引越しワンストップサービスのやり方を解説!転出届をマイナポータル・引越れんらく帳からオンライン提出
他の市区町村に転居する際は転出届と転入届の提出が必要です。しかし、手続きは役所に行く必要があるため、忙しいなか行うのは大変ですよね。そんな方におすすめなのが、「引越れんらく帳」をはじめとする引越しワンストップサービスです。
引越しワンストップサービスとは、引っ越しに関する手続きをオンラインから一括で行える便利なサービスのことです。この記事では、引越しワンストップサービスによる転出届の提出や転入(転居)届提出のための来庁予約の方法、注意点を紹介します。
この記事の目次
◆転出届の提出はいつからいつまで?引っ越し後でも大丈夫?
◆転出届・転入届・転居届に必要な書類は?提出方法と合わせて解説
◆転入届は引っ越し前に提出できる?提出はいつからいつまで?
◆引っ越し後はマイナンバーカードの変更手続きが必要!手順や期限を解説
引越しワンストップサービスとは?転出届などの手続きがオンライン完結
引越しワンストップサービスとは、引っ越しに関する手続きをオンラインから一括で行えるようにする仕組みのことです。引っ越しに関する手続きには、行政手続きだけでなく、ライフラインなどの民間手続きも含まれます。引越しワンストップサービスの利用により、複数の手続きをまとめて管理できるようになるため、負担の軽減や抜け漏れ防止などが期待できます。
現在、引越しワンストップサービスでは転出届の提出と転入(転居)届提出のための来庁予約が可能です。ここからは、サービスの概要についてご紹介します。
マイナポータルや引越れんらく帳からオンラインで転出届を提出可能
引越しワンストップサービスの一環としてはじまったのが、マイナンバーカードを用いた転出届のオンライン提出です。2023年2月6日からマイナポータルで転出届のオンライン提出が開始。2024年3月1日からは、ライフラインやインターネットなどの引っ越し手続きを一括でできるWebサービス「引越れんらく帳」でも転出届のオンライン提出が可能となりました。
マイナポータルや引越れんらく帳は全国の市区町村で利用でき、日本全国どこへ引っ越す場合でも、転出届提出をオンラインで手続き可能です。従来のように転出元の市区町村に来庁する必要がなくなるため、忙しくて時間がとれない方も簡単に手続きできます。また、転入(転居)届提出のための来庁予約もマイナポータルや引越れんらく帳から行えます。転入届は、転入先の役所に来庁する必要がありますが、そのための来庁予約をオンラインで手続きできます。
さらに、引越れんらく帳なら転出届・転入(転居)届提出のための来庁予約の手続きだけでなく、電気・ガス・水道などのライフラインやインターネット、NHKなどの引っ越し手続きもまとめて手続きできます。引っ越し手続きをできるだけ簡単に済ませたい方は、ぜひ引越れんらく帳をご利用ください。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
転出届のオンライン手続きはマイナンバーカード必須
マイナポータル・引越れんらく帳共に、転出届のオンライン手続きにはマイナンバーカードが必要です。加えて、手続きの際はマイナンバーカードに紐づけられた以下3つの暗証番号が求められます。
- 署名用電子証明書の暗証番号(6~16桁の英数字)
- 利用者証明用暗証番号(4桁の数字)
- 書面事項入力補助用の暗証番号(4桁の数字)
マイナンバーカードを所持していない人は、マイナポータルの利用ができないため従来の対面または郵送での提出となりますので注意しましょう。従来の転出届の提出方法については、「転出届・転入届・転居届に必要な書類は?提出方法と合わせて解説」をご覧ください。
マイナポータルによるオンラインの転出届提出方法
ここでは、マイナポータルによるオンラインの転出届提出手順や、必要なものなどを詳しくご紹介します。
手続きの対象者
マイナンバーカードを利用して転出届が提出できるのは、次の条件に該当する人です。
1. 電子証明書が有効なマイナンバーカードを持っている人で日本国内へ引っ越しする人
2. 1の条件にあてはまっている人と同一世帯の人
オンラインでの転出届の提出は、自分自身のほか同世帯員のものも可能です。例えば、家族で引っ越しする場合には、電子証明書が有効なマイナンバーカードを持った人が同一世帯の人の転出届をまとめて提出することもできます。また、自分以外の同一世帯の人(マイナンバーカード所持)の引っ越しの場合にも、転出届を代理で提出することができます。
ただし、マイナンバーカードを利用した転出届の提出は、国外への転出では利用できません。国外への引っ越しの場合には、転出届は必ず窓口または郵送で行う必要がありますので、注意してください。
手続きに必要なもの
マイナポータルでの転出届提出には、以下のものが必要です。あらかじめ手元に準備してから手続きを行いましょう。
- マイナンバーカード(署名用電子証明書が有効な状態のもの)
- マイナンバーカードに対応したスマートフォン or パソコン及びICカードリーダー
- マイナポータル接続用のアプリケーション
- 連絡先電話番号
- 新しい住所
オンラインでの転出届提出に使用できるマイナンバーカードは、署名用電子証明書が有効なもののみです。マイナンバーカードを発行したときに署名用電子証明書を発行していない場合には、オンラインでの転出届の手続きはできませんので注意しましょう。
手続きでは、以下の暗証番号を入力する必要があります。
- 署名用電子証明書の暗証番号(6~16桁の英数字)
- 書面事項入力補助用の暗証番号(4桁)
暗証番号は一定の回数以上間違えるとロックがかかります。ロックがかかるとマイナポータルでの手続きができなくなりますので、ご注意ください。
また、パソコンから手続きする場合には、ICカードリーダーを使う方法と、スマートフォンからマイナポータルアプリでパソコンに表示されたQRコードを読み取る方法の2種類があります。
QRコードを読み取る場合は、「QRコードでログイン」ボタンを押して、パソコンの画面に表示されたQRコードをスマートフォンのマイナポータルアプリで読み取りログインします。スマートフォンを持っておらずパソコンで手続きを行う場合には、マイナンバーカードを読みとれるICリーダーを別途購入して手続きしてください。
手続きの期間
マイナポータルから提出する転出届の受付期間は自治体ごとに決まっていますので、旧住所の自治体(提出先)のサイトを見て確認してください。オンラインでの手続きの場合、処理に数日かかることがあるので、期限にかかわらず、早めに手続きしましょう。
自治体によって定める期間は異なりますが、例えば東京都杉並区、和歌山市、福岡市、仙台市などでは、「転出予定日の30日前~新しい住所に住み始めた日から10日以内」としています。
自治体が定める期間を過ぎた転出届の提出はオンラインではできません。直接窓口で手続きするか、郵送のいずれかで対応してください。
手続きの手順
転出届の提出は、マイナポータルアプリにログインして行います。マイナポータルへのログイン方法は、スマートフォンから行う場合とパソコンから行う場合で少し異なります。
手続きは、以下の手順で行いましょう。
①マイナポータルにログイン
【スマートフォンからログインする場合】
マイナポータルアプリをインストールして、利用者証明用電子証明書パスワード(数字4桁)を入力します。ICカードセット案内が表示されたらマイナンバーカードをセットし、読み取ってください。
【パソコンからログインする場合】
- ICカードリーダーを利用する場合
パソコンにマイナポータルアプリをインストール。ICカードリーダーでマイナンバーカードを読み取り、利用者証明用電子証明書パスワード(数字4桁)を入力してください。
- QRコードを読み取る場合
スマートフォンのマイナポータルアプリでパソコンに表示されたQRコードを読み取り、利用者証明用電子証明書パスワード(数字4桁)を入力。スマートフォンのアプリからマイナンバーカードを読み取ってください。
②「引越しの手続」ページにアクセス
マイナポータルの右上のメニューから、「手続きの検索・電子申請→引越しの手続」の順に選択します。
③マイナポータルでの指示に従う
マイナポータルを初めて利用する人は、はじめに利用者登録を行います。転出届提出時は、マイナポータルの指示に従って以下の項目を入力してください。
- 署名用電子証明書の暗証番号
- 引っ越し日
- 電話番号
- メールアドレス
- 引っ越し先の新しい住所
- 引っ越す自治体
- 引っ越しする人の名前・人数・世帯主・続柄など
- 関連手続き・来庁予約
上記の流れに従って必要情報を入力すれば、手続きは完了です。マイナポータルのWebサイトでは、詳しい手続きの操作方法を確認できます。画像の指示のとおりに手続きすれば転出届が提出できるようになっていますので、操作が不安な方は事前に確認しておきましょう。
マイナポータルによるオンラインの 転入(転居)届提出のための来庁予約方法
引っ越し後は、14日以内に引っ越し先の自治体窓口で転入(転居)届を提出する必要があります。窓口への来庁予約手続きはマイナポータルからオンラインで行うことが可能です。なお、転入(転居)届の提出自体は、引っ越し先の自治体窓口に直接来庁して行わなければなりません。
来庁予約の手続きは、マイナポータルにログインし、トップ画面に表示されている「転出届の届け出・転入届提出の来庁予定の申請ができます」のバナーか、注目の情報欄の「引っ越しの手続」ボタンをタップして行います。画面の案内に従い、来庁予定場所と来庁日を指定すれば完了です。「来庁予定をメールで受け取る」にチェックを入れれば、予約内容をメールで受け取ることができます。抜け漏れを防止したい場合には受け取り設定しておきましょう。
マイナポータル上で完了したのは、あくまで来庁予約のみで、転入届の提出自体はまだできていない点に注意しましょう。予約した日に自治体の窓口に行き、転入届を提出してください。
転入(転居)届の提出方法や持ち物についての詳細は「転出届・転入届・転居届に必要な書類は?提出方法と合わせて解説」でも解説していますので、ぜひあわせてご確認ください。
引越れんらく帳によるオンラインの転出届提出・転入(転居)届提出のための来庁予約方法
ここからは、引越れんらく帳で転出届や転入(転居)届提出のための来庁予約の手続き方法を紹介します。
手続きに必要なもの
引越れんらく帳から転出届提出・転入(転居)届提出のための来庁予約をする際に必要なものは以下のとおりです。
- マイナンバーカード
- xIDアプリ
- 新しい住所情報
住民票に記載の氏名と住所が登録されたマイナンバーカードが必須です。氏名や住所に変更があった場合は、前もって最新の情報に更新します。
引越れんらく帳では、申請時の本人確認をxIDアプリで行います。事前にxIDアプリをダウンロードして、xIDアカウントを作成しておきましょう。
iOSアプリ|Androidアプリ
xID公式サイト:xID(クロスID)
転入先の新しい住所とあわせて、住民票の記載情報を正しく入力するために、現住所の情報も手元に用意しておくと安心です。
手続きの手順
引越れんらく帳を利用して転出届提出、転入(転居)届提出のための来庁予約する際の手順を紹介します。
①新規登録とログイン
最初に引越れんらく帳の「新規登録」ページから会員登録をします。Googleアカウント・Yahoo! Japan ID・メールアドレスで登録可能です。メールアドレス入力後、ご登録いただいたメールアドレスに認証メールが届き、メールに記載されているURLをクリックしたら認証完了します。登録済みの方はメールアドレスとパスワードを入力してログインしてください。
②基本情報の入力
登録後は基本情報の入力をします。氏名・連絡先と今の住まいと新しい住まいの住所・建物情報を入力しましょう。
③引っ越し日の設定と手続きするサービスの選択
引っ越し予定日を設定すると、手続きができるサービスの選択画面が出ます。ここで「転出届・転入(転居)予定連絡」を選択しましょう。電気やガス・水道などライフラインの手続きもまとめて選択可能です。
④TODOリストに沿ってステップを進める
転出届・転入(転居)予定連絡をクリックすると、申請前の説明事項と用意するものが表示されます。TODOリスト画面に表示されるステップに沿って手続きを進めます。
⑤xIDアプリで本人認証と登録情報の確認
TODOリストのステップ1「本人認証」で、アカウントを作成したxIDアプリを起動して、本人認証手続きを行います。xIDをダウンロード済みの場合、xIDのアプリが立ち上がります。xIDの案内に従って本人認証手続きを進めてください。
ステップ1が完了したら、TODOリストのステップ2「xID登録情報確認」で表示されている登録情報を確認してください。
<ステップ1画面>
<ステップ2画面>
⑥引っ越し先情報の入力
認証完了した後は、TODOリストステップ3「引越先情報」に進み、引越先情報の入力をしましょう。氏名・住所・連絡先などの基本情報や、引っ越す人の情報が求められます。引っ越す人の情報は選択式で、「住民票に申請者以外の同一世帯の人の記載があるか」「引っ越し元に残る人はいるか」「申請者が世帯主であるかどうか」などから自身に当てはまる項目を選択します。
⑦申請先自治体の確認
TODOリストのステップ4「申請先自治体の確認」で、引越元自治体と引越先自治体が表示されます。表示された自治体が正しいか確認をします。
<ステップ4画面>
⑧転居予定連絡の入力
TODOリストのステップ5「申請情報」で、「転出情報」を確認します。引越し元住所、引越し予定日(転出日)、引越しする方の情報を確認し、一緒に引越しをされる方の情報も入力します。続いて「転居予定連絡」に進み、引越しに関する情報、引越予定日、来庁予定日、来庁場所、引越しをする方の情報を確認します。
<ステップ5画面>
⑨電子署名
続いてTODOリストステップ6「電子署名の準備」です。マイナンバーカードと利用者証明用パスワード(数字4桁)が必要になりますので、お手元にご準備して申請を行ってください。
⑩確認
最後に入力した情報や利用規約に問題がないことを確認して送信します。
これで手続きは完了です。申請完了後は「申請状況確認画面」から利用状況を確認できます。
引越れんらく帳に登録すると、転出届・転入(転居)届提出のための来庁予約以外にも、ライフラインやインターネット、NHKなどの住所変更手続きも行えます。下の「引越れんらく帳で手続きする」ボタンから30秒で登録できますので、引っ越し手続きを簡略化させたい方はぜひご登録ください。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
引越れんらく帳からの転出届の提出・転入(転居)届提出のための来庁予約に関する質問
引越れんらく帳で転出届提出や転入(転居)予約を行う際のよくある質問について回答します。
引越れんらく帳から引っ越し手続きを行えるのは何日前から?
引越れんらく帳では、引っ越しの30日前から手続き可能です。
手続き完了後に内容を変更したい
申込手続きが完了して利用状況が「申込済」の場合、サイトから内容変更はできません。直接手続き先へ連絡する必要があります。
手続きの先の連絡先はマイページ内から確認できます。
引っ越しの手続きをキャンセルしたいときは?
申込手続きが完了して利用状況が「申込済」の場合、申込内容の取り消しはできません。
申込をキャンセルしたいときは、手続き先にキャンセルの連絡を行う必要があります。「入力途中で保留していた」「未入力の状態である」などのケースでは、キャンセルの連絡は不要です。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
マイナポータルによる転出届・転入(転居)届提出のための来庁予約の注意点
マイナポータルで、転出届の提出と転入(転居)届提出のための来庁予約が簡単にできますが、利用にあたって注意点もあります。スムーズに手続きを完了させるために、あらかじめ確認しておきましょう。
転入(転居)届はオンライン提出できない
前述のとおり、転出届はマイナポータルからオンラインで提出できますが、転入届・転居届の提出はできません。オンラインで転入届・転居届の提出が不可能な理由は、住民基本台帳に記載される情報の本人性や実在性を厳正に確認する必要があるためです。
転入届・転居届の提出には、市区町村の窓口に出向き、対面で手続きする必要があります。
なお、転入届提出に伴う来庁予約は、マイナポータル上からオンラインで行えます。役所での待ち時間を軽減したい場合には、来庁予約をしてから行くとよいでしょう。転出届をマイナポータルから行っていますので、役所に転入手続きに行く際には必ずマイナンバーカードを持参するようにしてください。
転入届に関する詳細は、「転入届は引っ越し前に提出できる?提出はいつからいつまで?」にまとめてありますので、ぜひあわせてご確認ください。
国民健康保険や国民年金、介護保険などの手続きが必要な場合も
転出届をマイナポータルから提出しても、国民健康保険、国民年金、介護保険、児童手当などの手続きが必要な場合があります。手続きの必要がある際は、マイナポータルでわかるようになっています。アプリからいつでも確認ができますので、抜け漏れがないか一度チェックしてみましょう。各手続きの手順や持ち物などについては、市区町村のホームページで確認してください。
引っ越し後14日以内に転入(転居)届を提出する必要あり
転入(転居)届の提出期限は、転入日から14日以内です。新住所地の役所窓口で、期限内に手続きを済ませるようにしましょう。14日過ぎると転入(転居)届の提出ができないわけではありませんが、住民基本台帳法では、「正当な理由がなくて、転入・転居・転出・世帯変更の届出をしない者は、5万円以下の過料に処する」と定められています。過料が科せられる可能性もありますので、必ず転入日から14日以内に提出するようにしましょう。
マイナンバーカードの署名用電子証明書が失効している場合は利用不可
マイナポータルからオンラインで転出届を手続きする場合には、署名用電子証明書が有効であることが必須条件です。マイナンバーカード作成時に決めた電子証明書の暗証番号(6~16桁の英数)と、券面事項入力補助用の暗証番号(4桁)がわからないと手続きが進められませんので、事前に有効期限を確認しておいてください。
国外への転出はサービス対象外
マイナポータルからの転出届の提出が対応しているのは、日本国内の引っ越しである場合のみです。国外への転出はサービスの対象外になりますので、あらかじめ注意してください。海外へ転出する場合は、転出届を郵送または窓口から提出しましょう。
手続きの受理には2~3日かかる
転出届の受理にかかる時間は市町村によって異なります。オンラインで転出届を提出した場合、受理されるまでおよそ2〜3日かかります。
転出届が受理されるまで転入届の提出ができないので、余裕をもって提出しましょう。
マイナポータルでの転出届提出に関する質問
マイナポータルを使った転出届手続きで、どうすればよいかわからず困ることもあるかもしれません。ここでは、オンラインでの転出届提出でよくある質問に回答します。
転出届提出後に引っ越しキャンセルになったら?
転出届は、マイナポータル上に入力した「引っ越す日(転出予定日)」の前日までは、キャンセルの申し出ができます。ただし、「引っ越す日(転出予定日)」以降は、署名用電子証明書が失効して使用できないため、マイナポータルからのキャンセルはできなくなります。オンラインで対応できる取り消し日を過ぎてしまったときには、転出元の市区町村の窓口に直接来庁して手続きしてください。また、転入届を提出した後はキャンセル自体できなくなりますので注意しましょう。
転出届提出後もマイナンバーカードの署名用電子証明書は使える?
転出届提出後は、電子証明書を利用した各種申請ができなくなるため注意が必要です。転出届が受理されると、入力した引っ越す日(転出予定日)にマイナンバーカードの署名用電子証明書も同時に失効します。
マイナンバーカードの署名用電子証明書を引っ越し前に使う機会がある人は、必ず転出届提出前に完了させた方がよいでしょう。例えばe-Tax での確定申告を控えている場合は、転出届をマイナポータルで手続きしてしまうと、e-Tax での確定申告ができなくなるので気をつけてください。
暗証番号(パスワード)を忘れた場合は?
オンラインで手続きを行うための暗証番号(パスワード)を忘れたときの対処法を紹介します。
- 署名用電子証明書パスワード(6〜16文字の半角英数字)を忘れた場合
住民票のある市町村にマイナンバーカードを持参して、窓口でパスワードの再設定手続きをします。利用者証明用パスワード(数字4桁)がわかる場合は、スマートフォンのアプリとコンビニのマルチコピー機(キオスク端末)で初期化ができます。
- 利用者証明用パスワード(数字4桁)を忘れた場合
住民票のある市町村にマイナンバーカードを持参して、窓口でパスワードの再設定手続きを行いましょう。
引越れんらく帳なら転出届の提出・転入(転居)届提出のための来庁予約やライフラインなどの引っ越し手続きをワンストップで一括申請!
引っ越し時、転出届・転入届の提出が必要ですが、マイナポータルや引越れんらく帳を活用することで、オンラインで提出・転入(転居)届提出のための来庁予約ができます。どちらも利用にはマイナンバーカードが必要であることに注意しましょう。
転出届・転入(転居)届提出のための来庁予約とともにライフラインやインターネット、NHKなどの手続きも済ませたい方は、引越れんらく帳の利用をおすすめします。無料で利用でき、手続き期限を知らせてくれるアラート機能もありますので、手続きを漏れなく短時間で終わらせたい方にぴったりです。ぜひご利用をご検討ください。
電気、ガス、水道などの引っ越し手続きを一括完了
◆転出届の提出はいつからいつまで?引っ越し後でも大丈夫?
◆転出届・転入届・転居届に必要な書類は?提出方法と合わせて解説
◆転入届は引っ越し前に提出できる?提出はいつからいつまで?
◆引っ越し後はマイナンバーカードの変更手続きが必要!手順や期限を解説