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冷蔵庫の運搬方法は?横倒しOK?注意点や引っ越し業者の費用も解説

冷蔵庫の運搬方法は?横倒しOK?注意点や引っ越し業者の費用も解説

大型家電にあたる冷蔵庫は、高さと重さがあり、運搬が難しい荷物のひとつです。引っ越し業者に運搬を依頼すると費用がかかり、自分で運搬するとリスクがあります。荷物量や作業員の人数など、状況に応じて適切な運搬方法をご検討ください。

ここでは、冷蔵庫を運搬する方法や、運搬時の注意点、前日までに取り組む準備についてお伝えしていきます。冷蔵庫を運搬するコツを確認し、当日スムーズに作業ができるようお役立てください。

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引っ越しで冷蔵庫を運搬するには?自力と業者どちらがお得?

冷蔵庫の運搬方法には、引っ越し業者に任せる方法とレンタカーなどを借りて自力で運ぶ方法があります。

引っ越し業者に運んでもらう

引っ越し業者に運んでもらう場合、大きな家具や家電のみを運搬するプランであれば、通常の引っ越し料金よりも割安で利用できます。新居に運ぶ荷物が少ない場合や、費用を抑えたいときにおすすめです。 また、宅配業者や軽貨物運送業者のトラックが、冷蔵庫のみの運搬に対応していることがあります。複数の業者から見積もりを取り、相場をチェックしたうえで適切な業者を選びましょう。

自力で運搬する

自分で冷蔵庫を運搬すれば、費用をレンタカー代とガソリン代のみに抑えられます。 ただし、自分で運搬するかを検討する際には、1人で運べる冷蔵庫のサイズをあらかじめ確認しておきましょう。たとえば、容量150リットルの単身向け冷蔵庫の重量は約30kg、容量200リットルの冷蔵庫の重量は約40~50kgです。こちらのサイズであれば、基本的に男性1人で運べるといわれます。ただし、1人で運搬できるような冷蔵庫でも、なるべく2人以上で運ぶ方が安全です。

容量200リットルを超える冷蔵庫の場合は、作業員をもう1人用意し、運搬を手伝ってもらったほうが安心です。その際は、協力者への謝礼も用意するとよいでしょう。

なお、冷蔵庫のサイズが小さい場合でも、エレベーターがない物件で階下に運ぶ必要がある場合は、業者に任せることをおすすめします。

自力での引っ越しについては「引っ越しを自力でするコツ!洗濯機や冷蔵庫は?車・台車はレンタルする?」にまとめましたので、あわせてご覧ください。

また、洗濯機の運搬については「【引っ越しで洗濯機を運ぶ方法】1人でも大丈夫?横にしてもOK?業者に頼む?」をご覧ください。

冷蔵庫のみの運搬を業者に頼む方法はある?費用は?

宅配業者や引っ越し業者の中には、家具や家電のみの運搬するサービスを提供している業者もあります。例えば冷蔵庫だけを運搬してもらうことも可能ですし、洗濯機やテレビ、タンス、ベッドなど、個人では運搬が難しい家具・家電の運搬を専門の方々に任せることができます。

冷蔵庫の運搬を依頼する場合、荷物の大きさや運搬先までの距離、必要な作業員の人数、クレーンによる作業の有無などによって料金が異なりますが、7,000円から20,000円程度が相場です。

おすすめの大型家電・家具配送サービスや料金については「大型家具・家電の配送サービス9選!安いのは?料金や日数を紹介!」に詳しくまとめましたので、あわせてご覧ください。

冷蔵庫の運搬を業者に依頼する場合でも、事前に「食材整理・掃除」「水抜き・霜取り」の準備が必要です。詳しくは後述の「冷蔵庫の運搬方法」で解説します。

冷蔵庫などの大型家電の引っ越しに関する注意点については「引っ越しで大型家電・家電を運んでもらう場合の注意点と、買い替えのタイミング」をご覧ください。

冷蔵庫の運搬方法を3ステップで解説【自力引っ越し】

冷蔵庫を自力で運搬する手順と方法を3つのステップに分けて解説します。

ステップ2までは業者に依頼する場合でも必要ですので、冷蔵庫の運搬を業者に任せる予定の方も、以下の手順をご確認ください。

冷蔵庫の運搬方法①食材整理・掃除

冷蔵庫を運搬する場合、運搬の前日には次に説明する「水抜き・霜取り」をおこないます。そのため、引っ越しの1週間ほど前から食材の購入や消費の計画を立てておき、引っ越し前日までになるべく食べ切りましょう。

食材を整理する

冷蔵庫に入った食料は、前日までに食べ切りましょう。残った食材やバター、マヨネーズなどの冷蔵が必要なものはクーラーボックスで保存するか、クール便で新居へ送る方法もあります。クール便の荷物は最大で3日間ほど業者で保管可能です。スパイス類などはダンボールにまとめます。冷蔵庫の電源を切ってから再び使用可能になるまでは30~40時間かかるため、食品の品質管理にお気をつけください。

冷蔵庫を掃除する

冷蔵庫の中身が空になったら、内部の掃除をするチャンスです。冷蔵庫の仕切り板や製氷皿などの付属パーツを外し、台所用洗剤とスポンジで洗いましょう。重曹水に浸けた布で庫内を拭けば、消臭効果が期待できます。ゴムパッキンは綿棒や歯ブラシを使い、汚れをかき出します。仕上げに、冷蔵庫の上部やコードの油汚れ、周辺のホコリを重曹水に浸けた布で拭き取れば、掃除が完了です。

冷蔵庫の運搬方法②水抜き・霜取り

運搬中の冷蔵庫から水がこぼれるのを防ぐため、「霜取り」や「水抜き」をおこないましょう。

霜取りをする

霜取りとは、冷蔵庫のコンセントを抜き電源を落とすことです。庫内の温度が上がると霜が溶けて、水が蒸発皿に溜まります。霜が溶けるまでの目安は、夏で10時間程度、冬で15時間程度です。最近では、自動霜取り機能の付いた冷蔵庫が増えていますが、念のためご確認ください。

水抜きをする

水抜きとは、冷蔵庫の蒸発皿に溜まった水を捨てることです。同時に、製氷機の氷や給水器の水も捨てましょう。引っ越し当日に慌てないために、早めに霜取りを始め、水抜きを済ませておくと安心です。

「霜取り」や「水抜き」作業を怠ると新居の床やほかの荷物が水で濡れる可能性があります。前日までに必ず済ませてください。

水抜きの方法や注意点については「【冷蔵庫の水抜き】方法と注意点とは?引っ越し前に水漏れ予防を!」に詳しくまとめましたので、ご覧ください。

冷蔵庫の運搬方法③自力での運搬方法

冷蔵庫を自力で運ぶ方法をみていきましょう。

ドア等を固定&冷蔵庫を養生する

冷蔵庫を運ぶ前には、ドア等を固定し、冷蔵庫や床・壁などの養生をおこないます。冷蔵庫のドアは、布テープやガムテープで固定し、開かないようにしておきましょう。同様に、庫内のトレイも固定しておくと安心です。運搬時にドアが開いたり、物が落ちたりすると、事故やケガの原因となるため注意してください。 冷蔵庫は養生のために毛布でくるんで、運搬中に家の内部を傷つけないように注意しましょう。

なお、小さい冷蔵庫は1人でも運べるかもしれませんが、冷蔵庫は重く、思わぬ事故につながる恐れもあります。安全のためなるべく2人以上で運びましょう。もし1人で運ぶ場合は、下に毛布などの布を敷いて引きずるようにすれば床を傷つけずに運搬できます。2人以上で運ぶ場合、冷蔵庫の上と下で分担するイメージで重さを負担して運びます。

横向きにせず、立てた状態で運ぶ

冷蔵庫は「横倒し」にしならないよう運びます。冷蔵庫が横向きになることでコンプレッサー内の冷却オイルが冷却機関内部に漏れることもあり、故障の原因につながるためです。

運搬中にやむを得ず冷蔵庫を傾けなければいけない場合は、傾きが45度以内になるよう心がけましょう。

荷台にしっかり固定する

冷蔵庫をトラックまで運んだら、冷蔵庫をなるべく立たせた状態で荷台に載せます。傾ける必要がある場合も傾きを45度以内に保つように心がけましょう。荷台に乗せ終わったら、運送中に倒れたりずれたりすることのないよう、ロープでしっかり固定してください。

レンタルトラックを利用した引っ越しの流れと注意点については「レンタルトラックで引っ越し|車を予約する流れと転居当日の注意点」をご覧ください。

冷蔵庫を運搬する際の注意点

冷蔵庫を新居に運び入れたあとにも注意点があります。 運搬した冷蔵庫はすぐに使用してはいけません。冷蔵庫に電源を入れるときは、設置後1時間以上経つまで待ちます。たとえ横向きに運搬しなくても、運搬時の車両の振動により、冷却機関内部へ冷却オイルが漏れることがあるためです。冷蔵庫の故障の原因につながるため、冷却機関内部が安定するまで待ちましょう。

冷蔵庫の庫内の温度が十分に下がるには、電源を入れてから夏場は10時間程度、冬場は2~3時間程度かかります。庫内が冷える前に食材を入れると傷んでしまう可能性があるため、それまではクーラーボックスを利用しましょう。

冷蔵庫を処分する方法

引っ越しを機に冷蔵庫を処分する方も多いでしょう。冷蔵庫を処分する際は、家電リサイクル法で定められたリサイクル料金を支払う必要があるため注意してください。

新たに冷蔵庫を購入する場合は、新品を購入した店舗で引き取ってもらえるケースが多いため、購入店に確認しましょう。

冷蔵庫を買い替えずに処分する場合は、各自治体のルールに従い処分します。その他、各都道府県にある指定引き取り場所へ直接持ち込み、料金は郵便局にて支払う方法もあります。

冷蔵庫が新しく、今後も十分に使えるのであれば、友人や知人に譲ったり、不用品回収業者やリサイクルショップに買取を依頼したりしてもよいでしょう。 ただし、不用品回収をうたって高額な費用を請求する悪徳な業者もいるため注意が必要です。「一般廃棄物収集運搬業許可」の許可証を所有していることを必ず確認してください。

引っ越しに伴う家具や家電の処分方法については「引っ越しで大型家電・家電を運んでもらう場合の注意点と、買い替えのタイミング」でも詳しく解説しています。

なお、家具や家電の購入などにかかる初期費用をなるべく抑えたいと考えている人もいるでしょう。最近では、冷蔵庫やテレビ、洗濯機などの家電や、ソファ、カーテン、テーブルなどの家具をレンタルできるサービスもありますので検討してみるのもおすすめです。

引っ越しのライフライン手続きはインターネットでまとめて簡単に♪

冷蔵庫を運搬するときには、運搬を業者に依頼する場合でも、1週間程度前から食材を管理し、引っ越し前日には庫内を空にして霜取り、水抜き、掃除をおこないます。冷蔵庫を運搬する際は、事前にドアを固定し、床や壁の養生をした上で、できるだけ横向きにせず、2人以上で運ぶと安全です。

引っ越しでは、業者の手配や行政手続き、荷造り、電気・ガス・水道などのライフライン手続きなど、さまざまな作業を並行しておこなう必要があり、煩雑になりがちです。「引越れんらく帳」は、国内で唯一、電気・ガス・水道・電話・通信・放送などの手続きを、インターネット上で一度にまとめておこなうことができるサービスです。引っ越しにかかる負担を少しでも減らすために、「引越れんらく帳」をぜひお役立てください。

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