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プロバイダを乗り換える方法とは?基本的な手順や比較ポイント

プロバイダを乗り換える方法とは?基本的な手順や比較ポイント

引っ越しのタイミングで、インターネット回線の乗り換えを考える方は多いでしょう。今現在お使いの回線速度が不安定で、「ラグのない回線環境でインターネットをしたい」と不満を抱えている方もいるかもしれません。

「通信速度が遅い」「月額料金が高い」など、現在のインターネット環境に不満があるなら、回線と併せて、プロバイダの乗り換えも検討するのがおすすめです。

この記事では、プロバイダを乗り換えるメリットや、代表的なプロバイダの乗り換え手順、手続き方法をご紹介します。また、プロバイダを乗り換えるときの注意点について解説しますので、あわせてご覧になってください。

この記事の目次

あわせて読みたい引っ越しTips

◆引っ越し時のインターネット手続き(継続・解約・新規)を徹底解説
◆【2022年版】プロバイダはここがおすすめ!光回線ごとの選び方、ポイントを徹底解説!
◆光回線のおすすめ11社を比較!最適なインターネット回線の選び方

プロバイダを乗り換えるメリットとは?

インターネット回線を使うには、「インターネットに接続するための回線を提供する回線事業者」と「回線を通してインターネットに接続するプロバイダ」の2つを利用する必要があります。

たとえば、光回線を提供する回線業者を例にすると、NTT東日本・西日本(フレッツ光)やKDDI(auひかり)、ソニーネットワークコミュニケーションズ(NURO光)などがあげられます。

それらの回線事業者に加えて、各プロバイダと契約することで、インターネット回線を利用できる仕組みです。

プロバイダの乗り換え

プロバイダを乗り換えるメリットとしては、「通信速度の改善が見込める」「料金を値下げできる可能性がある」「お得なキャッシュバックキャンペーンがある」などが挙げられます。

特に、物理的な回線を引き込み工事する回線業者とは違って、プロバイダの乗り換えには、大きな手間がかかりません。すでに物理的な回線が引き込まれていれば、プロバイダの乗り換えはスムーズに行えます。

ただし、近年ではプロバイダと回線事業者が一元化されているケースが多く、プロバイダの乗り換えが自由にできる事業者は限られています。そのため、まずは今契約している光回線が、プロバイダの乗り換えが可能かどうかを確認する必要があります。

プロバイダの乗り換えができる光回線はどれ?

さまざまな光回線サービスが提供されていますが、プロバイダの乗り換えができる事業者は限られています。2022年1月時点では、「フレッツ光」、「ドコモ光」、「コミュファ光」ならプロバイダの乗り換えが可能です。

auひかりは、契約当初に複数のプロバイダから選択できるものの、一度選んだプロバイダを変更することはできず、途中からの乗り換えは不可能です。
また、ほかの事業者は、光回線とプロバイダが一元化されているため、はじめから1社しか選択することができません。

光回線には、「auひかり」「SoftBank光」「ドコモ光」など、さまざまな選択肢が用意されていますが、それぞれの業者によってプロバイダの乗り換え可否など特徴が異なるため、自身にマッチした回線業者を選ぶことが重要です。

中でも、フレッツ光と同じNTT東日本・西日本の回線を利用する「光コラボ」といわれる事業者は、プロバイダ一体型であることがほとんどです。光コラボについて詳しく知りたい方は、「光コラボ(光コラボレーション)とは?メリット・デメリットを解説&各事業者を比較!」をご覧ください。

プロバイダの乗り換えに適したタイミングは?

光コラボ同士など、プロバイダのみを乗り換えるケースでは回線工事が必要ありません。そのため、引っ越し直後などでも、手続きをスムーズに進められます。ただし、プロバイダにはそれぞれ契約期間の縛りがあり、決められた期間以外で解約すると、違約金が発生する可能性があります。

そのため、プロバイダの乗り換えは「違約金が発生しないタイミング」で行うことがベストです。契約更新月は各業者によって異なるため、プロバイダの乗り換えにかかる費用がどの程度必要か、予算立てする際に契約内容をチェックしておきましょう。

  • 「違約金+乗り換えキャッシュバックキャンペーン込みでかかる費用」
  • 「契約満了月まで継続して利用したときの費用」

上記を見比べて、お得だと感じるタイミングでプロバイダの乗り換えを検討しましょう。

【ドコモ光】プロバイダの乗り換え方法・手順をチェック

光回線事業者の中でも、ドコモ光はプロバイダの乗り換えを行える数少ない事業者の1つです。ドコモ光での手続きパターンでは、以下のような乗り換えケースが挙げられます。

手続きパターン 必要な費用
同一タイプ内(タイプA/B)でのプロバイダ変更 事務手数料
3,300円(税込)
タイプA対応プロバイダからタイプB対応プロバイダへの変更
※料金プランがタイプAからタイプBに変更となります。

タイプB対応プロバイダからタイプA対応プロバイダへの変更
※料金プランがタイプBからタイプAに変更となります。
事務手数料
3,300円(税込)
タイプA/タイプB対応プロバイダのお申し込み
※料金プランが単独プランからタイプA/タイプBに変更となります。
無料
タイプA/タイプB対応プロバイダの廃止
※料金プランがタイプA/タイプBから単独プランに変更となります。
事務手数料
3,300円(税込)

ドコモ光では、タイプA(1ギガ、10ギガ)、タイプB(1ギガ、10ギガ)の計4種からプロバイダを選択できます。タイプAでは、1ギガ、10ギガともに「ドコモnet」や「GMOとくとくBB」など人気のプロバイダを選択可能です。

タイプBでは、「OCN for ドコモ光」や「AsahiNet」、「エディオンネット」などプラン内容に応じて幅広いプロバイダを選べます。ドコモ光で乗り換えられるプロバイダ業者は24種類にのぼり、幅広いプロバイダから自身にあったサービスを検討できます。

実際にドコモ光でプロバイダを乗り換えるには、「ドコモインフォメーションセンターへ電話またはドコモショップで手続き」「新・旧プロバイダにオプションサービスの申し込み/解約の連絡」の作業が必要です。ドコモ光でプロバイダを乗り換える手順をご紹介します。

1. ドコモ インフォメーションセンターへ電話、またはドコモショップで手続き

ドコモ光のプロバイダを切り替えるには、ドコモインフォメーションセンターかドコモショップで手続きをする必要があります。

ドコモインフォメーションセンターの連絡先

  • 151(ドコモ回線から)
  • 0120-800-000

2. 新/旧プロバイダにオプションサービスの申し込み・解約の連絡

まず、乗り換え先のプロバイダに新規契約の申し込みをします。利用中のプロバイダを解約する前に、新しいプロバイダの申し込みをするのは、固定回線を利用できない期間を作らないためです。

インターネットに接続できない期間があっても問題ないという方は、先に現在利用中のプロバイダの解約手続きをしても構いません。

プロバイダでは、それぞれ細かいオプションサービスを提供しているため、細かい部分までチェックして解約してもよいか判断しましょう。場合によっては、違約金が請求されるケースもあるため注意が必要です。

基本的に、ドコモユーザーなら本人確認用に、ネットワーク暗証番号や、口頭での本人確認が行われ、その後はスムーズにプロバイダの乗り換え手続きを進められます。非ドコモ会員は、契約ID(お客さまID)で本人確認をするため、現在の契約IDなどを事前に把握しておきましょう。

プロバイダの乗り換え手続きが完了すると、契約書類とともに新しいプロバイダのアカウント・パスワードや、Wi-Fiルーターなどの機材が届きます。プロバイダによっては現在使っているWi-Fiルーターの返却を求められたり、解約の意思確認として書類が送付されたりします。

ドコモ光では、一部地域に限定されているものの「最大通信速度10Gbps」プランなど高性能な回線が提供されているほか、さまざまなお得サービスが提供されています。興味のある方はぜひこちらの記事もご参照ください。

◆ドコモ光の引っ越し手続きを解説!お得な情報・違約金で損しないコツも紹介!

【フレッツ光】プロバイダの乗り換え方法・手順をチェック

フレッツ光も、プロバイダの乗り換えができる業者です。通常、プロバイダを変更すると今まで使っていたメールアドレスも変更になりますが、フレッツ光タイプのプロバイダならメールアドレスを据え置きで利用できるケースがあります。

ただし、すべてのプロバイダが対応しているわけではないため、場合によってはメールアドレスの変更が必要になる可能性も。フレッツ光は、乗り換え先のプロバイダ候補が非常に多いため、それぞれの特徴を見極めて、自分にあったプロバイダを選択することがベストです。

フレッツ光にも対応しているおすすめのプロバイダをお探しの方は、ぜひ以下の記事もご参照ください。

◆【2022年版】プロバイダはここがおすすめ!光回線ごとの選び方、ポイントを徹底解説!

1. 新しいプロバイダの申し込み手続きを行う

まず乗り換え先のプロバイダに、新規契約の申し込みをします。

利用中のプロバイダを解約する前に、新しいプロバイダの申し込みをするのは、固定回線を利用できない期間を作らないためです。

インターネットに接続できない期間があっても問題ないという方は、先に2番目のステップである現在利用中のプロバイダの解約手続きをしても構いません。なお、旧プロバイダの解約をしなければ、新しいプロバイダの申し込みができない場合もあります。その場合は、先に利用中のプロバイダの解約申し込みをしてください。

プロバイダの新規契約には以下の方法があります。

  • プロバイダに電話する
  • プロバイダのホームページから申し込む

乗り換えや新規契約では、キャッシュバックや割引キャンペーンを開催している場合がありますので、それらのキャンペーンサイトから申し込むのがおすすめです。

フレッツ光のプロバイダを乗り換えるには、各事業者のサイトや電話から手続きを行います。詳しくは、フレッツ光の公式HPをご確認ください。

2. 今使っているプロバイダの解約手続きを行う

新しいプロバイダの新規契約申込みが完了したら、次は利用中のプロバイダを解約する手続きを行います。電話や会員専用ページから解約の申し込みを行いましょう。

解約手続きの後は、Wi-Fiルーターの返却や、書類の送付など必要な場合があります。そのため、関連の手続きは引っ越し日よりも先に、ある程度余裕をもたせることが大切です。

なお、プロバイダと回線の契約は別なので、プロバイダの解約において、回線事業者との手続きは発生しません。プロバイダが変わっても、設定を変えれば、そのまま同じ回線が使用できます。回線も併せて乗り換える場合は、工事が必要になる可能性があります。事前に乗り換え先の回線事業者に、工事の有無を確認しておきましょう。

新規契約するプロバイダが決まっており、利用開始日時が確定している場合は、それに合わせて解約時期を調整すると、インターネットを利用できない期間を作ることなく、プロバイダの乗り換えができます。

3. 新しいプロバイダの情報をルーターに設定する

プロバイダの乗り換えが完了したら、インターネットへの接続設定を行います。ルーターをお使いの場合は、接続設定は簡単です。LANケーブルを使って有線接続をしているなら、特に新しく接続設定をしなくても、ルーターとPCをLANケーブルで接続すれば、インターネットを利用できます。

無線LANルーターでの接続の場合も、プロバイダ乗り換え前の設定が残っていれば、そのまま利用を継続できます。

新しく無線LANルーターの設定をする場合は、以下の手順で行います。

1.ルーターの機器に記載してある「ネットワーク名(SSID)」を確認する
2.画面の右下にあるWi-Fiアイコンをクリックする
3.確認したSSIDをクリックし、接続をクリックする
4.ルーターの機器に記載してある「パスワード(ネットワークセキュリティキー)」を入力する

パソコン(Windows10)1台のみを使用する場合に、ルーターを使わず直接インターネットに接続したい方は、パソコンと回線終端装置(ONU)をLANケーブルで接続して、PPPoEの設定を行います。設定の流れは以下の通りです。

1.画面左下の「スタート」を開く
2.「設定」をクリック
3.「ネットワークとインターネット」をクリック
4.「ダイアルアップ」をクリック
5.「新しい接続を設定する」をクリック
6.「インターネットに接続します」を選択し、「次へ」をクリック
7.「ブロードバンド(PPPoE)」をクリック
8.プロバイダの「接続ガイド」等に記載されている「ID / パスワード」を「ユーザ名 / パスワード」に入力、接続名にはプロバイダ名等わかりやすいものを入力
9.接続をクリックし完了を待つ

【auひかり】プロバイダの乗り換え方法・手順をチェック

残念ながら、auひかりはプロバイダの乗り換えに対応していません。回線の契約とセットになっているため、プロバイダの乗り換えをするには一度解約し、新規契約することが必要になります。
一時的な解約とはいえ、違約金などの支払いが求められ、回線工事が新たに必要となる点も注意が必要です。

「もともと使っている回線の工事費残債+新しい工事費」に加えて、違約金が請求されることも踏まえて、乗り換えによるメリットと、解約によるデメリットを比較検討することが大切です。

たとえば、「auひかり ホーム1ギガ:ずっとギガ得プラン」は3年単位の更新となり、契約満了月の当月、翌月、翌々月の3カ月間を除いた期間で解約すると、違約金手数料16,500円(税込)が請求されます。そこに工事費残債などが加算されると、違約金が30,000円を超すことも珍しくありません。

ただし、auひかりにはお得なキャッシュバックキャンペーンが提供されています。数万円近くのキャッシュバックが見込めるキャンペーンなら、違約金を相殺してプロバイダに切り替えることが可能です。auひかりでプロバイダの乗り換えを行う場合の手順は以下の通りです。

1. 新しいプロバイダを指定し、新規申し込み手続きを行う

「インターネット回線が利用できない期間」が生まれないよう、新しいプロバイダを契約してから旧契約を解約します。auひかりでは、2022年1月時点でBIGLOBEやniftyなど、計7社のプロバイダから乗り換え先を選択することが可能です。

auひかりで選択できるプロバイダ

  • @nifty
  • @T COM
  • ASAHIネット
  • au one net
  • BIGLOBE
  • DTI
  • So-net

auひかりの解約手続きは、各プロバイダを通して行えます。ほとんどが公式サイトのWebページや、電話によるカスタマーサポートに対応しており、パソコン1台でプロバイダの解約手続きを進めることが可能です。

2. 新しい契約のもと回線工事を行う

auひかりでプロバイダの乗り換えをすると、新規契約分の回線工事が必要です。すでにauひかりの工事が入っているため、二度目はスムーズに工事を進められる傾向にあります。

3. 元々の契約を解約。解約金などの精算を行う

新規の回線工事が終わって、新しいインターネット回線を使う準備が整ったら、営業時間内にそれぞれのプロバイダへ解約手続きの申し込みをしましょう。auひかりのホームタイプなど、一部条件下では撤去工事が発生する可能性があります。

プロバイダ名 解約方法
@nifty 公式サイト
@T COM 公式サイト
ASAHIネット 公式サイト
au one net 公式サイト
BIGLOBE 公式サイト
DTI 公式サイト
カスタマーサポート:0570-00-4740
10:00~17:00(平日)
So-net 公式サイト

なお、一度回線契約を解約しているため、ONU(回線終端装置)やルーターなど、auひかりの契約時に提供された機材を返却する必要があります。機材の返却を忘れると違約金が加算されることもあるため注意が必要です。

3年縛りや2年縛りのプランでは、契約満了月の当月、翌月、翌々月の3カ月間以外で解約すると7,700円〜16,500円ほどの違約金が発生してしまいます。契約期間の縛りがないプランなら契約解除料(違約金)はかからないものの、月当たりの利用料が割高ですのでご注意ください。

プロバイダ一体型の回線でプロバイダ乗り換えをしたい場合は?

SoftBank光やNURO光など、プロバイダ一体型の回線でプロバイダを乗り換える場合は、回線自体を乗り換える必要があります。プロバイダ一体型は回線サービスとプロバイダのサポート体制がワンストップで管理されるため、手厚いサポート対応を期待できる点がメリットです。
例えば、SoftBank光やSoftBank Airのプロバイダは「Yahoo!BB」の1社のみです。全てソフトバンク株式会社が提供しており、あらかじめ月額料金の中にプロバイダ料金が含まれています。

ただし、プロバイダ一体型回線の乗り換えは、新規工事・新規契約が必要となり、手間がかかるのも事実でしょう。プロバイダ一体型回線の代表例は以下のとおりです。

回線サービス名 プロバイダ名 契約解約金目安
ビッグローブ光 BIGLOBE 9,500~11,900円
SoftBank光 Yahoo!BB 10,450~16,500円
NURO光 So-net 10,450円
OCN光 OCN 11,000円
@nifty光 @nifty 10,450~22,000円
eo光 eo光 6,600~13,200円

基本的に、プロバイダ一体型でも乗り換え手順は変わりありません。違約金に注意しつつ新規契約&解約を並行して進めます。

ただし、新規の回線工事が必要となり、場合によっては工事時期が大きくずれ込んでしまう可能性も。また、工事の撤去作業などで1万円前後の費用が追加されるケースもあります。新規契約が前提となるため、プロバイダ一体型の回線でプロバイダ乗り換えを検討する場合は、なるべく早く回線工事を申し込むことをおすすめします。

プロパイダ乗り換え時の注意点

プロバイダの乗り換えにより、旧プロバイダから発行されたメールアドレスが使えなくなったり、違約金が発生したりする場合があります。
ここからは、プロバイダを乗り換える際の4つの注意点について解説します。

プロバイダ乗り換え後の回線速度の変化

プロバイダを変更することにより、回線速度が速くなる場合と遅くなる場合があります。回線速度が遅くなる原因はさまざまですが、速度テストを利用することで、速度低下の原因がプロバイダにあるかどうかがわかります。
速度テストは、ブラウザで「速度テスト」と検索すれば利用できます。ご利用の回線業者の速度テストと他社の速度テストを比較し、両者に明らかな差があれば、プロバイダに原因がある可能性が高いです。

まだIPv6オプションを利用していないなら、IPv6オプションにより通信速度が改善される可能性があります。

IPv6(IPoE)とは、IP(インターネット・プロトコル:インターネット通信のルールのこと)の新しい規格で、従来のIPv4よりも効率的に通信を行います。

◆IPv4・IPv6の違いとは?インターネット通信を快適に利用するには

プロバイダ乗り換え後の料金の変化

プロバイダの乗り換えには、初期費用と月額料金がかかります。
回線は変えずプロバイダのみの変更であっても、初期費用として契約手数料がかかります。プロバイダによっては、乗り換えキャッシュバックキャンペーンを開催している場合があり、キャンペーンを利用するとお得に乗り換えが可能です。
ただし長期間利用する予定なら、キャンペーン価格だけでなくキャンペーン終了後の月額料金も確認して、期間中の支払総額を比較した上でプロバイダを選ぶとよいでしょう。

プロバイダ乗り換え前のメールアドレスが使えなくなる

プロバイダは、自社のプロバイダサービス利用者に、オプションでメールアドレスを提供していることがあります。プロバイダから発行されているメールアドレスを使用している場合、プロバイダの解約により、そのメールアドレスが使えなくなる可能性があります。解約後もプロバイダのメールアドレスを使用できるかどうか、事前に確認しておくようにしましょう。また、使用できなくなる場合でも、有料プランに加入すればメールアドレスを残してもらえることもあります。
メールアドレスが変わってもよいなら、新しいプロバイダのメーリングサービスを利用するか、GmailやYahoo!メールなどのフリーメールを利用しましょう。

プロバイダ乗り換えにあたり違約金が発生することも

プロバイダとの契約には以下の2パターンがあります。

  • 最低利用期間が設定されている
  • 契約期間が設定されており、自動更新される

どちらの契約形態かは、プロバイダによって変わります。それぞれ、どのタイミングで解約すると違約金が発生するのか解説します。

最低利用期間が設定されている場合

定められた最低利用期間内に解約すると、違約金が発生します。例えば最低利用期間が3年に設定されていれば、契約から36ヵ月以内に解約すると違約金を支払う必要があります。
37ヵ月以降の解約なら、いつ解約しても違約金はかかりません。

契約期間が設定されている場合

契約期間中に解約すると、違約金が発生します。例えば契約期間が2年の自動更新なら、自動で契約が更新される24ヵ月目のタイミング以外で解約すると、違約金を支払う必要があります。定められている更新月に解約すれば、違約金は発生しません。
例えば契約期間2年、更新月が25ヵ月目なら、契約から25ヵ月目、49ヵ月目、73ヵ月目……に解約すれば、違約金を支払うことなく乗り換えができます。多くの回線やプロバイダは、この自動更新の契約形態を採用しています。

お得にプロパイダを乗り換えるには?

ここまで、プロバイダを乗り換える際の流れや注意点を解説してきました。次に、できるだけお得にプロバイダを乗り換える方法についてご紹介します。

他のサービスと掛け合わせて契約する

光回線やその他のサービスと一緒に乗り換えを行うと、プロバイダだけ変更するよりも総額が安くなることがあります。例えば、SoftBank光やauひかり、ドコモ光などの光回線は、それぞれの企業が提供する携帯電話とのセット割を利用することで、よりお得な料金セットで契約できます。

事業者名 主な特色
ドコモ光 最大20,000円のキャッシュバック
新規契約・転用でdポイント付与
ドコモのスマホとまとめて契約することで、「ドコモ光セット割」が適用
SoftBank光 他社からの乗り換えで最大24,000円分キャッシュバック、または1,100円×24カ月間月額利用料金の割引
ソフトバンクのスマホとまとめて契約することで、「おうち割 光セット」が適用
auひかり 他社からの乗り換えで契約違約金相当額を合計最大30,000円還元
「auスマートバリュー」または「自宅セット割 インターネットコース」にお申し込みで最大10,000円還元(1,000円/月×最大10カ月)
ドコモのスマホとまとめて契約することで、「auスマートバリュー」が適用
So-net光プラス 最大60,000円のキャッシュバック
So-net v6プラス対応ルーター同時申し込みで割引
無料訪問設定サポート
ビッグローブ光 最大40,000円のキャッシュバック
新規工事費実質0円
BIGLOBEモバイルとセットで割引
auのスマホとまとめて契約することで、「auセット割」が適用
@nifty光 最大30,000円のキャッシュバック
NifMoとセットで割引
ニフティひかり電話と併せて契約することで「auスマートバリュー」が適用
OCN光 30,000円キャッシュバック
OCNモバイルONEとまとめて契約することで、セット割引が適用
楽天ひかり 楽天スーパーポイントが毎月貰える
GMO光アクセス 高性能Wi-Fiルーター無料レンタル
ぷらら光 最大55,000円のキャッシュバック
ひかりTVとセットで契約することで、割引が適用
excite光 転用・事業者変更で月額料金12か月割引
初期手数料が無料

ほかにも、ソフトバンクケータイならSoftBank光だけでなくNURO光など、さまざまな事業者で他のサービスとのセット割を利用することが可能です

現在、携帯電話会社だけでなく、電力会社やガス会社なども光回線事業に参入しているため、お得なセット利用のバリエーションも増えています。引っ越しで各料金の見直しをする際に、併せて検討するとよいでしょう。
各事業者の詳しい契約方法については、下記の記事をご覧ください。

◆ドコモ光の引っ越し手続きを解説!お得な情報・違約金で損しないコツも紹介!
◆auひかりを引越し先で利用する手続き・工事費用を解説!
◆ソフトバンク光を引越し先で使う方法は?手続きや移転費用、違約金を解説!
◆フレッツ光を引越し先で使う方法は?手続きや移転費用、違約金を解説!

契約更新月に解約・プロバイダ乗り換えする

プロバイダの乗り換えは、できるだけ契約更新月に行いましょう。更新月以外に解約すると、違約金が発生するためです。ただし、無理に契約を引き延ばしても月々の利用料金がかかります。

  • 「違約金+乗り換えキャッシュバックキャンペーン込みでかかる費用」
  • 「契約満了月まで継続して利用したときの費用」

それぞれを見比べた上で、どちらがお得な選択肢か検討することをおすすめします。

プロバイダのキャッシュバック額を比較する

プロバイダや回線業者はそれぞれ、異なるキャッシュバックキャンペーンを行っています。同じプロバイダでも、組み合わせる回線やプランによって、キャッシュバックの価格が変わります。

それぞれの価格や特典を比較して、プロバイダを選択する判断材料にしましょう。違約金等を上回るキャッシュバックキャンペーンを利用すれば、支払いを抑えてプロバイダを乗り換えられるケースもあります。

キャンペーンサイトから申し込みする

プロバイダの公式ホームページで行われているキャンペーン以外にも、代理店が独自のキャンペーンを行っている場合があります。代理店のキャンペーンサイトから申し込むと、より新しい特典がついていたり、料金が安くなったりとお得に手続きを進められます。

プロバイダの乗り換えをお得に進めたい場合は、公式ホームページ以外の窓口も十分にリサーチしてから申し込みしましょう。

「引越れんらく帳」ならインターネットやライフラインの手続きをまとめて一括申請!

プロバイダの乗り換えにより、回線工事をすることなく、通信速度の改善や月額料金の見直しをすることができます。乗り換える際は、キャッシュバックキャンペーンの利用や、一緒に光回線や携帯電話などの乗り換えを行って、セット割引サービスの利用をするのがおすすめです。
引っ越しに伴うインターネットの乗り換えを検討されている方は、ぜひ「引越れんらく帳」をご利用ください。

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あわせて読みたい引っ越しTips

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