引っ越し時の電気解約・使用停止方法を解説!開通までの流れも紹介
引っ越しの際忘れてはならない電気の使用停止手続き。引っ越しを目前にして、どのように電気を停止すればいいのか分からず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?この記事では、引っ越し時の電気解約・使用停止方法について詳しく説明していきます。開通までの流れも解説するので、引っ越しを控えている方はぜひ参考にしてください。
また、電気の引っ越しの手続きを簡略化するのに役立つ「引越しれんらく帳」についてもご紹介していますので、合わせてご覧ください。
この記事の目次
◆【電気の引っ越し手続き】使用停止・開始までの流れや手続き時期を解説
◆電気契約を見直すポイントとは?アンペア数、料金プラン、電力会社の選び方を解説
電気の使用停止・開始の流れと手続き時期まとめ
引っ越しの際の電気手続きでは、「旧住所の電気停止手続き」と「新住所の電気使用開始手続き」が必要です。
引っ越しの1〜2週間前までに、電気の使用停止・開始手続きを行いましょう。遅くても引っ越しの3日前には手続きを終わらせるようにすると安心です。引っ越しの繁忙期や年末は申し込みが集中するため、希望の開始日から電気を使えない場合もあるので注意してください。
◆電気の引っ越し手続き・契約手順を解説!電力会社の切り替え方やスケジュールも紹介
◆【電気・ガス・水道の引っ越し手続き】ライフラインの手続き手順・期限まとめ
万が一引っ越し当日まで手続きを忘れてしまった場合は、新居のメーターの種類によって当日電気が開始できるかどうかが変わります。スマートメーターの場合は手続きを済ませないと使用できないため、速やかに契約している電力会社に連絡してください。電話で連絡し、手続きを忘れてしまった旨を説明して指示を仰ぎましょう。電力会社によっては使用停止日の当日でもWebサイトから申し込みできる場合もありますが、受付していないこともあるためご注意ください。詳しくは「電気は引っ越し当日に開通できる?使用開始の手順を解説!」の記事で解説しています。
なお、旧居の電気は使用停止日当日まで使用できます。使用開始時は、ガスと異なり立ち会いは不要です。
旧居の電気料金は、前回の検針日から最終使用日までの電気使用分が日割りで計算されます。支払い方法は主に以下の3パターンです。
- その場で清算
- 請求書を新居に送付してもらう
- 口座引き落とし
この中から支払いやすい方法を選択してください。
希望日に電気を使えるようにするためには、余裕をもった早めの準備がおすすめです。「引越れんらく帳」を利用すれば、インターネットから24時間いつでも電気の停止・開始手続きを行えます。電気の手続きと同時に水道やガスなどのライフラインの手続きも済ませられますので、手続きの手間をかけたくない人にもおすすめです。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
電気の使用停止手続きの方法
ここからは、電気の停止手続きの方法と停止に伴う注意点について詳しく説明していきます。旧居の電気を停止しておかないと、自分では電気を使用していなくても電気代を請求されてしまう恐れもあります。時間に余裕をもって忘れずに手続きを進めましょう。
手続きの概要
引っ越しの1〜2週間前になったら、電気の停止手続きをしましょう。毎月届く「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」を手元に用意して、インターネットまたは電話で契約先の電力会社に連絡をします。電話での連絡は混み合う場合もあるため、引っ越し日まで1〜2週間程度余裕がある場合はインターネットでの手続きがおすすめです。
引っ越し当日までに使用した電気量は日割りで計算されます。清算方法には係員による集金、新居への請求書・振込用紙の送付、クレジットカード、口座振替があります。
申し込みの時期 | 引っ越し日の1〜2週間前 |
手続きの方法 | ・電話 ・インターネット ・一括サービス「引越れんらく帳」 電気、ガス、水道、インターネットなどのライフラインの引っ越し手続きを一括で行えます。24時間いつでも手続き可能です。 |
手元に用意する情報 | ・お客様番号 ・契約者氏名 ・現在住んでいる場所の住所 ・引っ越し先の住所 ・引っ越し日 |
現在お住まいの地域におけるライフライン事業者の連絡先は、以下のページから検索できます。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
使用停止時の注意点
引っ越しで荷物を運び出し、完全に部屋を引き払う際には、アンペアブレーカーを落として退去しましょう。
ただし、アンペアブレーカーを落とす必要があるのは従来の電気メーターの場合のみです。スマートメーターの場合は、ブレーカーを落とす必要はありません。
スマートメーターには通信機能、アンペアブレーカー機能が内蔵されています。スマートメーターを設置した家庭には、アンペアブレーカーがない分電盤が取り付けられます。退去時に電盤の操作が必要かどうかは、念のため契約先の電力会社に確認しておくとよいでしょう。
◆電気使用量を測るスマートメーターとは?特徴とメリット、注意点
また東日本から西日本、西日本から東日本に引っ越しする際は、電気製品の周波数に注意が必要です。東日本は50ヘルツ、西日本は60ヘルツに分かれ、東日本と西日本の境目は、新潟県の糸魚川と静岡県の富士川を結んだ線といわれています。使用する電気製品が対応していないと、せっかく引っ越し先に運んでも使えないため、説明書をよく確認しておきましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
電気の使用開始手続きの方法
ここでは電気の使用開始手続きの方法について、以下の3点に分けて解説します。
- 使用開始手続きの概要
- 使用開始時の注意点
- 新居で電気がつかないときの対処法
スムーズに新居で電気を利用できるよう、手続きをしっかり把握しておきましょう。
使用開始手続きの概要
電気の使用開始手続きは、以下の要領で行います。
<新居で行う電気の使用開始手続き>
申し込みの時期 | 引っ越しの1~2週間前 |
手続きの方法 | ・「電気使用申込書」に必要事項を記入して投函 ・電話 ・インターネット ・一括サービス「引越れんらく帳」 |
手元に用意する情報 | ・契約者氏名 ・新居の住所 ・電気の使用開始希望日(引っ越し日) ・支払い方法(銀行口座・クレジットカード等) |
立ち合い | 不要 |
電気の停止手続きと同時に開始の手続きも行っておくと、漏れがなく安心でしょう。
もし忘れてしまった場合には、引っ越し先の新居にある「電気使用開始申込書」に必要事項を書いて投函するか、電話もしくはインターネットで速やかに開始手続きを行ってください。
引っ越し当日の電気開通に関しては、「電気は引っ越し当日に開通できる?使用開始の手順を解説!」の記事で詳しく解説しています。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
使用開始時の注意点
新居で電気の利用を始める際は、ブレーカーの操作が必要です。
新居に設置されているブレーカーの蓋を開けると、中に「アンペアブレーカー」「漏電遮断器」「配線用遮断器」がまとめてあります。
これらのスイッチを以下の順番で「入」に切り替えてください。
1. 「アンペアブレーカー」を「入」にする。
2. 「漏電遮断器」を「入」にする。
3. 「配線用遮断器」を「入」にする。
上記手順後、新居で電気がつくかどうかを確認しましょう。
ブレーカーの操作については「引っ越し前にチェック!入居時の電気ブレーカーの上げ方とは?」の記事で詳しく記載しているため、ブレーカーを操作する前に一度確認してみてください。
新居で電気がつかないときの対処法
もし新居で電気がつかないときには、メーターの種類ごとに対応が異なります。確認すべきことは以下の表のとおりです。
従来の電気メーター | ・ブレーカーか全て「入」に入っているかもう一度確認する |
スマートメーター | ・事前に電気使用開始の手続きを済ませたか確認する ・手続きが済んでいない場合は電話で速やかに電気使用開始の手続きをする |
ブレーカーや手続きについて確認した上で電気がつかない場合には、漏電している可能性も考えられます。電気がつかない原因が不明であれば、無理に自分で解決しようとせずに、契約している電力会社に速やかに連絡しましょう。
電話もしくはインターネットから連絡が可能です。連絡時にはお客様番号を手元に用意しておくと手続きがスムーズにいきます。
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引っ越しに合わせて電力会社を変更する場合は?
引っ越しに合わせて電力会社を変更する場合、「現在の電力会社との解約」と「新しい電力会社との契約」の2つの手続きが必要です。それぞれの手続き方法について解説します。
現在の電力会社と解約する方法
現在の電力会社と解約する場合、インターネットや電話で契約している電力会社に連絡して手続きを行います。電力会社の指示のもと、解約手続きを進めてください。手続きに必要な情報は以下のとおりです。
- お客様番号
- 契約者氏名
- 現在住んでいる場所の住所
- 引っ越し日(利用停止日)
お客様番号は電気料金精算時にもらえる「検針表」に記載されています。
新しい電力会社と契約する方法
新しい電力会社と契約する場合、インターネットや電話で電力会社に連絡、または申込書を郵送して契約手続きを行います。手続きに必要な情報は以下のとおりです。
- 契約者氏名
- 新居の住所
- 電気の使用開始希望日(引っ越し日)
- 支払い方法(銀行口座・クレジットカード等)
解約・契約手続きは引っ越しの何日前に行う?
解約・契約手続きは、引っ越し日の10日前までに済ませるとよいでしょう。電力会社の切り替えには手続きに時間がかかることもあるため、余裕をもって手続きを進めるのがおすすめです。
特に年末年始や春先などの引っ越し繁忙期は、引っ越し日ギリギリだと電話が繋がらないなどのトラブルが発生する可能性があります。電気の解約・契約手続きは、早めに済ませておきましょう。
電力会社との解約・契約時の注意点
電力会社との解約・契約では、以下の3点に注意しましょう。
- 引っ越しは早めに計画を立てる
- 解約金や違約金の有無を確認
- 料金プランを確認する
電力会社との解約・契約をする際、「引っ越し日はいつか(いつから電気を利用・停止するか)」が分からないと手続きできません。電力会社との手続きを進めるためにも、早めに引っ越しの計画を立てましょう。
また、電力会社によっては契約期間内に解約すると解約金・違約金が発生するケースがあります。解約金・違約金が発生する場合は、新居で旧居と同じ電力会社を利用するのも選択肢の1つです。料金プランによっては毎月の電気料金が大きく変わるため、新規契約する電力会社の料金プランはしっかり確認しておきましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
電力会社によって多様化する電気料金プラン
2016年の電力自由化により、複数の電力会社から契約する事業者を選択できるようになりました。会社ごとにさまざまな電気料金プランが用意されているため、新居での生活様式に合わせて料金プランを選択するとよいでしょう。
例えば、ガスと電気をまとめて契約することで月々の電気代・ガス代を抑えられる「セットプラン」が存在します。電気とガスをまとめて一度に契約できるため、契約手続きの手間を省ける点もメリットです。電気代をなるべく抑えるとともに、引っ越し作業の手間を簡素化させたい方にはおすすめです。
電気とガスのセットプランについては、「電気・ガスはまとめるとお得?セットプランのメリットとデメリット、安くするコツを解説!」で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
なお、一括受電契約をしているマンションに引っ越す場合、入居者が自由に電力会社を選べないため、注意が必要です。
契約アンペアを変更する場合
引っ越しを機に契約アンペア数の変更を検討する方もいるでしょう。アンペア数を実際の生活に必要な量に合わせることで、節約・節電につながります。
契約アンペアの変更や電力会社との新規契約時に注意したいのが、「契約アンペア数」の決め方です。契約アンペアが小さいと、一度に使用できる電気の量を超えた際にブレーカーが落ちてしまいます。
契約アンペア数を決める際には、1年で最も電力を消費するタイミングを基準にして、適切なアンペア数を選ぶことが大事です。ライフスタイルや居住人数によって最適なアンペア数は変わってきます。
詳しくは「電気の契約アンペア数とは?確認する方法と変更のしかたを解説」をご覧ください。
電気の使用停止・開始手続きは「引越れんらく帳」で!
引っ越し時の電気解約・開通手続きは、電力会社への連絡や手続きに必要な情報の用意など、多くの作業を必要とします。
引っ越し直前に手続きを行うと、当日に手続きが間に合わなくなる可能性があるため、引っ越し日から1~2週間前を目安に早めに済ませるのがおすすめです。
引っ越しに伴う使用停止手続きは、電気だけでなく水道やガスにも必要です。連絡先を調べて1件ずつ電話するのは、少々面倒なもの。しかし、「引越れんらく帳」を使えば、これらの住所変更の手続きを一回の情報入力だけで済ませることができます。
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