
引っ越し時の電気解約・停止手続きガイド|やること・タイミングをわかりやすく解説
引っ越しの際忘れてはならない電気の使用停止手続き。引っ越しを目前にして、どのように電気を停止すればいいのか分からず、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?この記事では、引っ越し時の電気解約・使用停止方法について詳しく説明していきます。開通までの流れも解説するので、引っ越しを控えている方はぜひ参考にしてください。
また、電気の引っ越しの手続きを簡略化するのに役立つ「引越れんらく帳」についてもご紹介していますので、合わせてご覧ください。
この記事の目次
◆【電気の引っ越し手続き】使用停止・開始までの流れや手続き時期を解説
◆電気契約を見直すポイントとは?アンペア数、料金プラン、電力会社の選び方を解説
引っ越し時の電気手続きはいつ・どうやる?使用停止と開始の流れを解説
引っ越しの際には、次の2つの手続きが必要です。
- 旧居の電気使用停止手続き
- 新居の電気使用開始手続き
電気の手続きはいつやる?ベストなタイミング
手続きは引っ越しの1〜2週間前までに完了させるのが理想です。遅くても3日前までには済ませましょう。
特に、繁忙期(3月・4月)や年末年始は混雑するため、早めの手続きが重要です。希望日に電気が使えない可能性もあるので注意してください。
引っ越し当日に手続きを忘れたらどうなる?
当日まで手続きを忘れた場合、電気メーターの種類によって対応が異なります。
- スマートメーターの場合:手続き完了しないと通電しません。電力会社にすぐ連絡しましょう。
- アナログメーターの場合:すでに電気が通っていることもありますが、必ず契約が必要です。
なお、電力会社によっては使用停止日当日でもWebで申し込み可能な場合がありますが、すべての会社が対応しているわけではありません。
詳しくは「電気は引っ越し当日に開通できる?使用開始の手順を解説!」の記事で解説しています。
旧居の電気料金の精算方法は?
電気料金は前回の検針日から使用停止日までを日割り計算されます。支払い方法は以下の3つから選べます。
- その場で清算
- 請求書を新居に送付してもらう
- 口座引き落とし
都合の良い方法を選びましょう。
希望日に電気を使えるようにするためには、余裕をもった早めの準備がおすすめです。「引越れんらく帳」を利用すれば、インターネットから24時間いつでも電気の停止・開始手続きを行えます。電気の手続きと同時に水道やガスなどのライフラインの手続きも済ませられますので、手続きの手間をかけたくない人にもおすすめです。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

引っ越し時、旧居の電気の使用停止手続きはどうする?方法と注意点を解説
ここからは、旧居の電気の停止手続きの方法と停止に伴う注意点について詳しく説明していきます。旧居の電気を停止しておかないと、自分では電気を使用していなくても電気代を請求されてしまう恐れもあります。時間に余裕をもって忘れずに手続きを進めましょう。
旧居の電気の停止手続きはいつからいつまでに行うべき?
電気の使用停止手続きは、引っ越し日の1〜2週間前に済ませておくのがベストです。遅くても引っ越しの3日前までには完了させましょう。
旧居の電気の停止手続きの方法と必要な情報
旧居の電気停止手続きの際は、毎月届く「電気ご使用量のお知らせ(検針票)」を手元に用意して、インターネットまたは電話で契約先の電力会社に連絡をします。電話での連絡は混み合う場合もあるため、引っ越し日まで1〜2週間程度余裕がある場合はインターネットでの手続きがおすすめです。
申し込みの時期 | 引っ越し日の1〜2週間前 |
手続きの方法 | ・電話 ・インターネット ・一括サービス「引越れんらく帳」 電気、ガス、水道、インターネットなどのライフラインの引っ越し手続きを一括で行えます。24時間いつでも手続き可能です。 |
手元に用意する情報 | ・お客様番号 ・契約者氏名 ・現在住んでいる場所の住所 ・引っ越し先の住所 ・引っ越し日 |
電気代の精算方法は?|使用分は日割り計算
引っ越し当日までに使った電気代は、日割りで計算されます。主な支払い方法は以下のとおりです。
- その場で清算
- 新居に請求書・振込用紙を送付
- クレジットカード支払い
- 口座振替(登録済みの場合)
電気使用停止時の注意点|ブレーカーは落とすべき?
引っ越しで荷物を運び出し、完全に部屋を引き払う際には、アンペアブレーカーを落として退去しましょう。
ただし、アンペアブレーカーを落とす必要があるのは従来の電気メーターの場合のみです。スマートメーターの場合は、ブレーカーを落とす必要はありません。
スマートメーターには通信機能、アンペアブレーカー機能が内蔵されています。スマートメーターを設置した家庭には、アンペアブレーカーがない分電盤が取り付けられます。退去時に電盤の操作が必要かどうかは、念のため契約先の電力会社に確認しておくとよいでしょう。
メーターの種類 | 操作の必要性 |
従来のメーター | アンペアブレーカーを落とす必要あり |
スマートメーター | ブレーカー操作不要(通信機能が自動制御) |
東西の引っ越しで周波数に注意!|使えない家電も
また東日本から西日本、西日本から東日本に引っ越しする際は、電気製品の周波数に注意が必要です。
- 東日本:50Hz(新潟県糸魚川~静岡県富士川より東)
- 西日本:60Hz
日本と西日本の境目は、新潟県の糸魚川と静岡県の富士川を結んだ線といわれています。
引っ越し先と現住所の周波数が異なる場合、一部の家電が正常に動作しないことがあります。必ず製品の取扱説明書で、確認しましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

引っ越し先で電気を使うには?電気の使用開始手続きと注意点まとめ
新居でスムーズに電気を使うためには、事前の申し込みとブレーカー操作が必要です。ここでは以下の3点を中心に、電気の使用開始手続きの方法をわかりやすく解説します。
新居での電気の使用開始手続きの流れ
電気の使用開始手続きは、以下の要領で行います。
<新居で行う電気の使用開始手続き>
申し込みの時期 | 引っ越しの1~2週間前 |
手続きの方法 | ・「電気使用申込書」に必要事項を記入して投函 ・電話 ・インターネット ・一括サービス「引越れんらく帳」 |
手元に用意する情報 | ・契約者氏名 ・新居の住所 ・電気の使用開始希望日(引っ越し日) ・支払い方法(銀行口座・クレジットカード等) |
立ち合い | 不要 |
電気の停止手続きと同時に開始の手続きも行っておくと、漏れがなく安心でしょう。
もし忘れてしまった場合には、引っ越し先の新居にある「電気使用開始申込書」に必要事項を書いて投函するか、電話もしくはインターネットで速やかに開始手続きを行ってください。
引っ越し当日の電気開通に関しては、「電気は引っ越し当日に開通できる?使用開始の手順を解説!」の記事で詳しく解説しています。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

新居で電気の使用開始に必要なブレーカー操作
新居で電気の利用を始める際は、ブレーカーの操作が必要です。
新居に設置されているブレーカーの蓋を開けると、中に「アンペアブレーカー」「漏電遮断器」「配線用遮断器」がまとめてあります。
これらのスイッチを以下の順番で「入」に切り替えてください。
1. 「アンペアブレーカー」を「入」にする。
2. 「漏電遮断器」を「入」にする。
3. 「配線用遮断器」を「入」にする。
上記手順後、新居で電気がつくかどうかを確認しましょう。
ブレーカーの操作については「引っ越し前にチェック!入居時の電気ブレーカーの上げ方とは?」の記事で詳しく記載しているため、ブレーカーを操作する前に一度確認してみてください。
新居で電気がつかない場合の対処法
もし新居で電気がつかないときには、メーターの種類ごとに対応が異なります。確認すべきことは以下の表のとおりです。
従来の電気メーター | ・ブレーカーか全て「入」に入っているかもう一度確認する |
スマートメーター | ・事前に電気使用開始の手続きを済ませたか確認する ・手続きが済んでいない場合は電話で速やかに電気使用開始の手続きをする |
ブレーカーや手続きについて確認した上で電気がつかない場合には、漏電している可能性も考えられます。電気がつかない原因が不明であれば、無理に自分で解決しようとせずに、契約している電力会社に速やかに連絡しましょう。
電話もしくはインターネットから連絡が可能です。連絡時にはお客様番号を手元に用意しておくと手続きがスムーズにいきます。
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引っ越し時に電力会社を変更するには?解約・契約・注意点まで解説
引っ越しに合わせて電力会社を切り替える場合は、次の2つを確実に行う必要があります。
ここでは、手続き方法から注意点までわかりやすく解説します。
現在の電力会社との解約手続き
解約はインターネットまたは電話で手続き可能です。現在の電力会社と解約する場合、インターネットや電話で契約している電力会社に連絡して手続きを行います。電力会社の指示のもと、解約手続きを進めてください。手続きに必要な情報は以下のとおりです。
- お客様番号
- 契約者氏名
- 現在住んでいる場所の住所
- 引っ越し日(利用停止日)
お客様番号は電気料金精算時にもらえる「検針表」に記載されています。
新しい電力会社との契約手続き
新しい電力会社と契約する場合、インターネットや電話で電力会社に連絡、または申込書を郵送して契約手続きを行います。手続きに必要な情報は以下のとおりです。
- 契約者氏名
- 新居の住所
- 電気の使用開始希望日(引っ越し日)
- 支払い方法(銀行口座・クレジットカード等)
電力会社との解約・契約の手続きのタイミングは?いつまでにやるべき?
引っ越しの10日前までに手続きを済ませましょう。繁忙期(3月・4月、年末年始)は混雑が予想され、直前の手続きでは希望日に間に合わない可能性もあるため、早めの対応が重要です。
電力会社を変更する際の3つの注意点
電力会社との解約・契約では、以下の3点に注意しましょう。
それぞれ見ていきましょう。
引っ越しは早めに計画を立てる
電力会社との解約・契約をする際、「引っ越し日はいつか(いつから電気を利用・停止するか)」が分からないと手続きできません。電力会社との手続きを進めるためにも、早めに引っ越しの計画を立てましょう。一部の分譲マンション・賃貸物件では特定の電力会社と契約が固定されていることがあります。この場合、入居者が自由に電力会社を選べないため、契約前に管理会社や大家へ確認をしましょう。
解約金や違約金の有無を確認
また、電力会社によっては契約期間内に解約すると解約金・違約金が発生するケースがあります。解約金・違約金が発生する場合は、新居で旧居と同じ電力会社を利用するのも選択肢の1つです。
料金プランを確認する
料金プランによっては毎月の電気料金が大きく変わるため、新規契約する電力会社の料金プランはしっかり確認しておきましょう。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了

電力会社によって多様化する電気料金プラン
2016年の電力自由化により、複数の電力会社から契約する事業者を選択できるようになりました。会社ごとにさまざまな電気料金プランが用意されているため、新居での生活様式に合わせて料金プランを選択するとよいでしょう。
例えば、ガスと電気をまとめて契約することで月々の電気代・ガス代を抑えられる「セットプラン」が存在します。電気とガスをまとめて一度に契約できるため、契約手続きの手間を省ける点もメリットです。電気代をなるべく抑えるとともに、引っ越し作業の手間を簡素化させたい方にはおすすめです。
電気とガスのセットプランについては、「電気・ガスはまとめるとお得?セットプランのメリットとデメリット、安くするコツを解説!」で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
なお、一括受電契約をしているマンションに引っ越す場合、入居者が自由に電力会社を選べないため、注意が必要です。
契約アンペアを変更する場合
引っ越しを機に契約アンペア数の変更を検討する方もいるでしょう。アンペア数を実際の生活に必要な量に合わせることで、節約・節電につながります。
契約アンペアの変更や電力会社との新規契約時に注意したいのが、「契約アンペア数」の決め方です。契約アンペアが小さいと、一度に使用できる電気の量を超えた際にブレーカーが落ちてしまいます。
契約アンペア数を決める際には、1年で最も電力を消費するタイミングを基準にして、適切なアンペア数を選ぶことが大事です。ライフスタイルや居住人数によって最適なアンペア数は変わってきます。
アンペア数の目安 | 推奨アンペア |
1人暮らし | 10A~20A |
2人暮らし | 30A |
一般的なファミリー向け | 40A |
家族数の多い世帯 | 50A |
2世帯住宅などの家族数の多い世帯 | 60A |
オール電化の家庭 | 60A以上 |
詳しくは「電気の契約アンペア数とは?確認する方法と変更のしかたを解説」をご覧ください。
電気の使用停止・開始手続きは「引越れんらく帳」で!
引っ越し時の電気解約・開通手続きは、電力会社への連絡や手続きに必要な情報の用意など、多くの作業を必要とします。
引っ越し直前に手続きを行うと、当日に手続きが間に合わなくなる可能性があるため、引っ越し日から1~2週間前を目安に早めに済ませるのがおすすめです。
引っ越しに伴う使用停止手続きは、電気だけでなく水道やガスにも必要です。連絡先を調べて1件ずつ電話するのは、少々面倒なもの。しかし、「引越れんらく帳」を使えば、これらの住所変更の手続きを一回の情報入力だけで済ませることができます。
「引越れんらく帳」は24時間申し込み可能で、会員登録は無料です。手続きの時間がなかなか取れない人や手続きの抜け漏れを防ぎたい人は、ぜひ利用してみてください
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これから引越しを控えている人は次の「引っ越しやることリスト」を利用しながら、スケジュールの管理に役立ててください。チェックリストをエクセルとPDFでダウンロードできます。
◆【電気の引っ越し手続き】使用停止・開始までの流れや手続き時期を解説
◆電気契約を見直すポイントとは?アンペア数、料金プラン、電力会社の選び方を解説