすべて自力で行うため、体力面の負担も増えるでしょう。
これらのデメリットがあるため、必要に応じて引っ越し業者に頼んだ方がいい場合もあります。大型の荷物が多い場合や、高層階で搬出入の難易度が高い場合などは、引っ越し業者に頼んだ方が安全です。
また、マンションの規約で自力での引っ越しが禁止されている場合は、引っ越し業者の利用が必須となります。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

自力で引っ越しをする流れと準備するものリスト
ここからは、自力で引っ越しをするときの流れと、準備するものについて確認しましょう。
引っ越しをする前後にやるべきことについては、「引っ越し前後に必要な手続き・やること!時期別に見るチェックリスト付き 」の記事をご覧ください。
【自力引っ越し】流れとやることリスト
自力で引っ越しをするときにやることを時系列順に解説します。
1.引っ越しのスケジュールを決める
最初に引っ越しのスケジュールを決め、いつ何をすべきか整理しましょう。
2.友人、知人などに頼む場合は協力を依頼
荷造りや荷物の運搬などを友人、知人に頼む場合は、スケジュールが決まったあとで協力を依頼しましょう。手伝ってもらいたい内容や作業日を早めに連絡することが大切です。
3.梱包資材やレンタカーを手配する
自力で引っ越しするときに使用するダンボールや緩衝材などの梱包資材と、荷物を運搬するためのレンタカーを手配しましょう。
必要な梱包材の種類や調達方法は、「【引っ越しの梱包】食器・パソコン・マットレスなどのコツと梱包材」の記事をご確認ください。
荷物運搬用のレンタカーの手配については、「レンタルトラックで引っ越し|車を予約する流れと転居当日の注意点」の記事で解説しています。
4.引っ越し当日までに荷物を梱包する
スムーズに荷物の運搬を開始できるよう、早めに荷物を梱包しましょう。荷造りの詳細は「引っ越し梱包のコツを荷物の種類ごとに解説」の記事をご覧ください。
5.引っ越し当日までに不用品を処分する
新居に持っていかない家具や家電製品などの不用品は引っ越し当日までに処分しましょう。不用品の処分方法は「引っ越し時の不用品処分の方法とは?トラブルを避けるための注意点 」の記事をご覧ください。
6.レンタカーを受け取りに行く
引っ越し当日に、レンタカーを受け取りに行きましょう。利用開始時間に遅れないよう、余裕をもって出発することが大切です。
7.旧居を養生したら荷物を積み込み、新居まで運ぶ
レンタカーで旧居に到着したら荷物を積み込み、新居まで運搬しましょう。荷物を積み込む際に床や壁を傷つけないよう、あらかじめ養生しておくのがおすすめです。
8.新居の養生を行い、搬入・配置を行う
新居の壁や床を傷つけないように養生を行ってから、荷物の搬入と配置を行いましょう。養生をするメリットや詳しい方法は「引っ越し時の養生はなぜ必要?業者に依頼するときの注意点」の記事をご確認ください。
9.レンタカーを返却する
近距離の引っ越しなら、レンタカーを営業所に返却しましょう。旧居と新居が遠距離の場合は、新居近くの営業所に返却できる乗り捨てプランが便利です。返却が遅れると追加費用が発生するためご注意ください。
10.荷解き
新居に運び込んだ荷物を荷解きしましょう。荷解きを効率よく進める方法は「【引っ越しのコツ】荷造りから荷解きまで効率よく進めるには?」の記事で解説しています。
11.梱包資材の処分
引っ越しに使用したダンボールなどの梱包資材は、適切な方法で処分しましょう。詳しくは「ダンボールの処理の仕方|引っ越しで使用した後はどうすればいい?」の記事でご確認ください。
【自力引っ越し】準備するものリスト
自力引っ越しで必要なものは次の通りです。
- レンタカー
トラックやハイエースなど、荷物の運搬が可能な車両を借りましょう。レンタカー会社によっては、台車のレンタルも可能です。ただし、台車のレンタルに追加費用がかかる場合もあります。
- 梱包資材
ダンボールや緩衝材、養生用のマットなどの梱包資材は引越しの際に必須です。
梱包資材の調達については「引っ越し用ダンボールはどこで調達すれば良い?選び方と梱包のコツ」の記事もご覧ください。
- ゴミ袋
引っ越しの際に不用品を処分できるように、大きいサイズのゴミ袋を多めに用意しておきましょう。
- 工具
ダンボールの開梱に使用するカッターや運搬用の軍手、家具を組み立てるためのドライバーやレンチなどがあると便利です。工具を使用する際は正しい使用方法で扱い、けがに気を付けましょう。
- 手伝ってくれる人
自分1人だけで引っ越し作業を行うことは難しいため、家族や友人、知人で手伝ってくれる人がいれば協力を依頼しましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

引っ越しを自力でするコツ
ここからは、自力で引っ越しをするコツや注意点について解説します。荷物の梱包や積み込みのコツを抑えることで、効率良く引っ越し作業を行えます。
引っ越しを自力でするコツとは?注意点はある?
ここでは、自力で引っ越しをする際のコツや注意する点について解説します。
梱包のコツ
自力で引っ越しするコツとして、ダンボールに荷物を詰め込みすぎないことが挙げられます。自力で引っ越しをする場合は、ダンボール1個あたりの重さが増えすぎると体に負担がかかり危険です。
また、重い荷物を段ボールに入れる場合は、ダンボールの底をガムテープで十字に止めて補強しましょう。
荷造りの手順は「引っ越しの荷造り完全ガイド|用意する物から手順、注意点まで」の記事もご覧ください。
また、引っ越し時の不用品処分は「引っ越し時の不用品処分の方法とは?トラブルを避けるための注意点」の記事で解説しています。
積み込みのコツ
レンタカーに荷物を積み込む際は、大型の家具や家電製品などを最後に積み込みましょう。また、ダンボールを積み上げる場合は、下に重い荷物、上に軽い荷物を配置することで破損や荷崩れなどのトラブルが防げます。
なお、旧居および新居でレンタカーを止める場所については事前に確認しておきましょう。
冷蔵庫や洗濯機は自力で運べる?
冷蔵庫や洗濯機は重く、自分で運ぶことが難しい場合があります。冷蔵庫や洗濯機の運搬は慣れていないと危険なため、必要に応じて業者に依頼しましょう。
また、冷蔵庫や洗濯機だけでなく、大型の家具や電化製品のみを配送会社または引っ越し業者に頼むという方法もあります。大型家電の配送については、「大型家電 配送(未公開)」の記事をご覧ください。
洗濯機や冷蔵庫を運ぶ場合は、事前に水抜きという作業が必要です。冷蔵庫の水抜きと運搬方法については、「【冷蔵庫の水抜き】方法と注意点とは?引っ越し前に水漏れ予防を!」および「冷蔵庫を運搬するには?運搬時の注意点、前日までにすべきこと」の記事をご覧ください。
洗濯機を運ぶときの注意点は、「引っ越しで洗濯機を運ぶときの確認事項と注意点、水抜きの仕方」の記事で詳しく解説しています。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

面倒な引っ越しのライフライン手続きはインターネットで簡単に!
引っ越しを自力で行えば、費用が安く抑えられ、自由なスケジュールで作業を行うことが可能です。ただし、運搬が難しい大型家具や家電製品は無理をせず、配送サービスの利用も検討しましょう。
また、電気やガス、水道などのライフラインに関する引っ越し手続きは、インターネットで簡単に手続きができる無料サービス「引越れんらく帳」が便利です。面倒な引っ越し手続きの手間を少しでも減らしたい方は、ぜひ「引越れんらく帳」を利用してみてはいかがでしょうか。
◆レンタルトラックで引っ越し|車を予約する流れと転居当日の注意点
◆引っ越しのタイミングはどう決める?料金が安い時期や二重家賃対策も解説