ページトップへ

光回線とは何かわかりやすく解説!メリットや工事の流れも紹介

光回線とは何かわかりやすく解説!メリットや工事の流れも紹介

光回線は光信号により通信を行うインターネット回線で、安定した高速通信が可能です。
この記事では、光回線とは何か、メリット・デメリット、利用開始までの流れ、おすすめの光回線などについて詳しく解説します。

あわせて読みたい引っ越しTips

◆引っ越し時のインターネット手続き(継続・解約・新規)を徹底解説
◆光コラボ(光コラボレーション)とは?メリット・デメリットを解説&各事業者を比較!
◆引っ越しでやることリスト37!荷造り・役所・手続きなど総まとめ

光回線とは?

光回線とは、光ファイバーを利用してデータを送受信する通信回線です。
光回線から伝達された光信号は、各家庭に設置された「光回線終端装置(ONU)」によりデジタル電気信号に変換され、家庭内でインターネットに接続できるようになります。

従来のインターネットで主流だった通信回線・ADSLは、電話回線上をアナログ電気信号により情報を伝送し、それをモデムと呼ばれる機器を使って、家庭内で使用するデジタル電気信号に変換する仕組みでした。

光回線で使用する光信号と、ADSLで使用するアナログ電気信号を比較すると、光信号の方が高速の通信が可能であり、電気信号のノイズを受けにくいため、安定しているのが特徴です。

光回線のメリットとは?

ADSLに代わって主流となった光回線。現在はホームルーターやモバイルWi-Fiルーターなど、多様なインターネット回線がありますが、その中で光回線にはどのようなメリットがあるのか解説します。

高速通信が可能・安定性が高い

光回線は従来のアナログ電気信号を用いるADSL回線よりも、通信速度が速く安定しています。そのため、動画や画像など、大きな容量のデータの取り扱いに強いのが大きなメリットです。
ADLS回線が主流だった頃は、インターネットの用途がメールや文書ファイルの送受信が主でしたが、現在は動画配信サイトの視聴、動画・画像ファイルのアップロード・ダウンロード、オンラインゲーム、オンライン会議・授業などで利用する方が増えています。

こういった大容量の動画や画像をインターネット上で扱う場合、従来の回線では快適に作業できない場合が多いです。今後動画配信サイトの視聴や、オンラインゲーム、オンライン会議オンライン授業の頻度が増えそうな方は、光回線を選択することをおすすめします。

スマホセット割・付帯サービスがある

光回線のプロバイダは、スマートフォン事業も行っていたり、提携したりする企業が多いです。そのため、契約中のスマートフォンと光回線の業者を合わせることで、非常にお得なセット割引を利用できます。スマホセット割引の他にも、光電話の利用や光テレビの利用が可能です。光電話や光テレビは、光回線を利用するルーターを用意し光回線の工事さえすれば、電話線の引き込みやアンテナ工事をせずに利用できます。

光回線以外のインターネット回線は?光回線との違いを紹介

インターネットを利用する場合、光回線のほかにも

  • ケーブルテレビのインターネット
  • ホームルーター
  • モバイルWi-Fiルーター
  • ADSL

などの手段があります。
それぞれの回線の特徴と、光回線との比較は以下の通りです。

 

特徴 最度速度 月額
光回線 光ファイバーを利用したインターネット回線。ほかの回線よりも安定した高速通信が可能。利用には、回線工事が必要。 約1Gbps~10Gbps
(1Gbps=1000Mbps)
マンション:
約2,500円~4,000円
戸建:
約4,000円~6,500円
ケーブルテレビ ケーブルテレビ会社が運営するインターネット回線サービス。
ケーブルテレビ回線を使用する。
約320Mbps 約3,000円~7,000円
ホームルーター コンセントにつなぐだけで使えるWi-Fiルーター。工事不要で、設定が簡単。 約500Mbps~約4.2Gbps 約3,000円~5,000円
モバイルWi-Fiルーター 持ち運びできるWi-Fiルーター。大容量のデータの取り扱いには不向き。 約500Mbps~約2.7Gbps 約2,000円~5,000円
ADSL 電話回線を利用。サービス提供終了が決まっている。 約10~50Mbps 約3,000円~5,000円

表の通り、最大速度は光回線が圧倒的に早いです。今、どの回線にするか悩んでいる方は、特徴や料金なども加味して検討するとよいでしょう。

光回線のデメリットとは?

ほかの回線に比べ利点に勝るポイントの多い光回線ですが、デメリットも存在します。環境によっては光回線の使用が適していない場合もありますので、以下の項目について理解しておきましょう。

利用には開通工事が必要

光回線を利用するには、開通工事を行う必要があります。
最寄りの電信柱から光ファイバーを利用者宅の外壁まで伸ばし、エアコンや電話線の穴を利用して宅内に引き込みます。
どのように引き込むかは業者の工事担当の方が決めますが、外壁にビス止めをしたり、引き込みの穴を新たにあけたりするケースもあります。

賃貸物件やマンションの場合、開通工事には大家の許可が必要です。大家指定のインターネット回線がある場合や、工事の許可が得られない場合は、光回線の利用が難しくなります。

また、開通工事には費用がかかります。金銭的に不安があれば、キャッシュバックや、工事費実質無料キャンペーンを行っているの回線を選びましょう。
光ファイバーを宅内に引き込んだら、光コンセントを取り付け、ONUを設置します。
基本的には光コンセントを設置した部屋のみで、光回線の有線接続が可能であり、その他の部屋は無線での接続になります。
どの部屋に光コンセントを設置するかは、工事の前に、用途に応じて決めておきましょう。

利用開始まで時間がかかる

光回線の利用には工事が必要なため、契約の申し込みから、実際にインターネットが開通するまで1か月から2か月ほどかかります。
どうしてもすぐにインターネットを利用したいなら、開通までの間だけホームルーターやモバイルWi-Fiルーターを利用するのも有効です。特に、引っ越しをする方で、新居でもすぐにインターネットの利用を開始したい場合は、早めに申し込みを済ませておきましょう。
引っ越し前、なるべく手間なく早めの申し込みをしたい方には、引越れんらく帳の利用がおすすめです。ぜひご検討ください。

対象エリアが限られる

それぞれの光回線には、申し込み可能な対象エリアがあります。
利用したい光回線があっても、住居が対象エリア外であれば、その光回線の申し込みをすることができません。インターネットを利用する場所が対象エリアかどうか、事前に確認しておきましょう。

解約費用がかかる

光回線の契約は、2年から3年の自動更新が一般的です。
更新のタイミング以外で解約すると、解約金が発生します。利用期間があらかじめわかっている場合は、この点も留意して回線を決めましょう。

光回線はこんな人におすすめ!

光回線が特におすすめなのは、以下のような方々です。

  • テレワークやオンライン授業などで通信環境が必要な方
  • 容量の大きいファイルや動画なども、安定して送受信できます。そのため、今後テレワークやオンライン授業などで安定した通信環境が必要な方や、動画配信サイトを利用したい方におすすめです。

  • 対戦型のオンラインゲームをする方
  • 対戦型のオンラインゲームをする場合は、通信環境が悪いと通信に時間がかかったり、途中で止まってしまったりと快適にゲームをプレイできないため、光回線が推奨されます。

  • 固定費を見直したい方
  • 光回線にはお得なスマホ割引があるケースが多いため、固定費を見直したい方にもおすすめです。一度ご自身が利用中の携帯キャリアの光回線を調べてみましょう。

  • 安定したテレビ視聴をしたい方
  • 光テレビはアンテナを設置する必要がありませんので、アンテナの問題でテレビの視聴に不自由を感じている方にも、光回線はおすすめです。

光回線を利用するまでの流れは?工事の注意点も解説!

光回線を実際に利用するためには、いくつかの工程が必要です。以下の順番で進めていきましょう。

提供エリアの確認

光回線を利用する予定の場所が、利用したい回線の提供エリア内かどうかを確認します。
契約したい光回線のホームページを開き、住所や郵便番号を入力することで、提供エリアの確認が可能です。

開通工事の可否を確認(賃貸・集合住宅の場合)

集合住宅や賃貸住宅の場合は、インターネットの新規契約をしてよいかどうか、大家や管理会社に確認を取りましょう。
また、退去の際の原状回復についても確認しておきましょう。
光回線の設備は大家にとってもメリットになる場合があるため、そのまま残しておいてもよい場合があります。

開通の申し込み

契約したい光回線業者とプロバイダに申し込みを行います。
プロバイダとは、IPアドレスを割り当てるなど、電気通信的な接続を代行する事業者です。

プロバイダについては「簡単!自分のプロバイダを確認する6つの方法」に詳しくまとめましたので、併せてご覧ください。

近年は回線とプロバイダがセットになったサービスも多く、光コラボの事業者やNURO光、auひかりなどは、回線とプロバイダがセットになっています。その場合、個別に連絡することなく、回線の事業者への申し込みだけで開通を進めることができます。
また、引っ越しを機にインターネットの申し込みをする方は、「引越れんらく帳」を利用すれば、水道やガスなど、ほかのインフラも一括で申し込みが可能ですので、ぜひご活用ください。

工事

戸建の場合、最寄りの電信柱から光ファイバーを引き込む宅外工事と、光コンセントとONUを設置する宅内工事を行います。
宅外工事と宅内工事を別日に行う業者もあり、それぞれ数時間程度を要します。
集合住宅の場合は、共用部分まで光ファイバーを引き込む工事と、そこから宅内に引き込み光コンセントとONUを設置する工事を行います。
共用部までは既に光ファイバーが通っていることもあり、こちらも数時間程度かかります。
申し込みの際に工事の日取りを決めますので、半日程度、立ち合いが可能な日程を伝えましょう。

機器の設定

設置されたONUがルーター一体型ではない場合、ONUにルーターを接続します。
また、テレビや電話機などの端末もONUに接続します。
ルーターとコンピュータ・スマートフォンなどの端末を無線接続(あるいはLANケーブルで接続)すれば、インターネットの利用を開始できます。

代表的な光回線5選!簡単に申し込みできるサービスも紹介

インターネット回線サービスは、それぞれのホームページあるいは電話による申し込みが可能です。
料金面を重視するなら、セット割引を受けられるご利用の携帯キャリアと同じ事業者の光回線を選ぶのがおすすめです。
速度面を重視するなら、NURO光やauひかりの高速プランがおすすめです。ここでは、代表的な光回線を5つご紹介します。

光回線の選び方についてより詳しく知りたい方は、「光回線のおすすめは?11社を比較!最適なインターネット回線の選び方」をご覧ください。

フレッツ光

フレッツ光はNTT西日本・東日本が運営する光回線です。
フレッツ光のプロバイダと回線は別契約なので、対応プロバイダを選ぶ必要があります。
フレッツ光は提供エリアが非常に広く、日本のほとんどの地域で利用できます
NTT西日本・東日本はフレッツ光の回線を、他者に貸し出す「光コラボレーション」という事業を行っており、これによって運営されているのがSoftBank光やドコモ光などの光回線です。
同じ回線を利用しているため、光コラボの対応エリア、回線の性能はフレッツ光と同じです。
光コラボではプロバイダ料金と回線料金を一括で、光コラボ事業者(SoftBank光ならソフトバンクに)に支払います。

SoftBank光

SoftBank光はソフトバンク株式会社が運営する、光コラボによるインターネット回線サービスで、プロバイダはYahoo!BBです。
ソフトバンクスマホとセットで利用することで、「おうち割 光セット」の適用を受けられますので、ソフトバンクユーザーには非常におすすめです。
また、乗り換えキャッシュバックなどの特典もSoftBank光の利点の1つです。
SoftBank光について詳しく知りたい方は、「ソフトバンク光を引っ越し先で使う方法は?手続きや移転費用、違約金を解説!」をご覧ください。

ドコモ光

ドコモ光はNTTドコモが提供する、光コラボによる光回線サービスです。
ソフトバンクの「おうち割 光セット」はNURO光など他の回線でも受けられますが、「ドコモ光セット割」を受けられるのはドコモ光のみなので、ドコモケータイをお使いの方は、まずドコモ光を検討しましょう。
また、ドコモ光はキャッシュバックやルーターの無料レンタルサービスなどの付帯サービスも充実しています。ドコモ光について詳しく知りたい方は、「ドコモ光を引っ越し後も使う方法!移転費用・違約金で損しないコツも解説!」をご覧ください。
SoftBank光とドコモ光は、引越れんらく帳による一括申し込みが可能ですので、引っ越しを機にこの2社との契約をご検討の方は、ぜひご利用ください。

auひかり

auひかりは、KDDIの光ファイバー網を用いて提供されるインターネット回線サービスです。光コラボの回線ではなく、独自回線なのが特徴です。回線速度は下り最大1Gbps、5Gbps、10Gbpsのプランがあります。10Gbpsのプランは、NURO光と並んで、日本国内の個人向け市場で最速の最大速度(2021年12月時点)であり、提供エリア内にお住いの方にはおすすめです。東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部地域のみで申し込み可能です。
また、auケータイとのセット割引「auスマートバリュー」もお得ですので、auケータイをお使いならぜひご検討ください。auスマートバリューの適用は、eo光(関西)、コミュファ光(東海)、So-net光プラス(全国)などでも受けられます。auひかりについて詳しく知りたい方は、「auひかりを引っ越し先で利用する手続き・工事費用を解説!」をご覧ください。

NURO光

NURO光は、ソニーネットワークコミュニケーションズの独自回線を用いたインターネット回線サービスです。auひかりと同じく、光コラボの回線ではありません。
回線速度は下り最大2Gbps、6Gbps、10Gbpsのプランがあり、特に10Gbpsはauひかりと並んで、個人向けの回線としては最速です。
提供エリアは関東、関西、東海、北九州の一部地域です。プランによって細かい提供エリアは異なりますが、2013年のサービス開始以降、徐々に拡大しています。

【代表的な光回線事業者のデータ(2022年1月時点)】

最大回線速度 最度速度 月額
フレッツ光東日本 1Gbps 戸建:4,840円~
集合:3,190円~
+プロバイダ料
全国
フレッツ光西日本 戸建:4,730円~
集合:3,155円~
+プロバイダ料
SoftBank光 1Gbps 戸建:5,720円
集合:4,180円
フレッツ光と同じ
ドコモ光 1Gbps 戸建:5,720円
集合:4,400円
auひかり 1Gbps 戸建:6,160円
集合:4,730円
全国
関西・東海は除く
5Gbps 5GB:6,160円 関東の一部地域
10Gbps 10GB:7,019円
NURO光 2Gbps 戸建:5,200円
集合:2,090円~2,750円
関東・関西・東海・北九州の一部地域
6Gbps 6GB:5,767円 関東・関西・東海・北九州の一部地域
10Gbps 10GB:6,317円 (2Gbpsのプランより狭い)

光回線が使えない方におすすめのインターネット回線は?

お住まいの住居の関係で光回線の工事が難しい場合は、ホームルーターやモバイルWi-Fiルーターでインターネット環境を構築しましょう。
ホームルーターとモバイルWi-Fiルーターを比較すると、性能や通信容量の面ではホームルーターの方が優れており、自宅に設置するならホームルーターがおすすめです。
ソフトバンクのホームルーター「SoftBank Air」は設定不要で、コンセントに挿すだけで利用できるため、機械の操作が苦手な人でも安心して利用できます。
SoftBank Airは引越れんらく帳で手続き可能ですので、引っ越しを機にご利用を検討の方は、ぜひ引越れんらく帳をご活用ください。

SoftBank Airについては「SoftBank Air(ソフトバンクエアー)は引っ越し先でも使える?継続利用するルーターの方法を解説!」を合わせてご覧ください。

モバイルWi-Fiルーターは持ち運び可能ですので、通勤・通学や出張など、外出先でのインターネット利用をメインに考えている方におすすめです。
また、既にケーブルテレビの契約をしており、ケーブルテレビの割引の適用を受けたい方は、ケーブルテレビのインターネットを検討しましょう。

ケーブルテレビのインターネットについて詳しく知りたい方は「ケーブルテレビのインターネット回線は遅い?光回線との違いやメリットとデメリットを解説」を合わせてご覧ください。

「引越れんらく帳」ならインターネットやライフラインの手続きをまとめて一括申請!

この記事では光回線のメリット・デメリットや、おすすめの事業者、開通までの流れについて解説しました。
光回線はADSLやホームルーターなど、ほかのインターネット回線に比べて通信速度が速く、安定した通信が特徴です。
ただし本記事でも書いた通り、光回線の開通には工事が必要であり、引っ越し先などでスムーズに利用を開始するには早めの手続きが重要ですが、引っ越しに必要な手続きは多く、煩雑になりがちです。
引越れんらく帳は電気・ガス・水道やインターネットなどライフラインの手続きを、1回の入力で完了できるサービスです。
窓口の時間を気にせず、24時間いつでも手続きが可能であり、必要な項目をリストで管理できるので手続き漏れを防げます。
引っ越しの手続きには、引越れんらく帳をぜひご利用ください。

あわせて読みたい引っ越しTips

◆引っ越し時のインターネット手続き(継続・解約・新規)を徹底解説
◆光コラボ(光コラボレーション)とは?メリット・デメリットを解説&各事業者を比較!
◆引っ越しでやることリスト37!荷造り・役所・手続きなど総まとめ