ページトップへ

単身パックの引っ越しはお得?5社を徹底比較!費用を抑えるコツも解説

単身パックの引っ越しはお得?5社を徹底比較!費用を抑えるコツも解説

単身での引っ越しの場合、運ぶ荷物が一人分の生活用品と家具家電のみのため、少なく感じることもあるでしょう。「この荷物量だと、通常の引っ越しプランだと割高になるかも」と悩む方もいるかもしれません。

そんなときに便利なのが「単身パック」です。ここでは、単身パックと通常の引っ越しプランの違いや、各社のパック内容を徹底比較します。

あわせて読みたい引っ越しTips

◆引っ越しでやることリスト38!手続きや荷造り作業など総まとめ
◆引っ越し業者の訪問見積もりは必要?流れ・料金を安くするコツを解説
◆【一人暮らしに必要なものリスト】費用の相場、購入時のポイントも紹介!

単身パックとは?

単身パックは、コンテナ(専用ボックス、カーゴ)に入る分だけの荷物を運ぶ引っ越しプランです。運べる荷物量は「コンテナに入りきる分だけ」とあらかじめ決まっていますので、料金は安く、訪問見積もりも必要ありません。ただし、コンテナに載らない大きな家具や家電は運ぶことができません。
単身パックは引っ越しの荷物量が少ない方や、大きな家具がない方、できるだけ費用を抑えたい方におすすめです。

単身パックと通常の単身プランとの違いとは?

「単身パック」と通常の引っ越しプランである「単身プラン」は、名称は似ていますが、サービス内容に違いがあります。「単身パックと単身プランを混同していて、実際に頼んだらイメージと違う」ということにならないように、あらかじめ違いを確認しましょう。

  単身パック 単身プラン
引っ越し内容 コンテナに入る荷物を積
み、複数のコンテナをまとめて運搬する。
トラックを貸し切り、荷物
を直接積み込む。梱包や荷
解きなども任せられる。
運べる荷物量 少ない 多い
料金 安い 単身パックよりは高い
訪問見積もり 基本的になし あり
当日受け取り できない できる


どちらも単身者(一人暮らし)の引っ越し向けであることは共通していますが、運べる荷物量や、それに伴う料金に違いがあります。

先述のとおり、「単身パック」は、コンテナ(専用ボックス、カーゴ)に荷物を積み込みます。乗せられる荷物量が少なくなる分、料金も安いのが特徴です。段ボールなどの梱包資材は自分で用意し、事前準備作業も業者に頼まずに自分で行う必要があります。
また、宅配便のように複数の荷物をまとめて運ぶため、単身パックの場合は当日中に荷物が届くわけではありません。単身パックを利用する際は、荷物が届くまでに少し時間が必要なことを見越して、余裕を見て引っ越しスケジュールを組むことが大切です。

「単身プラン」では、トラックを一台貸し切って荷物を載せます。自分の荷物のみを載せて運ぶため、自宅にあるたくさんの荷物を載せることができるのが特徴です。荷物量や荷物の種類をあらかじめ業者に把握してもらう必要があるため、訪問見積もりまたは電話での見積もりなどが必要になります。荷物量と引っ越し距離、荷解きをどこまで頼むかといった依頼範囲などによって料金が変動します。

通常プランの方がお得なケースもある?

「一人暮らしの場合には単身パックを選べばお得になる」と思いがちですが、必ずしもそうではありません。単身パックは、あくまでもコンテナに積み切れる分の少ない荷物量の方が対象のサービスです。荷物量が多い場合や、大きな荷物がある場合は、通常プランの方がお得になることもあります。1つのコンテナに荷物が入りきらずにコンテナを増やすと、追加料金が発生して、かえって引っ越し料金が割高になってしまいます。

荷物量が多い方や、コンテナに入りきらない恐れがある方は、あらかじめ通常の引っ越しプランも検討しましょう。通常の引っ越しプランの場合、詳細な料金は見積もりをとって確認する必要があります。引っ越し料金をなるべくお得にするには、複数業者から相見積もりをとるのがコツです。

見積もりの方法やおすすめの一括見積もりサイトの詳細は、「引っ越し業者の訪問見積もりは必要?流れ・料金を安くするコツを解説」で説明していますので、ぜひご一読ください。

単身パックの料金相場

単身パックと通常の引っ越しプランの料金はどのくらい違うのでしょうか。引っ越し時期や荷物量によっても多少差が出ますが、目安は以下のとおりです。

  単身パック 通常プラン
~15km未満 約21,000円 約30,000円
~50km未満 約22,000円 約35,000円
~200km未満 約24,000円 約45,000円
~500km未満 約31,000円 約52,000円
500km以上 約41,000円 約55,000円


単身パックと通常プランでは、数千円から数万円の差があることがわかります。単身パックはコンテナ本数が基準となるため、料金がシンプルでわかりやすいです。また、移動距離が長くなるのに比例して、金額の差が大きくなる傾向があります。遠方に引っ越しする場合は、単身パックを利用するとよりお得です。
荷物量・移動距離にあわせて、パックかプランのお得な方を選びましょう。

引っ越し時期や荷物量別の通常プランの料金相場については、「引っ越し費用の相場を解説!見積もりの流れ、費用を抑える方法も」の記事をあわせてご覧ください。

単身パック・単身プラン13社比較!料金、積載量の違いは?

それでは、各引っ越し業者の単身パックと単身プランの料金の違いはどれくらいなのでしょうか。荷物量や移動距離によって料金は変動しますが、おおよその相場は以下のとおりです。

  単身
パック
の有無
単身
プラン
の有無
単身パック料金 単身プラン料金
日本通運 18,700円~ 要問合せ
クロネコヤマト × 23,100円~
サカイ引越センター 要問合せ 約35,000円~
110,000円
福山通運 要問合せ 約39,000円
西濃運輸 41,800円~ 要問合せ
赤帽 × 約13,750円
引っ越しのプロロ × 約23,000円~86,000円
アート引越センター × 約80,000円
ハート引越センター × 約20,000円~82,000円
アップル引越センター × 約25,000円~108,000円 
アリさんマークの引越社 × 約80,000円 
アーク引越センター × 約100,000円
ファミリー引っ越しセンター × 23,100円~


ここからは、単身パックのある業者について詳しく説明します。

日本通運

単身・家族の引っ越し共にプランが充実している日通には、荷物量にあわせて選べる単身パックがあります。3種類の単身パックのなかから、自分に合ったものを選択できます。

プラン ボックスサイズ
(横幅×奥行×高さ)
料金 特徴
単身パックS 108×74×155cm(1.23㎥) 19,800円~ Mサイズ(540×340×320mm)のダンボール16箱程度の荷物が運べる
単身パックL 108×104×175cm(1.96㎥) 22,000円~ Mサイズのダンボール30箱程度の荷物が運べる
単身パック積んでみる1.5㎥(リューベイ) 100×100×150cm(1.50㎥) 18,700円~ 1.5㎡の範囲内に積み上げた荷物を運ぶ


「単身パックS」「単身パックL」に使用するボックスでは、冷蔵庫・薄型テレビ・電子レンジ・掃除機など、一人暮らしに使用する家具家電が一式運べます。荷物量に合わせてプランが選べるため、料金も安く抑えられます。
「単身パック積んでみる1.5m3(リューベイ)」は、事前に1.5㎡のスペースに準備した荷物を運ぶプランです。「単身パックS」「単身パックL」よりもさらに荷物量が少ない場合や、ダンボールのみを複数運びたい場合におすすめです。

日通の単身パックの見積もりは下見不要で、Webで簡単に依頼できます。Webからの申し込みで「インターネット割引」や「複数ボックス割引」なども適用されます。公式ページ上で料金シミュレーションもできますので、事前にいくらかかるのか把握したい方はぜひご活用ください。
また、日通の単身パックは利用すると自動的に引越荷物運送保険が付与されます。輸送中の荷物の損害を補償してくれますので、大切な荷物を安心しておまかせできます。

オプション
(別料金)
家具(棚・ベッド等)の取り付け(3,300円)・取り外し(2,200円)
お支払方法 クレジットカード、現金、QRコード決済
梱包資材 ダンボール・クラフトテープ・布団袋セット一式 4,730円

クロネコヤマト

宅配大手のクロネコヤマトは、単身者向けの荷物輸送パックを提供しています。

プラン ボックスサイズ
(横幅×奥行×高さ)
料金 特徴
わたしの引越 100×100×170cm(1.70㎥) (1本)23,100円~
(2本)46,200円~
荷物量にあわせてボックス本数を選べる。Webから簡単に申し込み。


専用ボックスの本数によって値段が変わり、最大2本まで利用できます。専用ボックス1本分には、ダンボール15個、布団、カラーボックス、衣装ケース3個、テレビ、テレビ台、ローテーブルが積み込めます。公式ページではエリア別の料金や加算料金が詳しく掲載されており、荷物量に応じた料金シミュレーションもできます。

クロネコヤマトの「わたしの引越」の強みは、集荷と輸送のスピードです。15時までに申し込むと、最短で翌々日の集荷が可能です。お届け日は集荷から7日後までで指定できます。例えば、東京から福岡へは、集荷の翌々日のお届けになります。申し込みはWeb上で完結し、訪問も電話もありません。
申し込みから短期間で荷物を新居まで届けることができますので、引っ越しに時間をかけられない方や、Web上で予約や見積もりを完結させたい方におすすめです。

オプション
(別料金)
・取り付け・取り外し(全自動洗濯機、ドラム式洗濯機、照明、テレビ周辺機器)
・分解・組み立て(家具、ベッド)
お支払方法 現金、クレジットカード、ブランド搭載型デビットカード
梱包資材 ダンボール・テープ・布団袋セット一式 3,630円

サカイ引越センター

サカイ引越センターは高い引っ越し技術と、きめこまやかなサービスが受けられる引っ越し業者です。単身者向けパックは、長距離の荷物輸送に対応しています。

プラン ボックスサイズ
(横幅×奥行×高さ)
料金 特徴
小口便引越プラン 105×75×144cm
(1.13㎥)
要問い合わせ ワンルームの家具家電相当の荷物を運べる。長距離の引っ越しのみ対応。


ボックスは、ワンルームの部屋の家具や家電が一式入る大きさです。サカイ引越センター
の「小口便引越プラン」は、関東から関西などの長距離引っ越しのみが対象になっています。東京から神奈川への引っ越しなど、近いエリア内の引っ越しには対応していませんので、あらかじめ注意しましょう。遠方に単身赴任をする、丁寧なサービスを求めているという方に特におすすめです。
詳しい料金や見積もりは、各エリアのフリーダイアルに電話して確認するようにしましょう。

オプション
(別料金)
エアコン工事、不用品買取サービス、ハウスクリーニング、ピアノ輸送、車両輸送など
お支払方法 現金、クレジットカード、事前振込
梱包資材 ・Aパック 3,300円
ダンボール(大小あわせて10個)・ガムテープ・布団袋 

・Bパック 6,600円
ダンボール・食器包装紙・エアキャップ・ハンガーBOX・ガムテープ ・布団袋

・単身資材パック 6,600円
ダンボール(大小あわせて20個)・ガムテープ・布団袋

福山通運

輸送や引っ越しサービスを提供している福山通運にも単身パックがあります。

プラン ボックスサイズ
(横幅×奥行×高さ)
料金 特徴
青春引越便 110×110×190cm
(2.30m³)
要問い合わせ 荷物が多くても入る大容量のボックス。


福山通運の「青春引越便」は、ボックスの本数と配達地によって料金が変動します。公式ページ上には料金が掲載されていませんので、フリーダイアルに電話して確認しましょう。
大容量の専用ボックスが使えますので、荷物量の多い方は、ぜひ一度見積もりを取って料金を確認してみてください。別料金はかかりますが、オプションサービスも充実していますので、荷物の運搬以外のサービスを求める方にもおすすめです。

オプション
(別料金)
ピアノ輸送、マイカー回収、エアコン等の取り付け取り外し、家財の一時保管、新聞購読の斡旋、不用品処理、切符・宿泊の予約
お支払方法 記載なし
梱包資材 要問い合わせ

西濃運輸

西濃運輸からは、カンガルー便を使った単身パックが出ています。

プラン ボックスサイズ
(横幅×奥行×高さ)
料金 特徴
カンガルー単身
MAX+1
115×128×170cm
(2.5㎥)
41,800円 大容量の2.5m3タイプのボックスを使用。自転車も運べる。


西濃運輸の「カンガルー単身MAX+1」は、ボックスサイズがほかの業者よりも大きいのが特徴です。通常はボックス内に積み込むことができない自転車も、一台まではボックス料金に含めて運ぶことができます。ほかの単身パックのボックスでは入りきらないたくさんの荷物を運びたい方におすすめです。
また、割引サービスも用意してあり、14日以上前の予約とボックス2本目からはそれぞれ1,100円が割引されます。
Web上で料金シミュレーションはできますが、料金の公開はされていません。正確な料金は訪問見積もりを行って確認してみてください。

オプション
(別料金)
家電製品の取外取付、エアコン・洗濯機・テレビの配線、自動車の陸送など
お支払方法 記載なし
梱包資材 一式3,300円
段ボールに荷物を入れる単身者

単身パックのメリット

単身パックの一番のメリットは、価格の安さです。引っ越し費用は、荷物量と運搬する距離などによって決まるので、荷物量が増えれば増えるほど、必然的に引っ越し料金は高くなります。単身パックは決まった荷物量のみを運びますので、料金を抑えることが可能です。
また、コンテナのサイズによって料金が定められているため、料金体系もシンプルでわかりやすいのも特徴です。荷物量やトラック台数などからの細かい見積もり算出が必要ありませんので、見積もりに時間がとれない方にもおすすめです。

単身パックのデメリット・注意点

単身パックでは、運べる荷物の量や種類が限られます。例えば、解体出来ないベッドや冷蔵庫等の家電、自転車などは、サイズ次第ではコンテナに積み込めきれないことがあります。荷物がコンテナに入りきらない場合は、コンテナを増やすか、ほかの手段で荷物を運ばなければなりません。たくさんの荷物を運びたい人には単身プランは適しませんので、注意しましょう。
また、単身パックでは荷物の運搬のみを行いますので、段ボールの用意や梱包・荷解き作業は自分で行う必要があります。通常の引っ越しプランのように、引っ越し作業のすべてを任せられるわけではないのも、あらかじめ念頭においておきましょう。

引っ越し費用を安く抑えるコツ

引っ越し費用を安くするためには、複数の業者に見積もりをしてもらう「相見積もり」が不可欠です。比較できるだけでなく、料金交渉の場面でも、相見積もりをしておくと値引きしてもらえる可能性が高まります。
また、引っ越し費用は引っ越し時期や荷物量によって大きく変動します。引っ越し時期が繁忙期か通常期かによって、引っ越し料金が数万円単位で変わることもあります。特に引っ越し繁忙期の3~4月は、料金が高く、予約もとりにくくなるため注意が必要です。
さらに、引っ越しの見積もり金額は荷物量が多いほど高くなります。訪問見積もりの前に不用品を処分し、荷物を整理しておくとよいでしょう。引っ越しと一緒に不用品回収を一緒に行ってくれる引っ越し業者もありますので、ぜひ利用してみてください。

安い引っ越し時期や安い引っ越し業者が知りたい方は、「安い引っ越し業者8選【単身・家族向け】選び方のコツ、お得な時期も解説!」「引っ越しの安い時期はいつ?曜日や時間帯、家賃が安い時期もまとめて解説!」の記事もあわせてご覧ください。

「引越れんらく帳」ならインターネットやライフラインの手続きをまとめて一括申請!

単身パックは、荷物量が少ない単身引っ越しにおすすめのサービスです。ほかの荷物と一緒に専用コンテナで運ぶため、費用が安く抑えられます。ただし、荷物が入りきらずに追加でコンテナを用意する場合には、かえって割高になるケースもあるため注意しましょう。コンテナに積み切れる荷物量かよく確認し、複数社で相見積もりをして、引っ越し業者を決めましょう。
引っ越し準備では、ライフラインやインターネットなどの手続きも必要です。時間がない中複数の事業者に連絡したり、何度も住所入力したりするのは手間ですよね。ひとつずつ変更するのが大変なライフラインの手続きを簡単に行えるサービスが、「引越れんらく帳」です。

「引越れんらく帳」では、ガス、電気、水道、インターネット、電話などの引っ越し手続きを一回の情報入力のみでまとめて行えます。同じ情報を何度も入力する必要がなく、手続きも24時間いつでもスマホからできます。引っ越し手続きに時間をかけられない方や、効率的に手続きを済ませたい方は、ぜひ「引越れんらく帳」をご活用ください。

あわせて読みたい引っ越しTips

◆引っ越しでやることリスト38!手続きや荷造り作業など総まとめ ◆引っ越し業者の訪問見積もりは必要?流れ・料金を安くするコツを解説 ◆【一人暮らしに必要なものリスト】費用の相場、購入時のポイントも紹介!