
初めてのインターネット回線契約!初心者でもわかる超入門ガイド
初めてインターネット回線の契約をする際、「回線の種類の違いがわからない」「プロバイダって何?」「工事は必要なの?」といった疑問や不安を抱いている方も多いでしょう。できればこういった不安は、契約の前に解消しておきたいですよね。
この記事では、インターネットを契約する際の流れや必要なもの、インターネット回線の契約における注意点について、わかりやすく解説します。ポイントを押さえて、安心して手続きが進められるようにしておきましょう。
この記事の目次
◆インターネットの引っ越し(移転)手続きをパターン別にわかりやすく解説!
◆【NTT電話の引越し手続き】同じ番号を使う方法は?申し込みはいつまで?
インターネット回線を契約する流れとは?
インターネットを利用するためには、順を追って手続きや工事を進める必要があります。インターネット回線を契約して、実際にインターネット環境が自宅に整うまでの流れは、以下の通りです。
- 回線業者およびプロバイダと契約する
- 必要に応じて、インターネット回線の工事を行う
- ネットワーク機器を設定し、端末と接続する
ここからは、各段階の詳細や、具体的な手順についてご説明します。
1.回線業者およびプロバイダと契約する
インターネットを利用するには、回線業者およびプロバイダと契約する必要があります。
まず、どのインターネット回線と契約するのかを選びましょう。近年では光回線が注目を集めていますが、一口に “光回線”といっても、ドコモ光やソフトバンク光、フレッツ光など、多くの選択肢があります。
上に挙げられるようなインターネット回線を提供する事業者は、「回線業者」と呼ばれます。エリアによって提供される回線が異なるため、自分が住む環境にマッチした回線業者を選ぶことが重要です。
ただし、回線業者を通して自宅にインターネット回線を引いただけでは、Webサービスを利用することができません。そこで、インターネット回線とインターネットをつなぐ役割を担う事業者、「プロバイダ」と契約します。
利用したいインターネット回線に対応するプロバイダの中から、料金プランや通信速度が自分の条件に合うものを選んで契約してください。
なお近年では、インターネット回線事業者とプロバイダがセットになっているサービスも増えています。インターネットの契約手順に不安を抱える初心者の方は、そちらを利用してみるのもポイントです。
また、インターネット回線とプロバイダがセットのサービスは、インターネット料金が割安になる傾向にあります。月々の支払いを安く済ませたい方は、回線とプロバイダがセットになったサービスの中から、見積もりを比較してみるのがおすすめです。
ただし、急な引っ越しなどに併せて以前使っていたプロバイダを解約すると、解約時期によっては違約金を取られたり、今のメールアドレスが使えなくなったりする場合もあります。
「違約金を払いたくない」「既存の固定アドレスをそのまま使いたい」という場合は、回線事業者と個別に契約する方法も選択肢に入れるとよいでしょう。
2.必要に応じて、インターネット回線の開通工事を行う
引っ越し先にインターネット回線が用意されていなければ、インターネット回線の開通工事を行う必要があります。マンションなどで共用契約のインターネット回線があれば、そちらを流用して開通工事を避けることも可能です。
インターネット回線の開通工事を行う場合は、大家さんや管理会社へ事前に連絡した後、工事の立ち会いなどの事業者の指示に従わなければなりません。インターネットの契約から回線工事が始まるまで1ヶ月以上かかる場合もあるため、早めに申し込んでおくことをおすすめします。
引っ越し直後から仕事などでインターネット環境が必要な場合は、モバイルWi-Fiのレンタルサービスを利用するのも1つの手段です。モバイルWi-Fiの利用料目安は1日500円ほどで、“一時的なつなぎ”として十分に役立ちます。
ソフトバンク光であれば、インターネットの回線工事に着工するまで、Wi-Fiを無料レンタルできるサービスも提供しています。
3.ネットワーク機器を設定し、端末と接続する
インターネットの契約と回線工事が成功すれば、あとはネットワーク機器を設定して端末に接続するのみとなります。この段階で、契約した回線会社から、「モデム」や「ルーター」といったネットワークに接続するための機器が送られます。

「モデム」とは、インターネット回線の信号を変換するための機材です。外から引き入れた回線のままではインターネットに接続できないため、モデムを通してインターネットと通信ができる状態に変換します。
契約したインターネット回線によっては、モデムの代わりにONU(光回線終端装置)を利用することもあります。しかし、モデムもONUも、基本的には同時に1台のデバイスしかインターネットに接続できません。
そこで「ルーター」を活用します。ルーターは1つの回線を複数の端末に割り振る機能を持っており、スマホやパソコン、ゲーム機など、複数のデバイスを同時にインターネット回線へつなげることが可能です。
基本的に、モデムやONUの働きは端末によって違いがありません。しかし、ルーターには有線限定から無線Wi-Fiに対応したルーターまで、さまざまな種類があります。また、契約した内容によっては、モデムとルーターが一体化した端末を提供されることもあります。
インターネット契約から実際に端末と接続するまでの手順は、利用する機器に応じて方法が異なるためご注意ください。
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インターネット回線にはどんな種類がある?
インターネット回線には、「有線回線」と「モバイル回線」の2タイプがあります。
有線回線は物理的な回線を引く工事が必要ですが、インターネット契約の中でも通信速度に優れている面があります。代表的なものでは、光回線(ドコモ光、ソフトバンク光など)が挙げられます。
モバイル回線は通信速度が安定しづらいものの、スマートフォンのように基地局から送られる電波が届く範囲なら、どこでもインターネットに接続することが可能です。代表的なものでは、モバイルルーター(SoftBank Airなど)が挙げられます。
有線回線とモバイル回線、それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
有線回線のメリット・デメリット
有線回線のメリット
- 回線速度がもっとも安定している
- 通信の利用量に制限がない
- インターネットを快適に利用しやすい
有線回線のデメリット
- 工事が必要
- 自宅以外で利用できない
デスクトップパソコンで仕事をするなど、自宅で作業予定の人には有線回線のインターネット契約がおすすめです。また、オンラインゲームなど安定した通信速度が求められるコンテンツを楽しみたい方には、光回線を強くおすすめします。
モバイル回線のメリット・デメリット
モバイル回線のメリット
- 工事不要で手続きが簡単
- 電波が届けばどこでも接続できる
- 引っ越し時のインターネット契約もお手軽
モバイル回線のデメリット
- 電波に影響され通信速度が不安定
- 利用状況に応じて制限がかかることも
- スマホのテザリング機能で十分なシーンもある
- 種類によっては持ち運びに不向き
スマホやノートパソコンを持ち運んで仕事をするなど、外出先で作業予定の人にはモバイル回線のインターネット契約がおすすめです。ちょっとした調べ物をするだけなど、通信速度をそこまで求めていない方なら、手軽にインターネットを利用できます。
インターネット回線の具体的な種類
固定回線や無線回線のほかにも、回線事業者はさまざまなインターネット回線を提供しています。代表的なインターネット回線は以下の通りです。
インターネット回線名 | 回線の種類 | 提供する事業者 | 下り通信速度 (最大理論値) |
通信制限の有無 | 工事 | 月々の支払い 目安 ※プランで変動 ※すべて税込 |
ドコモ光 | 光回線 | docomo | 1Gbps~10Gbps | 無 | 有 | 4,400円~8,800円 |
ソフトバンク光 | 光回線 | Softbank | 1Gbps | 無 | 有 | 4,180円~5,720円 |
auひかり | 光回線 | KDDI | 1Gbps~10Gbps | 無 | 有 | 5,500円~8,030円 |
フレッツ光 | 光回線 | NTT | 100Mbps~10Gbps | 無 | 有 | 2,200円~6,930円 |
SoftBank Air | モバイルWi-Fi (ホームルーター) |
SoftBank | 481Mbps | 有 | 無 | 4,180円~5,907円 |
J:COM NET | CATV | J:COM | 12Mbps~320Mbps | 無 | 有 | 2,750円~7,128円 |
インターネット回線は、通信速度の数値が高いほど性能に優れています。「1Gbps>1Mbps」ですので、上記表の中では、10Gbpsの下り通信速度を出せる光回線がもっとも優れた性能を持っていることがわかります。
とはいえ、通信速度はあくまで理論値であり、実測値ではありません。インターネット契約で最速の回線を設けても、必ず理論値通りの通信速度が出る保証はありませんのでご注意ください。
また、光回線のほかに、ケーブルテレビ(CATV)やADSLも有線回線の1つとしてあげられます。しかし、ADSLはすでに新規受付を終了しており、2023年にはサービスが終了する予定です。
固定のインターネット回線を契約する上で、特に目的がない限りは光回線を選択することをおすすめします。
各光回線の詳細については以下の記事をご覧ください。
SoftBank光やSoftbankAirの新規申し込みは、引越れんらく帳、またはソフトバンク販売代理店のTEPCO i-フロンティアズ株式会社(販売代理店番号:C2107914)で受付を行っています。
引越れんらく帳にご登録いただくか、以下の電話番号にお問い合わせください。
-電話番号 0120-981-072
-営業時間 8:00~20:00(年末年始を除く)
※上記の電話番号では、住所変更・解約のお手続きは受付しておりませんのでご注意ください。
ご利用にあたって、ソフトバンクが実施しているキャンペーンを受けることもできます。詳細についてはお電話の際にお問い合わせください。
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失敗しない!インターネット回線の選び方と注意点
インターネット契約初心者の方にありがちなのが、「どのインターネット回線を選べばよいのかわからない」「何に気を付ければいいかわからない」という悩みです。
後悔しないインターネット回線の選び方と、契約時の注意点をご紹介します。
インターネット回線の選び方
インターネット契約の前に知っておきたい回線の選び方は以下の通りです。
- お住まいの地域に対応したインターネット回線を選ぶ
- 通信速度や通信の安定性で選ぶ
- 月額料金で選ぶ
はじめに、お住まいの地域に対応しているインターネット回線をいくつかピックアップしましょう。その後、通信速度や安定性などを比較して、候補を絞ります。もっとも安定した通信速度を誇るのは光回線ですので、「比較方法がよくわからない」という初心者の方は、光回線をチョイスしてみるのもおすすめです。
その際は、「docomoならドコモ光」というように、お使いの携帯電話のキャリアに合わせた光回線と契約してみるのもポイントです。携帯電話と同じ会社を選ぶと、セット割や家族割の適用など、非常にお得な料金プランを利用できる可能性があります。
最後に、それぞれの月額料金を比較して、自身がお得に利用できるインターネット回線と契約を結びましょう。工事費や初期費用の負担が大きくなるケースもあるため、固定回線がすでに引かれている場合は、プロバイダだけ個別に選んで工事料金を浮かせることもできます。
また、申込みキャンペーンなどを利用すると、割引特典や高額キャッシュバック、工事費無料などのさまざまな特典を受けられることも。「インターネット契約をお得に済ませたい」とお考えの場合は、申込みキャンペーンの有無も合わせてチェックしておきましょう。
インターネット回線の契約における注意点
インターネットの回線契約には、主に2つの注意点が存在します。
- 契約申し込みから実際に回線が利用できるまで時間がかかる
中でも注意すべきポイントは、インターネットの契約申し込みから実際に回線が利用できるまで、かなり時間がかかるという点です。
インターネット回線の工事日程は埋まっていることが多く、すぐに回線工事をしてもらうことが難しくなっています。3月~4月などの引っ越し繁忙期は特に混み合い、回線工事が申込みから3ヶ月以上先延ばしされてしまうケースも。そのため、利用開始希望日の1ヶ月以上前には契約することをおすすめします。
なるべく早い段階でインターネットを利用したい場合は、工事不要の「ホームルーター」でインターネット契約を結ぶことも選択肢に入れましょう。
ホームルーターとは、モバイルWi-Fiのような端末を指します。工事不要でインターネット回線に接続できるメリットがあり、自宅に設置すれば当日からネット回線を利用できます。工事費用が浮くため、初期費用を大きくカットすることが可能です。
しかし、モバイルWi-Fiとは違ってバッテリーが搭載されていないモデルも多く、持ち運んでの利用には向いていません。また、工事費を浮かせられる一方で、通信速度が安定しないといった面もあります。
「早急にインターネット回線を使いたい」という場合はホームルーターも選択肢にあがりますが、「工事費用を減らしたい」「初期費用を浮かせたい」という目的であれば、インターネット契約のキャンペーンを活用することがベストです。

- キャンペーンの有無で必要なコストが変わる
インターネット契約には、多種多様なキャンペーンが付帯しています。
たとえば、Webサイト上で申し込むと、半年後に2万円がキャッシュバックされたり、最初の6ヶ月の間利用料金が割引されたりするキャンペーンなどです。また、インターネット回線の工事費用が無料になるキャンペーンが実施されることもあります。
中には違約金分をカバーしてくれるキャンペーンもあるため、うまく利用すれば、インターネットの乗り換えがしやすくなります。インターネット契約の乗り換えを考えている方は、各キャンペーン内容をしっかりチェックしておきましょう。
しかし、同じインターネット回線サービスでも、代理店によってキャンペーンの内容は異なります。お得なプランのように見えても、受け取り条件などが細かく指定されており、補助金や工事費用のキックバックを受け取れなかったというケースもあるので注意しましょう。
条件が明瞭なプランを検討したいという方は、回線の公式サイトを確認するのがおすすめです。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

プロバイダの選び方
代表的なプロバイダ業者には、OCN、So-net、BIGLOBE、Yahoo!BBなどが挙げられます。
近年ではプロバイダと回線事業者をセットで契約することも増えているものの、場合によっては個別に契約を結ぶ必要があります。その際、プロバイダの選び方として以下の2つのポイントに注目しましょう。
プロバイダの選び方1:特典で決める
プロバイダの中には映画やドラマのエンタメを無料視聴できたり、クラウドサービスを無料で利用できたりと、インターネット回線にプラスαで何らかの特典を付けていることが多くなっています。
また、ドコモ光やソフトバンク光など、キャリアごとに設けられている割引特典もプロバイダ選びの参考になります。自身の利用しているキャリアにマッチしたプロバイダと契約すれば、特典を受けてインターネットの契約料金をお得に済ませることが可能です。
プロバイダの選び方2:サポート対応で決める
プロバイダによって、メール、電話などのサポートの手段や、対応時間が異なります。「インターネット契約が初めて」という初心者の方にとって、トラブルに遭ったときにサポートが受けられないと心細いですよね。
そのため、プロバイダの選び方としてサポート対応の範囲をチェックしてみるのもポイントです。サポート対応が手厚いプロバイダであれば、インターネット契約でトラブルがあっても安心して相談することができます。
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インターネット回線とプロバイダはセットがお得?
ここまで、インターネット回線とプロバイダの選び方を解説してきました。各事業者を比較した後は、「インターネット回線とプロバイダをセットで契約する」もしくは、「別々に契約する」の2パターンから選択することになります。セットでの契約と、別々での契約、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
回線とプロバイダがセットの場合のメリット・デメリット
回線とプロバイダをセットで提供している事業者には、2つの種類が存在します。
まず、もともと回線とプロバイダの運営事業者が同一であるパターン。そしてもうひとつが、近年増えている「光コラボ事業者」です。
「光コラボ」とは、NTT東日本、西日本が販売している光回線である、「フレッツ光」を借り受けた光コラボ事業者が、自社のサービスや特典と組み合わせて、サービス提供するモデルのことです。
回線とプロバイダをセットで契約するメリットは、別々に契約する手間が省かれ、問い合わせ先が統一されることです。もし、今後別の会社に乗り換えることになっても、1回の手続きで、回線とプロバイダ両方の解約ができます。
また、セットで契約することで、月額費用の割引やキャッシュバックなど、さまざまな特典を受けられる可能性があります。
デメリットとして挙げられるのは、必ず回線とプロバイダ、両方の乗り換えが必要になることです。回線とプロバイダの事業者が別々の場合は、回線はそのままで、プロバイダだけ乗り換えることができます。しかし、回線とプロバイダをセットで提供している事業者に乗り換える場合、回線とプロバイダ、どちらか一方だけ変更ということはできません。 乗り換えの際に回線を変更する場合、事前に工事の有無を確認する必要がありますので、注意してください。
回線とプロバイダが別々の場合のメリット・デメリット
回線とプロバイダを別々に契約する場合のメリットは、自分で組み合わせを選択できることです。料金や通信速度、オプションなどを検討した上で、最適な組み合わせで契約することが可能です。ただし、回線によっては、指定のプロバイダが決まっていることがあるので、注意しましょう。
デメリットは、2社と契約することになるため、料金が高くなりやすいということです。料金だけでなく、当然契約の手間も2倍となります。
セットでの契約と、別々での契約、それぞれのメリットとデメリットを比較した上で、どちらを選ぶか決めるようにしましょう。
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工事に時間がかかってしまうため、インターネット契約は前もって申し込むことが重要です。契約先を検討する際には、自身がお得に利用するために、各サービスを比較しておきましょう。
とはいえ、引っ越しではほかにも電気やガス、水道といったさまざまなライフラインの契約を結ばなければいけません。「契約漏れがないか不安」「1つずつ契約を結ぶのが面倒」という方は、ぜひ「引越れんらく帳」をご利用ください。
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